バズ・ライトイヤーのレビュー・感想・評価
全53件中、1~20件目を表示
無限の彼方へ! 不完全な仲間達と共に!
トイ・ストーリーの派生作品、という位置づけっぽいですが、ちゃんと独立したSF作品として十分楽しかったです。平均的なストーリーとも云えるけど、内容的に無理もなく、スルリと良い気分で見終えることの出来る秀作だったと思います。
映画に限らず、よくある作品の登場人物はみんなプロフェッショナルで優秀で、あまりパッと良い例が思い浮かばないけど漫画「沈黙の艦隊」も艦長・乗組員・政治家に至るまで、みんなそれぞれの分野で優秀で、それぞれの責任をしっかり果たしていたけれど、この映画では不完全でミスばっかりで、武器を投げて寄こせば、当たり前のように取り落として、ピンチが更なるピンチを呼んで、みんなジッとしてれば、むしろ穏やかに事が進んだだろうに、バズが新人を連れて行きたくないのはよく判る。皆さんもそんなことはないでしょうか。
現実の問題、今現在の私達自身の身の回りにある課題なんだろうな、と思います。この映画が解決策となるかどうかは判らないけど、これが私達の周りにある全ての課題じゃないのかと、問題提起した作品なんだろうな、と思いました。この映画でバズが新人や新しい仲間達を嘆いていたように、自分の身の回りの人間関係を嘆いてしまうことは無いでしょうか。私自身もそういうことは多いので、反省、反省。でもどうすればいいのか、その場に直面したらやっぱり判らないし、この映画一本で解決するなら、今頃はとっくに世界は平和なのでしょうが、世の中上手くいきませんね。
SF作品としても、ウラシマ効果とかパラレルワールドとか、流行の?テーマが踏まえられていて面白かったですが、「宇宙空間に無限に落ちていく恐怖」というのが新鮮で、見ていて思わずゾクッとさせられたのは私だけでしょうか。自分の生身じゃ即死だろうけど、考えるのを止めるしかなさそうですね。
最後の最後まで見届けましたが、最後にウッディが登場してオモチャのバズと語り合うシーンでも来るかと思ったけど、そういうのも一切無かったです。それはそれで独立した作品として良かったことだと思いました。でも時間に余裕があるなら、映画館の照明が点くまで席を立たない方が良いでしょう。大したことないけど、ちょっと笑えました。あ、そういえばお前が居たんだ、忘れてた、とか。
気に入ったキャラは、名前はアイヴァンでしたっけ。宇宙船のシリみたいなやつ。すっとぼけた花吹雪には吹いたw カートリッジをフーフーするところ、監督もファミコンで遊んだのかな。とにかく、視聴直後にここまで長文で書いてしまうほど、判りやすくて楽しかったです。
気づいたら魅入ってた!
ネット上で、ディズニーの失敗作って言われてたから、何がそんなに酷いのかと恐る恐る観れば、物凄い映画じゃないか!!
ストーリーが二次創作だから大した事ないのかな?、って思ってたけど全然筋通ってて「なるほど!」とも思ったくらい。
ラストシーンのバズが宇宙空間に放り出されて、ぐるぐる回りならが戦闘機に乗るシーンなんて、こんな(映像)の作れるのか!!?って鳥肌もんだった。
何が失敗なのか調べてみたら、ジェンダーの描写・設定が海外ではシビアなのが原因でウケが悪かったって事だったのね。
確かに、そのシーンの時に「ん!?」とは思ったけど、科学技術が発展して宇宙に行けるくらいの世界だし、それくらいの事だって進んでても変ではないか。とすんなり受け入れられた。
それでも、日本でも伸びは悪かったみたいで、残念…。
現在(いま)を生きる!
あんまり期待してなかったんだけど、テレビ放映だからってことで、録画して見ました。
いや~、予想以上に楽しませてもらいました。面白かった!
子供達が憧れるヒーロー。オモチャが欲しくなるのも納得の一本です。単純明快なところも好感度をあげてます。
【ネタバレ】
それでいながら、まさかの展開で驚かされました。
まさかの敵が、未来の自分だとは・・・
過去に戻って、全てをやり直そうとする未来の自分。結局は、自分のミスを正そうとするだけのエゴなのかもしれない。
しかし、その姿を目の当たりにした時、自分の中の別の想いに気付く。
現在の仲間がいて、その彼らの歴史が無かったものになってしまう・・・
人間、誰もが「あ~、あの時こうしていたら・・・」って想いは持っているものだと思う。出来たら過去に戻ってやり直したいと。
でも、その同じ時間帯には、他の人たちのそれぞれの歴史があるわけで。それまで変えてしまうのが、本当に求められるのか?
いや~、考えさせられます。良いですね。
自分としては、実写で見たかった一本です。
バズ・ライトイヤーのアストロブラスター|東京ディズニーランド
STAR WARSより面白い。但しクライマックスだけはどうしても受け入れられない。なのであえてネタバレにいて詳細。
なぜ過去にタイムスリップして人生をやり直さないのか。
不時着した惑星で過ごした人生というなら地球に残してきた人生はどうなるのか。
過去を振り返らずに未来と向き合え、というメッセージは理解出来るが、ならばタイムスリップなんてパンドラの箱ではなく別のプロットにすべきだった。
過去に戻りたくない人間はいない。勿論、未来社会というポジティブシンキングは当然として、それと過去に戻って人生をやり直すのは別の考え方。
全体的にディズニーらしい作品でSTAR WARSより面白いだけにタイムマシンを壊してでも過去を振り返るなという考え方だけが凄く残念。
ダメ押しがクライマックス。
せっかくエリート集団の指揮官に任命されたのに、
あえて素人集団を選んだのも理解出来ない。天才的なスキルを持つ落ちこぼれ集団ならディズニーあるあるだが、
今回は偶然集まっただけの素人集団でスキルと言えばバズの邪魔をする事。
まあとにかく今後は悪の帝王ザーグを見る度に作品の矛盾を思い出すに違いない。
ソックスの虜になること間違いなし
個人的に某コメディアンの方がそんなに好きではないが、ソックスの吹き替えはぴったりはまっていてキャスティングに納得した。見終わった直後、即ディズニーストアに行ってソックスのぬいぐるみが売られていないか確認してしまったくらい、このキャラクターが好きになった。トイストーリーの世界観が好きで観ようとすると正直期待外れになるかもしれないけれど、猫好きにはたまらない映画。
スターウォーズ シークエルトリロジーよりよっぽど面白いSF作品
アンディーのおもちゃバズライトイヤーのもとになった公開された映画って位置づけの作品。ピクサー作品で一番面白かったし、なんならいまいちトイストーリーシリーズはまれなかったけどこれが一番面白いかな。
なによりも退屈なパートが一切なくて開始20分で大まかなストーリーがわかる導入もめちゃくちゃテンポがいい。
シリアスな雰囲気になる題材だけだけどR2D2的なポジションのソックスがまためっちゃいい。(字幕で見たから山内の被害も受けなかったし)
部隊のメンバーもいわゆるお約束みたいな性格したメンバーで王道だけどそれがいい。終始ニコニコ見れた。笑若干無能すぎてイライラすんのはディズニー特有??
今作は「失敗」がテーマにされていてちゃんとメッセージ性もある。
今作もスターウォーズのオマージュもあり、題材はちょっとインターステラーっぽさもある。それになんか若干のトップガン味もあったような気がする。
親子で見れて、映画好きもライト層も満足できる映画に仕上がっていたと思う。
関係ないけど同性レズビアンのキスシーンはディズニープラスで削除されてた。
変な話題になり方して損してる作品だと感じた。
お決まりの起承転結
起承転結の転がイジーと仲違いするあたり予想通り過ぎて驚きに欠ける
冒頭でトイストーリーでバズのおもちゃが売れる時の映画の話のようあった気がするが、トイストーリー2ではザーグは自身をバズの父だと称していたがこの作品ではザーグはバズ自身であり困惑した
スターウォーズ・シークエルよりよっぽどおもしろい本格SF作品
アンディーのおもちゃバズライトイヤーのもとになった公開された映画って位置づけの作品。ピクサー作品で一番面白かったし、なんならいまいちトイストーリーシリーズはまれなかったけどこれが一番面白いかな。
なによりも退屈なパートが一切なくて開始20分で大まかなストーリーがわかる導入もめちゃくちゃテンポがいい。
シリアスな雰囲気になる題材だけだけどR2D2的なポジションのソックスがまためっちゃいい。(字幕で見たから山内の被害も受けなかったし)
部隊のメンバーもいわゆるお約束みたいな性格したメンバーで王道だけどそれがいい。終始ニコニコ見れた。笑若干無能すぎてイライラすんのはディズニー特有??
今作は「失敗」がテーマにされていてちゃんとメッセージ性もある。
今作もスターウォーズのオマージュもあり、題材はちょっとインターステラーっぽさもある。それになんか若干のトップガン味もあったような気がする。
親子で見れて、映画好きもライト層も満足できる映画に仕上がっていたと思う。
関係ないけど同性レズビアンのキスシーンはディズニープラスで削除されてた。
変な話題になり方して損してる作品だと感じた。
映画として面白い。トイ・ストーリーのスピンオフとしては。。
映画としては面白くて、思ったよりSF色が強く、良かったです。
特に脚本に破綻や矛盾も見当たらず
物語のテンポも良かった。
でもこれ本当にトイ・ストーリーのスピンオフなの?って感じです。
設定流用の二次創作の域を出ないかなと。
トイ・ストーリーの雰囲気を期待して
映画館に行った方は結構苦しかったのでは。
冒頭のアンディはこの映画が大好きだったという取ってつけたような説明にまず?だし
本当にこの映画からトイ・ストーリーのバズのおもちゃが生まれるのか?という疑問が終始離れませんでした。だってキャラクターが違いすぎますよ。今作のバズとトイ・ストーリーのバズは明らかに似て非なるキャラクターにしか思えません。これだったらまだバズが本当にこの世界にいたとしたらだとかのifストーリーであればまだ納得出来たかもしれません。ザーグの正体も正直予想できてしまったし、そこはトイ・ストーリー2を踏襲しないの?というチグハグ感でちょっと拍子抜けの感もありました。
LGBTQIA+表現のことは別に気にならなかったのですがこの作品でその設定は必要なのでしょうか?それを表現したいならトイ・ストーリーのスピンオフでやる必要はないと感じます。
何度も繰り返し観られる傑作映画には一歩、二歩、三歩足りませんね。
お金のかかってる蛇足映画
ディズニープラスにて鑑賞。
まあこれは劇場はええかーってなった作品
バズライトイヤーのオモチャのモデルになったアンディも見てた映画という設定
惑星で脱出出来なくなり脱出するためにクリスタルが必要でそれを作るために奔走する話
トイストーリーシリーズは4以外は好きだがこの映画はなぜ作ろうと思ったのか謎
またターゲット層も謎で子供向けかなと思ったら設定とかが子供には難しそう。宇宙にいって高速になると4年すぎるとかも。
他の人も書いてることだが、最近のディズニーの黒人推しには辟易する
また黒人の女性が女性と結婚し子供を産むという設定も現代的すぎるし受け入れ難い人もいるだろう
結果それで放映できない国があるとか何考えてるんだろうという感じ
最近のピクサー作品にある説教くさい感じもプンプン匂っていてみていて疲れてくる
トイストーリー1.2のようなサクッと見れて楽しい作品をまた作ってほしいと思う。
また2の時はバズの設定がスターウォーズのパロディ的な感じでザーグも父親だったのに無駄にオリジナル設定が多く残念
せっかくスターウォーズも買収してるのだから思う存分パロディすればいいのに
バズのオモチャのモードが最後で完成するのもなんかなぁ笑
まあ映像は綺麗やし暇つぶしにはいいかなぁ
うーん解釈違い…
一本の映画として出来が悪いとは言わない。むしろバズのことをよく知らない人はきっと手放しで拍手できると思う。
つまり逆に言えば…って事で。
本作の主人公・バズ・ライトイヤーは所謂オールマイティなスーパーヒーローというよりは、リアルな宇宙飛行士の延長線上にある地に足ついた職業の人物だ。勿論ヒーロー然とした勇気と優しさ、ちょっとの破天荒さは持ち合わせてるが、彼と仲間が宇宙を縦横無尽に大活躍するようなエンタメ映画…というほどのトーンではない。お馴染み腕のレーザーや背中のウイングは決して彼のための特注品などでなく、あの白と黄緑のスーツ自体、彼が所属する組織で支給されていた量産型だ。そして作品の大部分を包み込むのは彼のナイーブな問題、ウェットな空気だ。
果たしてこの映画をもとにあの低年齢向けのギミック満載トイが生まれるだろうか…だって思い出してほしい。トイストーリーで流れてたバズのCM、「バズ!ライト!イヤー!」みたいなテンションで売ってたんだよ?映画が大人ぶればぶるほどオモチャの方のバズが珍商品に見えてくる逆転現象だ。例えるなら子門真人がカバーしたヒーロー番組丸出しのスターウォーズの歌とか、NARUTO×フォートナイトのコラボでネタにされた、はしゃぎ回るサスケみたいな…これはちょっと違うか。
さらに言うと、第一作「トイストーリー」は「公開当時(1995年)の現代」を舞台にした映画だと僕は思っていた。
これはVFX的な意味でなくとも、とてもアンディが小さい頃=90年代半ばに生まれた作品には見えない。メインヒロイン(祖母の方)がレズビアンの家庭を築く描写は明らかに近年活発になった要素だし、ジョークの毛色もなんとなくマーベルブーム以降のそれだ。
時代的なことは、今の目で見応えのある新作映画にならないから仕方がないとは言える。「ウッディーのラウンドアップ」みたいな劇中劇ではないのだから、クラシカルにとはいかないのかもしれない。
ただそれを抜きにしても、各種装備の詳細やザーグの正体など諸々の設定の「ずらし、外し」はトイストーリーシリーズで出たバズ「が」下敷きにあってやった事で、この映画が主張している順番とは逆だ(メタ的に言えば順番が逆な事自体は当たり前なんだけど)。結果的にこの映画の公開から未来にあたるトイストーリー2でのやり取りと食い違いが生まれてる。結局「現代風の解釈を後からしたリブート映画」にしか着地できない。
そもそもの話、バズはウッディーと喧嘩した時Mr.スポックの挨拶をしたり、2001年宇宙の旅を意識したであろうギャグもあったし、宿敵ザーグとの関係は言わずもがな。宇宙映画のパロディを端々でサービス的に繰り返してきた。オリジンの映画を生み出す事自体難題だったのではないだろうか。
じゃあ結局、僕は企画自体が不満だったのか?
でも先に言った通り、一本の映画としては破綻がないし、ストーリー自体は悪くない。ただ前提が全然信じられないというだけだ。
だったら逆にだ、それこそ「遠くない未来、大人になったアンディが子供を連れて、かつて憧れたヒーローの完全新作映画を観に行く」なんて導入ではダメだったのか。その方が何の矛盾や文句も感じずすんなり見れた気がする。
終盤のアレは、マルチバースなのか!?結果タイムトラベルなのね!?
自宅レイトショーDisney+『バズ・ライトイヤー』
トイ・ストーリーの主人公の持ってるおもちゃの一つバズ・ライトイヤー
おもちゃになったきっかけの映画をスピンオフとして制作したって作品が、もう配信されてました。
先月の公開時はパスしたので、おっ!!って感じで鑑賞
ちなみにバズの声は、ティム・アレンと所さんじゃなくクリス・エヴァンスと鈴木亮平さん
公開時は、吹き替え版しかやってなかったので、キャプテンアメリカバージョンで、前半〜後半は、鈴木バージョンで鑑賞
これは、所さんじゃなくて良かったんじゃないかな!?って思います。
吹き替えはわかりやすいですが、猫キャラの声が・・・・^^;;;
字幕版の方がソコを気にせず観れるって感じでした。
内容は、惑星探索中に地球に戻れなくなったバズ達が、帰還を試みるも・・・・
パイロットのバズが光速を超えた結果、数分が4年経つって事の繰り返し。。。。
同僚達は老いてこの世を去っていきますが・・・その子孫とまだまだ頑張るバズ!
ソコに現れる敵キャラがなんと!!!!!
流行りのマルチバース!?!?
結果タイムトラベルって事なのか!?
同性婚描写が問題になってましたが、結末は、もっと普通にハッピーな感じが良かったかな^^!
映像も綺麗ですし、トイ・ストーリーを観てない人でも楽しめると思います。
無限の彼方へ、さあ。
スペースレンジャーのバズはとある惑星を訪れるが自分のミスによって1200人もの乗組員の乗った宇宙船を墜落させてしまう。
燃料を損傷し、乗組員と共に惑星から出られなくなってしまったバズ。
自責の念から自分の身を賭けてこの星を抜け出す方法を必死に模索するバズだったが、時間だけは刻々と過ぎていき…
1995年、アンディが買ってもらったおもちゃのバズ・ライトイヤー。
そんな彼の主演作、原点の物語。
有言実行!
無事にアジア(映画のエンドレス)から脱出し、宇宙へ。
トイ・ストーリー自体は4で多分区切りは付いているけれど、その後に登場キャラクターの過去を掘り下げるのは、ファンとしては正直期待半分不安半分だった。
それに夏休みとあって子供が多い。嫌な予感がする。
結論から言うと、ハイパースピードへ到達する大満足の映画体験だった。
時間、家族、仲間、そして故郷。
感動要素がふんだんに組み込まれもうぐっちゃぐちゃで(褒めてる)、恐らく今年1番泣いた。
「おばあちゃん」ってワードが出てくるだけで涙腺緩むから辞めて欲しい。
所ジョージを敢えて鈴木亮平に変えてるのも良い。
こんな映画観たらアンディが欲しくなるのもわかるよ。
実際手にしたらおっさんの声だったっていうのは多少ショックかもしれないけど…
今回は上に挙げた時間、家族、仲間、故郷の四つのテーマに分けて書いていく。
まずは時間。
まさか相対性理論まで取り入れてくるとは…
インターステラーを彷彿とさせるところも涙をそそる要因の一つかもしれない。
ハイパースピード到達のところなんか完全に2001年とかインターステラーのオマージュだったし。
アリーシャ親子の継承は映画館に映画を見に来た親子の関係性とも重なる。
当時ウッディやバズに憧れた子供たちは今大人になった。
そして中には子供を持った人もいるかもしれない。
そんな親から子へ引き継がれる物語は、どんなに時代が変わっても色褪せないおもちゃたちの感動の物語と強くリンクするはずだ。
サンドイッチの食べ方は変わったかもしれない。
でもサンドイッチはちゃんとそこにある。
挟み方が変わっただけで食べ物を食べ物で挟むという概念は変わらない。
トイ・ストーリーの普遍的なテーマ「時の流れ」。
1、2、3、4とはまた違った形で、今回は宇宙という時空を超えた旅を通して私たちに教えてくれる。
次に家族。
家族の形とは?
あっさり描かれていたけど、アリーシャは同性婚だったし、彼女は黒人だった。
最近のディズニーはポリコレを少し意識しすぎなのが気になるが、今回は本当にサラッと当たり前に描かれていて少々驚いた。
数十年前じゃ絶対に考えられないことだ。
実際中東の国など一部では上映禁止になっているらしい。
この件にしろ相対性理論にしろ「おばあちゃんとヤった?おぇ〜」にしろ、子供にしてみたら?マークが浮かびそうな大人な内容。
それはさておき、ある意味バズはアリーシャにとって家族のような、いや、家族だったんだと思う。
その点、同性婚は都合が良いのかもしれない。
ポリコレと言ってしまえばそれまでだけど家族の形が多種多様になる今だからこそ描かれるべきなんだと。
アリーシャとの日々が描かれるあの数十分間は本人たちにとっても数日間という人生の中ではとても短い時間。
しかしそれは家族と過ごしたと言えるほど、長く濃密な時間だった。
ソックス可愛かったよ〜!
最初、一瞬だけ面倒臭そうとか思ってごめんなさい。
周りがポンコツな分ソックスの有能さが際立ってて最高の相棒だった。
ペットは家族枠だと思うので一応ここに書いときます。
そして仲間。
ポンコツ新人たちの成長っていうのはよくある設定だけど、今作のポンコツ新人は一味違う。
ポンコツの域超えた迷惑しかかけない奴ら。
新人って確かにキラキラしてるダイヤモンドの原石みたいなんだけど、どうしても足手纏いになっちゃったりする。
でもやっぱり原石なんだと思う。
可能性を無限に秘めてる。
この作品の彼ら彼女らは完全に成長はしきってない。
でも確実にそれぞれの適性を発揮して、最後にはちゃんとキラキラ輝いていた。
バズ自身もトラウマとなっている新人という存在を厄介者から仲間として受け入れる成長が描かれていて良かった。
最後に故郷。
罪の意識をずっと抱え続け、この星から脱出することだけ考えていたバズ。
たった一度のミスによる不時着で結婚し子供を持ち生涯を閉じたアリーシャ。
そしてその子供のイジーはこの星しか知らない。
この星には多くの人の人生がある。
宇宙へ何度も飛んだ彼だからこそ感じにくく受け入れづらかったのかもしれないが、そんな彼がこの星が故郷なんだと受け入れるシーンは胸アツだった。
住めば都と言うが、故郷についても考えさせられる内容でなかなか深かった。
ザーグの登場に沸いたが、ザーグの正体にはほんの少しだけ納得がいかない。
それでも魅力的なキャラクターとよく練られた脚本によってトイストーリーシリーズを観た後でもしっかり楽しめる内容になっている。
なんか続編もありそうな雰囲気だけど、個人的にはウッディ版が観たいな。
さて、冒頭の心配の一つだった子供の多さ。
嫌な予感は的中、上映中に喋るガキがうるせえ…(以下自粛)
親御さんも注意してたから見逃してやろう。
一途なバズの歌が聞こえる
シリーズは「トイ・ストーリー4」しか観ていませんが、観賞後、復習したところでは、今回の作品は、バズとザーグの始まりを語る話とみてよいのでしょうね。
◉根気強い浦島太郎
バズの心の中に等しくある「同胞への思い」と「任務遂行の意思」。その二つに支えられたバズは、乗務員全員を地球に無事に帰還させると言う大命題のもと、危険なテストフライトを繰り返す。
フライトのたびにアリーシャ始め仲間たちと人生がズレていくバズ。アリーシャの次代の司令官が「勇気ある定住」を決めたのに、バズは取り憑かれたように飛び続ける。
物語はハイパースペースの通過を目指すバズを中心に、粛々と進行するが、往々にして起こり得る「全ては100%自分の心を満たすための」行為を描いて、なかなか考えさせてくれるタイムスリップ物語。誰より「仲間思い」のバズが任務によって、誰よりも「自分思い」になってしまう。
それにしても1、2回浦島太郎を経験したら、普通諦めるだろうに、バズは粘る。
「独りにしておいてくれ」と言う呟きが聞こえてきたようです。
◉任務か、願いか?
友に向かって頼もしい微笑みを浮かべるバズと、任務以外何も受け付けなくなった正に四角い顔つきのバズがシーンの中で交錯。私としては、バズの破滅的な頑なさに少し腹が立ったかも知れないです。
後半、イジー、モー、ダービーたちと行動を共にするようになると、先行きが見えなくなりました。これは映画観賞にとって決して悪いことではない。どのキャラも良い人格ながら、何をしでかすか分からないところを持っていたのも、グッドでした。
ところが、暗い宇宙空間でバズを待っていたのは、50年後の自分だった。ザーグの生成の経緯を思うと、とことん憎めない気がしたのですが、過去の自分の過ちを無くしたい余りに、他の人たちの人生をそっくり消去しようと企むとは!
◉一途必ずしも
そうした企みはやはり悪ではあるけれど、ひたすら任務遂行に傾いたザーグに対して、私的に切なさは拭えない。自分勝手な奴だが、とにかく憎めなかった。
結構昔から有り有りのパターンだし、そう感じてしまうことが制作者の意図にスッポリ嵌まるのだなと思いつつ。
一途がいつでも良いとは限らない訳ですね。長い物語を歩くなら、ファジーの方がきっと保つ。この作品のどこかのシーンで、「ファジー」の言葉が印象的に出て来た気もします。思い違いかもしれないけれど、思い出したい!
それを密かに分かっているような、ソックスの表情が愛しかったです。
よいSF
宇宙開拓ミッションで宇宙船を管理運行し科学者を守るスターコマンドのライトイヤー。上官であり戦友であるホーソーンとの息のあったコンビに訪れる切ない別れまでが導入だが、このパートが物語の展開としてもSF設定としてもすごくよくできている。描写も簡潔だが丁寧で、子どもでも理解できるだろう。自分は何度も泣いてしまった。その先もバディあるいはチームもののアクションとして楽しめたが、ロボット(の中の人)が主人公たちの世界に存在できて干渉しても自身に影響ないという点がどうしても引っかかって没入度を減らした感がある。
トイストーリーを全く知らなくても(昔見たが忘れた)SF映画として楽しめた。
追記:ホーソーンのパートナーと子のエピソード。個人的には、バーホーベンが『スターシップ・トルーパーズ』(や『ロボコップ』)のロッカールームで、マッチョな世界で隊員たちに性差を無視させていたのは驚きとともに設定の攻め具合を感じたが、本作では違和感なく受け入れられた。作品世界では当たり前になっているのか、閉鎖環境でヒトの遺伝的多様性を維持するために認められているのか。いずれにしても少し先を描いてこそSFだと思うので大いに賛同。
過去に戻り、全てをやり直すのか。いや。アリーシャは、バズは、みんな...
過去に戻り、全てをやり直すのか。いや。アリーシャは、バズは、みんなは、ここで新しい世界を創ったんだ。
任務を完了できずに亡くなったアリーシャ。自分のせいでみんなが故郷に帰れなくなった、と悲観するバズ。絶望的な感情を感じさせたところから、ソックスをきっかけにまた前を向き始める。
任務を完了できなかったら、夢や目指すものを達成できなかったら、その人生が無意味になるわけがない。ありのまま生きて幸せと思える日常があったなら、それはその人が生きた証。
素晴らしいものを残すことや、優秀であることが全てではないのだということ。
面白い!
劇場にて鑑賞しました。
久しぶりの映画館で1人映画を楽しみました(まあ毎回行く時は1人なのですが)。
トイストーリーシリーズに登場するおもちゃのバズ・ライトイヤー、その元となる映画、という設定の本作です。
バズらを乗せた宇宙船が壊れ、謎の惑星に不時着してしまいます。なんとかその宇宙船を直し、もといた星に帰還しようとするお話です。
バズは何度も試験飛行を繰り返すのですが、超高速で宇宙を飛び、帰ってくるとものすごく時間が経過している、という科学的な知識を要する部分もありました。文系の僕にはさっぱりでしたが。
印象に残ったのはザーグですかね。トイストーリー本編(確か2だったかな)に登場したザーグ。バズが「パパ」と呼んでいたので、バズのお父さんなのかとこの間まで思っていましたが、本作を見て違うことがわかりました。ザーグは未来のバズの姿だったのです。これには驚きました。周りのロボットたちが「バズ」と発音できず、「ザーグ」という呼び名で定着したそうです。バズが最初にザーグの姿を見た時、お父さんと呼んでいたことから、見た目もかなり似ていたのでしょう。
トイストーリーでお馴染みの、あの球をポンポン出す武器も使用されるので、トイストーリーを見ていた方は楽しめるでしょう。
ネコのロボットのキャラが可愛くて良かったですね。一家に一台欲しいレベルです。声を担当したかまいたちの山内の喋り方も絶妙にマッチしていました。
声優をしていた今田美桜が良かったです。見た目だけじゃなく声も可愛いとは。
子どもが多かったけど割と大人向け?!
子どもと一緒に観ました。内容は大人も楽しめる笑いありの深い作品でした。(まだ未就学児の子どもには、少し難しい部分が多かったのか、途中少し飽きてるようでした。)
でも、観て良かったです!!
子ども心で
本作のポスターやパンフレットを見たとき、バズの宇宙服(アルファ・スーツ)のデザインがめちゃくちゃかっこよかったんです。「あ、これはきっといいSF映画になっているだろうな!」とビビッときて、公開を心待ちにしていました。
思ったとおり、スーツや宇宙船、ロボットなどのデザインが自分にぶっ刺さりました。かっこよくて最高、それらを見ているだけでも楽しくて夢中になりました。バズがテスト飛行から帰還するたびに、基地や施設などの環境が洗練されていく(バズ以外がどんどん年を重ねていく)という流れもすごくよかった。そこらへんに置いてある(背景と化している)汚れた装置や、砂埃をかぶった機械などもいちいちかっこいい。ボタン類なんかもめちゃいい形してましたよ、ボチッとなって押したくなります。
キャラクターも魅力的なヤツばかり。ソックスの完璧な仕事ぶり、パートナーぶりは、『スターウォーズ』のドロイド・R2-D2を思いおこします。ねこが必ずするあの仕草が、バーナーを作動させる動きで笑いました。
個人的にはイエローのロボット兵士・ザイクロプスがツボ。カプセルトイなどのおもちゃが発売されたらガシガシ買うつもりです。
本作に『トイ・ストーリー』とのつながりを期待していたかどうかで、評価がわかれそうだなと感じました。本編冒頭の語りのとおり、子どものころのアンディになりきって観るのも楽しみ方のひとつですね。私はそんな楽しみ方ができたな〜と思ってて、「おっさんだけど子ども心はまだあるのかもしれない!」と嬉しくなりました。
2022/7/10 新宿ピカデリー
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