「子供向けの脱個人主義&脱合理主義メッセージ」バズ・ライトイヤー ゆるさんの映画レビュー(感想・評価)
子供向けの脱個人主義&脱合理主義メッセージ
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小学生のアンディが視聴して、バズの大ファンになった…
という前提のある本作。
なのでターゲットは小学生(子供)です。
その上で大人も楽しめるように、という配慮がザーグのキャラクター性やセリフに込められています。
ストーリー当初のバズはトイストーリーで意志を持ち始めた時のバズです。
完璧主義で独りよがりな性格が災いし、孤独でストイックな人生を送ります。その中で唯一特別な存在となるのも、有能な相棒のロボットのみ。まるでデジタルデバイスと共生している合理主義者ですね。
そこに、過剰に使えない3人組が現れます。
行動を共にするうちに、使える使えないという合理主義的観点を脱して、共生の喜びを知ると共に第二の人生が始まる…的な感じでしょうか。
前提とトイストーリー(オリジナル)でのキャラ性を守るための落とし所を考えると、よく出来ていると思います。
ただ、通常のピクサー作品と比較すると、ドラマ的な要素が物足りないかな。
SFシーン派手さはそうした物足りなさを中和する狙いもあるのでしょうか。
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