「ウタとストーリーを受け入れられるかどうか」ONE PIECE FILM RED ワッフルマンさんの映画レビュー(感想・評価)
ウタとストーリーを受け入れられるかどうか
ワンピースはアニメで見ていました。
しかし、新キャラがたくさんいて、いろいろ調べながら視聴しました。
そのため、にわかも良いところではあるかと思います。
今回の映画、にわかですが正直面白くなかったです。
ストーリーで評価できるところが正直ありませんでした。
唯一評価できるとすれば、ウタの歌(Ado)によるライブ。これくらいでしょうか。
しかし、ライブも9曲押し込められているため、結構しつこいです。
Adoはそこまで好きじゃないですが、正直こんなに聴かされるとは思ってもいませんでした。
VODで来たので見て見ましたが、歌以外評価するところなくないか?と言わんばかりに脚本は強引。ウタというキャラクターはワンピース始まって以来の最低最悪キャラなのでは、と感じるほどの自己中心的で中途半端なヴィラン。
ウタが闇落ちしたきっかけの紐解き方が雑過ぎて、中途半端にしか仕上がってない。
シャンクスを客寄せパンダにする必要はなかったと思います。
以下、雑多に。
・9曲のウタ(Ado)ライブ、かなりお腹いっぱい
・ウタの名塚さんの声とAdoの歌声が合ってない、特に幼少期
・急にメンヘラ化するウタ
→麦わら一味に攻撃し始める狂気っぷり。
自らの罪を悔い改めて自決するという選択肢ではなく、集団自殺を企て、ライブを決行していた狂気。
自らで眠らせてほぼ死んでしまったような人間が海軍の銃弾に被弾すると、「ダメ!ダメ!!」と応急処置っぽいことしてますが、矛盾がすごい。
・チープに描かれたルフィとシャンクスの共闘
→あんなに簡単な再会?まがいなこと、あって良いのか?
・赤髪海賊団の一味、豪華声優陣を使っておきながら台詞の少なさ
→もったいない
・シャンクス、出番少なすぎる
→FILM "RED"なんじゃないのかい!
・Vtuberとそのヤバい界隈を縮図にしたようなウタのライブ
・ウタがAdoのメタファーにしか感じなかった
→ウタ「みんな~、悪い海賊が来たよ!やっつけちゃおう」が、完全にファンネルを飛ばすその人みたいでちょっと見ていてきつかった
・結局尾田さん(原作者)の満足だけな映画だったのではないかと思ってしまう
・ゴードンはもうただの空気
→ウタは育ての親の一人とすら思っていないんじゃないかと感じるほど。ゴードンの体に槍が貫いても、ショックを受けるわけでも何をするわけでもない。
・トットムジカ撃破方法が雑
→急にヤソップとウソップが繋がるの、要らない。というか、そんな中途半端な再会を入れる必要なかったでしょ?
・仮想世界と現実世界が途中から混ざって訳わからなくなる
→「現実と仮想世界が繋がった!!」と言いつつも、世界は分かれている。互いが相見えることはなく、世界はしっかり『分かれて』いる。ウタが死にかけた後半からはもう何が何だか、分からない。
・雑なラスト
→夢オチでした!で全部片づけちゃった。