きみは愛せのレビュー・感想・評価
全7件を表示
グダグダな男たち
リサイクルショップで働く慎一、慎一が片思いの凛はスナックで働き既婚者との不倫がやめれない。凛の兄朋希は雀荘で働いていて、慎一と同居してる。この3人とその周りの人達の話。
慎一は凛が好きなら奪えよ、ってずっと思って観てたし、朋希は彼女に振られ手当たり次第に女を抱き、何を考えてるのかさっぱりわからないし、凛のセフレは妻が妊娠中なのに、何とかする、と言って何もせず凛との不倫を止めないしし、どの男もグダグダだなぁ、って思った。
最後はあれ?って思ったが、まぁ面白かったかな。
慎一役の海上学彦のナイフを持って鼻水垂らすシーンはなかなか良かった。朋希役の細川岳はチャラい演技が似合うと思った。妹の凛役の兎丸愛美はエロいシーンもやってて可愛かった。
佐藤あみと白子も可愛かった。
「せめて」きみは愛せ。
愛はたったひとつのはず。人はいつだってひとりしか愛せない。そんな淡い幻想を抱きながら愛に迷う3人にスポットを当てた群像劇。
三者三様の愛の形。どれもいびつでこじれていて、一筋縄ではいかなくて、自分に嘘つきで。目新しさや予想外の展開が待ち受けているという訳ではないけど、それでも決してありきたりの物語にさせなかった3人の熱演が心地良かったです。特に細川岳のふとした笑顔の奥に漂う闇深さがいい。あのナチュラルでリアルな演技はこれからも大注目です。
朋希と慎一の大切に想う人には幸せでいて欲しいという気持ちは共通している。せめてきみは誰かを愛して欲しいし、誰かに愛されて欲しい。凛にその想いがどれくらい届いているだろうか。ヒロシに関してはほんま痛い目見て下さい。3人はこれからどうなってゆくのか。それでもきっと愛なんてものを夢見ながら生きてゆくのかな。
Love Someone
「なんとなく満たされていて、どこか物足りない毎日。」主人公3人の平和な日常。
フライヤーのこの一文に惹かれた。
細川岳さんは、「佐々木、インマイマイン」に出演されていたので強烈に印象に残っていた俳優さん。
自分がこれまでの人生で一度も訪れたことのない金沢が舞台というのも先入観なく見られるかなと。
結果、土地勘がないから余計なことを考えずに没入できました。
恋愛映画というジャンルにあるアンニュイなものはあまりなくて、
人間愛の深い所を覗き込んだ印象。
心拍数があがっちゃう、バイオレンスも少々。
主人公たちの不安定さが、緊張感としてこちらに伝わる。どう進むのか?先が読めない。
カナザワ映画祭「期待の新人監督スカラシップ」第1回作品
映像はとても落ち着いていて、穏やか。
細川岳さんの演技は期待通り。バグるので、ドキドキしました。
海上学彦さんは初めて知る役者さんでしたが、デビュー当時の堺雅人さんを彷彿とさせる佇まい。
兎丸愛美さんの繊細な表現も奇麗でした。
葉名恒星監督しかり、
主演の海上学彦・細川岳・兎丸愛美 3人のこれからも注目したいなと感じられる映画でした。
日本の映画制作、今後も楽しみです。
進めない三人の物語
この作品、まるで時間が止まってしまっているかの様な三人の、時間が動き出す瞬間を見届ける映画かな。
なんだけど、なかなか動き出さないし、最後は前に進んだとは思うけど、進まないかもって気もしたり。
それでこの三人、共感しにくい所も有るけど、幸せになって欲しいと思えるキャラクターなんですよね。
なので、何やってんだよと思いつつ、見入っちゃうんですよ。
まあ、人生なんて客観的に見たら、何やってんだよって行動の連続なのかもしれないですね。
愛ってなんだ?
変化を恐れ今の関係性に甘んじる男女の恋愛群像劇。
同居人の妹に異様に優しく気にかけつつも無欲な男慎一と、結婚するなら慎一と言いつつそういう目でみてくれないからと兄貴の仕事先のおっさんと不倫する凛、諦められない想いを抱える凛の兄で慎一の同居人の朋希という3人と、それぞれの同僚等が絡み展開していくという狭~いところの群像劇ですね。
愛がなんだと言っているけれど、正味まともといえる恋愛をしている人物は誰もおらず、色々棚に挙げてみんな勝手なことばっか言ってんな~という感じ。
チョイ役だけど1番チャラ~い慎一の後輩がある意味1番まともかもw
折角みせた根性も、最後に同居人同士のやわいやり取りで、何だかぼやけて結局ちゃんと変われたのか、進めるのか判然とせず残念。
ドロドロ具合は良かったんだけどね。
良くある手法だけど、後のシーンを冒頭に差し込むのはいらなかったかな。
全7件を表示