「ドラマシリーズで!」ギャング・オブ・アメリカ arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマシリーズで!
禁酒法時代のギャングとしてアル・カポネ、ラッキー・ルチアーノ、バグジー・シーゲルなどと比べるとマイナー存在である(私が知らなかっただけかも)マイヤー・ランスキーの半生を描くドラマ。
第二次大戦下のアメリカでナチス協力集会に殴り込んだり、ドイツのスパイ摘発に協力するなど興味深いエピソード満載。
晩年のランスキーを演じるのはハーヴェイ・カイテルで適役なんだが、ひとまわり小さく縮んでしまった感ある彼の姿に寂しい気持ちになってしまった。
監督の父親が実際にランスキーにインタビューしていたそうで、記者の視点やエピソードを入れたかったのだろうが、これはなくても良かった。
特にFBIこ命令で記者に近づく女性のエピソードなんかは蛇足感否めず(ミンカ・ケリーもブレイク仕損なっちゃよね。)。
禁酒法時代のギャングの中では長期間の服役経験もなく普通に病気で亡くなった稀有な存在のこの人物を描くには、映画よりも『ボードウォーク・エンパイア』のようなドラマシリーズが相応しかったのではないか?
コメントする