「好好爺然とした晩年のランスキーが教えてくれるもの」ギャング・オブ・アメリカ スモーキー石井さんの映画レビュー(感想・評価)
好好爺然とした晩年のランスキーが教えてくれるもの
本作はマイヤーランスキーの禁酒法時代からキューバ革命後までの彼の躍進と悲哀の半生を描く。
それはまさしく白とも黒ともつかないグレーの濃淡そのものの人生だ。
彼は人生というゲームの「胴元」にまではなることができず、
彼さえも我々と同じ「カモ」に過ぎなかったのだろうか。
「お金を失うことは大したことないが、健康を失う事は厄介。そして、最も大変なことは自分を見失うこと。」
彼が作中で語る数々の含蓄ある言葉は3億ドル以上の価値がありそうな気もする。
マフィアの抗争の歴史はそこそこに
マイヤー・ランスキーの「人間」としての一面がここに描かれている。
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