「いちき はちきち♡」断捨離パラダイス ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
いちき はちきち♡
念願のリバー鑑賞までに時間があったのでオマケ的に観た本作。いやいや、中々面白かったぞ!
ポスタービジュアルからゴミ屋敷住人メインの話しか?と思われたが「断捨離パラダイス」という社名のゴミ清掃会社の人々とそこで働く事になった主人公律稀(篠田諒くん)と依頼者達のお話し。
ピアニストの律稀は手の震え?が原因でそのキャリアを失う。そして断パラに就職(←なぜここまで畑違いの仕事に就いたのかはチラシ以外での説明はなし)
絶望と失意の律稀と様々な事情を抱えた依頼主達の心の変化と少しの成長が見所。
訳アリ過去のシンママ・明日華(中村さん)外国人介護士(関岡マークさん)地元で有名なゴミ屋敷の主人(泉谷さん)小学校の先生・万莉子(十夢ちゃん)の4人の依頼者と市木(北山さん)律稀のお話しをオムニバス形式で進行させるのだが、そこには奇跡的な交わりがあり、その微妙な重なりが面白い。
萱野監督が脚本も手がけた完全オリジナルの作品。かなりこだわりのある方の様で何テイクも撮り直したシーンも多かったそうだ。そのこだわりは本作の主役といってもよい「ゴミ」にも注がれ、もはやアートレベル!積み重なったゴミゴミゴミ。リアル過ぎてセットの域を超えていた。美術さん大変だったろう。その莫大な時間と労力をかけてくれたおかげの本作です!!
断パラ社長の市木八吉
(←言いたくなるw)が良い人!信念があるのか無いのかわからない掴みどころのないキャラの彼にみんな救われる。押し付けがましくないし褒めて認めてくれる。ユーモラスでチャーミング。仕事もできる理想の上司。
律稀もホント良い子♡坊ちゃん育ちだが(だから?)とても心が優しい。依頼者に寄り添い温かい言葉をかけられる。万莉子先生にもらった差し入れも嫌な顔せず感謝して受け取れる。ママ手作りの「あの」料理も美味しいと言って食べる。私は絶対ムリw あんな彼女と別れて正解よ!しかしなぜに11年も。。w
先輩。良い人かと思ったけど何だよ。金目当てで残念。お前が片付けろ!
まぁ市木さんもだけど( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
社会問題の1つ、ゴミ屋敷がテーマ。孤独、生き辛さ、窮屈さなど抱える闇は単純ではないので考えさせられる。
私からしたら「何でこーなった?!」と不思議で仕方ないのだが、忙しくて疲れた明日やろっとか、たまたまこうなってしまった、とか、何となく、とか、些細な事が悪い方に傾いて、とか。勿論片付けが面倒・嫌いってのもあるが。どんな風に寄り添ったら正解なんでしょうね。難しいです。
市木さんがシンママ明日華に言ってた言葉が希望よね。やっぱり人との関わりって大切です。
みんなリバウンドしないでね!
テーマの割に暗い印象はあまりなく、終始カラッとしていて、どこか清々しい不思議な気持ちになりました。所々に散りばめられた小笑いも手伝って観やすい作品だと思います。久々に観客の笑い声を劇場で聞けました。みんなベタな笑い好きなのねw
演者それぞれ役のキャラにとても合っていました。
今作に初プロデュースで参加し、シンママも演じた中村祐美子さん。気合い入ってましたねw!良かったです!!
まさかの青山フォール勝ちにツボりましたw
そして気がかりなのが、ネコ。。泣
ゴミに埋もれて。。なのか、故意なのか。。
驚かなかったって事は故意??なぜ泣
ラストの万莉子先生とシンママ明日華の会話。意味深ですねw
2パターン考えられるけど、、、
どっちかね(^。^)??
あなたのお家もゴミ屋敷になる前に。。是非観て下さい!オススメです。
猫はあの感じたと気づいていなかったのかな…と思いました。
ラストはシンマはたぶん部屋片付けてもらったで、先生はもしかして昔の仕事?という勘違いミスリードかと思いました。
あまり期待していなかったけど、面白かったですよねー