劇場公開日 2024年3月15日

「​​​​​​やっとスクリーンで観れた!​​​​​ さすが、ディズニーでなくピクサー。期待通りの感動作でした!」私ときどきレッサーパンダ ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5​​​​​​やっとスクリーンで観れた!​​​​​ さすが、ディズニーでなくピクサー。期待通りの感動作でした!

2024年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

初公開当時2022年、映画館ではチラシも配布、劇場上映予定日も決まっていていながら急遽、配信のみになった作品。劇場での鑑賞を楽しみにしていたのに、非常に残念な想いでした。
ライバルで商売敵だったピクサーを買収し、「マーベル」「スター・ウォーズ」を独占。
「ブラック・ウィドウ」をスカーレット・ヨハンソンとの契約に反して、劇場公開初日に同時配信を開始して訴訟問題となり、実写版「ムーラン」も劇場公開なし、配信のみになったことに続いての出来事だったので、元から好きではなかったディズニーが大嫌いになった。
(近年の人種やLGBTQ+への過度な配慮も嫌い。)
今更「待望の劇場公開!」と言われても、実に不愉快。

でも、やっと観れた!
さすが、ディズニーでなくピクサー。期待通りの感動作でした!

冒頭の主人公の自己紹介から楽しくて微笑ましい。
母親が管理運営しているお寺の仕事を手伝いながら、学園生活をエンジョイしている今どきの中学生。
リアルで等身大の少女の日常が実に生き生きと描かれてます。
アニメの動きに、今の少年・少女の仕草、ポーズが細かく取り入れられていて、実に素晴らしい。

ある日、起きるとレッサーパンダになってしまうお話ですが、それは、少女から大人になる変化のメタファーであって、同時に親の言いなりになっていた子供の自我の確立につながっていく成長の話になっているのが、良かったです。

また、レッサーパンダになってしまった理由が、想定外で、面白かった。
人気アイドル・グループが絡んで来て、これが終盤でも生きてくる展開もさすが。

そして、クライマックスは、まさかのスペクタクル・シーン!大怪獣映画のオマージュ!
「ガメラ大怪獣空中決戦」の福岡ドームのシーンの再現か!?

母と娘、家族、仲間、東洋の神秘?の話が実にうまくまとめられてます。
レッサーパンダを封じ込めて、めでたしめでたしにならないのが良かったです。

ITOYA