「時代を先取りしたピクサー映画」私ときどきレッサーパンダ ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)
時代を先取りしたピクサー映画
最高のエンタメ映画。
同監督の短編映画Baoも本当に素晴らしかったが、本作もそれに引けを取らないくらいの名作だった。
表向きには"真面目な娘"を演じながら、実は根っからの"アイドルオタク"という二面性を抱えた主人公。
そして彼女をとりまく友人達がまず魅力的、かつピクサー的に非常に斬新。
とにかくオタ活描写が徹底的にリアルで、これまでのピクサー作品では考えられないくらいに弾けている。
ここにまず驚かされた。
アニメのキャラクターというよりは、今を生きる等身大の女の子という感じがして感情移入しやすい点も良い。
子を案じるあまり毒親になりすぎてしまう母親。
その親の良き娘であろうとするあまり、強烈な二面性を持ってしまった主人公。
本当の自分をひた隠しにしながら生きるのは辛い。
でも誰もが経験した事があるのではないだろうか。
かくいう私もそんな1人だった。
でも1人の親でもあるがゆえ、毒親になってしまう母親の気持ちも分かるのだ。
人にドン引きされそうな側面は誰にだってある。
でもそれも大切な私の一部だ。
そうやって隠さずに、自分に嘘をつかずに歩き出したメイの言葉は誰の心にも刺さるものだろう。
今を生きる全ての人にオススメしたい最高のエンタメ作品だ。
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