「バッフィのがいい」デイ・シフト 津次郎さんの映画レビュー(感想・評価)
バッフィのがいい
バンパイアハンターでバディもの。肉弾戦がみどころ。
監督のJ.J. Perryを検索したら80年代からの古豪スタントマンで監督業は初めて。
まさにスタントマンが撮った感じの映画で身体を張ったアクションが主役。
感興よりもねぎらいの気持ちがわく映画だった。
バディの関係性が単調。会話もけっこうスベる。比較的ベテランのDave Francoが新米キャラクターをやっているのも違和感&気の毒だった。
アクションに比重した映画の限界を感じたが、日本映画みたいに身体を張ったアクションをエクスキューズしてくる(たとえば坂口拓のでてくるやつみたいに)わけじゃない。嫌味のない娯楽作品だった。
海外評は平均値が占めた。
(wikiによると)CNNの記者は『この作品は、質的には日の目を見るに値しないとしても、Netflixに明らかな利益をもたらすスターが牽引する作品(star-driven vehicle)になっている。』と評していた。
映画は狙って狙ったところに落ちている。と言える。
ところで主人公の隣人をNatasha Liu Bordizzoという女優が演じていた。母が中国系で、父がイタリア系のハーフ。きりり眉、涼しいひとえ、高い鼻、アゴに窪み。東西の混血はつくづく見た目で勝てる──という顔をしていた。
映画と無関係の余談だが東西ハーフの人がしばしば子供時代のいじめ体験を告白することがある。TikTokなんかでもけっこうある。単血のわたしはそういうのを聞くたびに、あなたのハーフ顔から恵与される人生の栄華は、むかしのいじめ体験なんか帳消しにしておつりがくるだろうに──とか思ったりする。
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