劇場公開日 2022年2月4日

「デメリットも描いて欲しかった」夢みる小学校 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0デメリットも描いて欲しかった

2022年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

ユニークな教育方針の私の学校法人・きのくに子どもの村学園を取材したドキュメンタリー。
全国の5校のうちのひとつ、山梨県の南アルプス子どもの村小学校をメインに取り上げ、学園の教育理念として、自己決定、個性、体験の尊重の3つを掲げ、教師も児童生徒も同じ一票を持つミーティングを重視し意思決定していくという学園の紹介。その他、長野県伊那市立伊那小学校や、校則や定期テストを廃止した東京都世田谷区立桜丘中学校も紹介してるが、ほとんどが、きのくに子どもの村学園の創設者の堀真一郎学園長らを含めた学園の紹介や、作家の高橋源一郎、脳科学者の茂木健一郎、教育評論家の尾木直樹ら出演者が絶賛してるという作品。

確かにこういう学校なら良いな、って思わせるんだけど、費用とかどうなんだろうと調べてみたら、年間130万円以上必要なんだとか。費用はなんとかなったとして、あと問題は漢字の読み書きが出来ない、計算出来ないなど、詰め込みで叩き込まないといけない基礎学力がない事が卒業生の問題との事。
良い学園だとは思うが、負の部分も描かないとただのPR作品になってしまう。そこはマイナスポイントだと思う。

りあの
れもん好きさんのコメント
2022年7月4日

りあのさま
投稿読ませていただきました。
おそらくこの映画はメリット・デメリットをまるごと記録するタイプの映画ではなく「教育について3つの学校から考察する」という類の映画ではないでしょうか。

私はこの学校の生徒の保護者ではありませんが、知り合いにこの学校の保護者の方がいてお話を聞いています。
自分でも学校見学をしています。私立ですので授業料がかかるのは事実です。

「漢字の読み書きが出来ない、計算出来ないなど、基礎学力がない事が卒業生の問題」

りあのさんの投稿では上記のように書かれています。
当然、どの学校でも学力には個人差があると思いますが、
この映画の中で、卒業後の生徒の学力は以下のように描かれていたと思います。

◎きのくに子どもの村中学校を卒業した後、各地の高校に進学した生徒たち
のテスト平均成績が、全校生の上位3割以内であること

◎明治学院大学の辻信一先生ゼミに所属したきのくに子どもの村卒業生が
大学卒業論文が優秀で「総代」で卒業したこと。

この学校では、「成績が優秀であること」より「自分らしく幸福に生きること」なので、成績についての映像情報は控えめだったかもしれません。

映画についての批評は自由だと思います。
でも、この映画はドキュメンタリー映画で、現在リアルに全国に数百名の生徒さんが通学されています。
投稿されている「漢字の読み書きが出来ない、計算出来ない」について
なにか確かな根拠があれば教えていただけないでしょうか?

れもん好き