「プレバトに映画部門があるなら間違いなく凡人」凪の島 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
プレバトに映画部門があるなら間違いなく凡人
初鑑賞
監督は『13階段』『夜のピクニック』の長澤雅彦
今回は脚本も
ロケ地は笠戸島
離島のヒューマンドラマ
のんびりとした平和な日常
冒頭からのほのぼのとした雰囲気でこのまま映画作品として2時間近くはしんどそうな感じはしたことは事実
雷太が凪と一緒に入院している母親に会いに柳井まで行くところから話は動き出す
瑞樹と釣りデートの最中に2人のセッティングをしてもらった雷太に頼まれ本土まで送っていくことに
教師として心配で2人を尾行する瑞樹と同行する浩平
結局毒にも薬にもならない凡作
なぜか浩平と瑞樹は島に帰ってきたら急速に惹かれ合う仲に
ついには島で30年ぶりの結婚
これも所謂吊り橋効果の一種だろうか
ただしイケメンに限るという意見もあるが『幸福の黄色いハンカチ』の武田鉄矢はイケメンじゃないからそこんところはよくわからない
結婚式では用務員がクリスチャンでもないのに神父役をかってでる
2人のキスシーンあり
脚本はいまいちでテンポは悪く眠くなりそう
エキストラのおばちゃんたちは下手でも仕方がないが子供同士のやり取りが空々しく感じてしまうのは演出が悪いから
時折入ってくるBGMは韓国の連ドラみたいで安っぽく邪魔くさい
子役が主演なのだから脇を固める大人の俳優はもっと実力のある人を起用してほしかった
ローサにぱるるに徳井って特に悪くはないけど良くもない
その点でいうと木野花はやっぱりうまい
元AKBだが踊りが苦手という設定
本当は踊れる人が演技で下手に踊りそれを自然にやるっていうのはとても大変なことらしい
日本舞踊の先生でもあった東千代之介も生前証言していたのだからそうなのだろう
だからその点はおおめに見てほしい
歌は元々あんなもんだろう
浩平は吃音だがその設定は必要だったかな
雷太の母の入院理由もなんというかねちょっと微妙
あと新津ちせって若干しゃくれていることに今回気づいた
まっほんのちょっとだし全然悪くはないけどそれも彼女の味
なぜ最後の方で海に飛び込んだのか知らないけど色々な意味で暑かったのかもしれない
配役
東京から山口県下松市の小さな島に転校してきた小学四年生の原田凪に新津ちせ
凪が通う小学校の担任の河野瑞樹に島崎遥香
吃音の島の漁師の守屋浩平に結木滉星
離婚後娘を連れて故郷の島に戻り本土で看護師をしている凪の母親の原田真央に加藤ローサ
凪の父親の島尾純也に徳井義実
島の漁師で雷太の祖父の岩本岩男に室積光
島の漁師で礼服でもタオルで鉢巻欠かせない武居幸司に元木行哉
凪の学校の同級生で小太りの岩本雷太に佐藤蒼希
凪の学校の同級生でメガネの山内健吾に角忠聖
心の病で入院中の雷太の母に太田知咲
雷太の母が入院している病院の院長先生に翁華栄
凪が通う小学校の用務員の山村徳男に嶋田久作
凪の祖母で真央の母にあたる島の医師の原田佳子に木野花