「全体的にチープ」仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル Hamasentさんの映画レビュー(感想・評価)
全体的にチープ
少し批判的な内容となってしまったため、この作品に好意的でいらっしゃる方は閲覧しないことをおすすめします。
感想としては全体的に安っぽかったです。取って付けたようなTV版のオマージュ、迫力に欠ける戦闘シーン(レジスタンスvsグリード)、愛があるとは思えないほど浅い本編キャラの扱いといったように、短時間、低予算を言い訳に出来ないほど作品自体に引き込まれなかったです。
まず、TVシーンオマージュ。名シーン集?と思ってしまうほど、オマージュにたどり着くまでのストーリーが薄くて、個人的には入れとけばいんでしょ、感が凄かったです。
次に、戦闘シーン。人間との力の差を伝えるのには必要だったシーンなのかもしれませんが、何度も戦ってるのになんの対策も練らず特攻するレジスタンスにはガッカリしました。バースを囮に後ろから爆弾で襲撃するとか、ただ単に挟み撃ちでも良かったのですが、なにかして欲しかった。
3つ目に、TV本編キャラの扱いの悪さです。ウヴァさん弱すぎる。確かにネットだとネタ扱いを受けていますが、TV本編ではそこまでカッコ悪く弱い、というイメージはありませんでした。ネットの評判だけを見て書いてるのかな?と思ってしまいました。あと知世子さん影薄すぎ。全てのキャラに時間的に触れられないのは分かりますが、モブと同じ扱いすぎます。せめてアンク映司比奈との絡みや、本編のような何が起こっても明るく過ごす強い知世子さんが見たかった。
あと話の展開が弱かったです。
戦闘シーンもう少し搾って人間的なドラマの方に話を振ってくれた方が個人的には嬉しかったです。子供向けではなくなってしまうかもしれないですが。
この作品のいい所をあげるとしたら、久々のオリキャス集合、anything goesのopをみれたところでしょうか。ほんとに味が薄い映画でした。
結末については賛否両論ありますが、個人的には映司が自分の願いのために人を救って死んだという結びは良かったのだと思います。個人的に不満だったのはそこまでのストーリーの流れが雑だったことです。
なぜ女の子はレジスタンス達と避難してないのか。なぜ命の恩人を見て何も感じないのか。なぜ映司を殺した王は蘇ったのか。そんな疑問が沢山あるのに、火野映司は死んだという事実だけを伝えられて、混乱してしまいました。
パンフレットを見ればわかる、という意見もありますが、見たいとは思わなかったです。それくらいこの作品に引きがなかった。
オリキャスの皆さんがほぼ放映時の見た目だったのも相まって、もっと何とかできなかったのかなー、と思ってしまいます。