セールスマン(1969)のレビュー・感想・評価
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フィクションと見間違うほど自然
早稲田松竹にて、ダイレクトシネマとはどんなものかと鑑賞。
ナレーション、インタビュアーが全くいないため、いい意味て、ドキュメンタリーっぽさが感じられなかった。
海外の人は感情表現が豊かなので、私にとって、普段のやり取りが劇画と変わらず、演技のようにもみえるのもある。
ひたすらセールスのシーンが続くわけだが、まあ、これだけ売り文句がスラスラ出てくるかと感心してしまう。
単調ではあるが、やり取りと、シンプルさが面白い。
2023年劇場鑑賞49本目
おもしろい
ヨルゴス・ランティモスがドキュメンタリー映画の傑作と
褒めあげていた本作
たしかに、面白かった
ポールが運転と共に同僚を紹介する場面は
特に秀逸だったし、撮影や編集もテクニカルで
ドキュメンタリーの枠を超えそうなアートな映画でした
訪問販売
セールスとは。何を売るか?だが、形のないものは形のあるものを。形が無いならば自分を売り物とする。とは言われたが、結局は全てが信用あっての話。だと言うことがよくわかる映画◎
本作における信用はキリスト教会公認ということだろう。
しかし人の心の拠り所とする宗教を基盤にセールスを行う。とは敬げんとは聞いて飽きれる始末。結末は押して知るべし。であった(爆笑)
宗教は教団へと移行した時点からは利幅は過小あれどビジネスの基本であったわけで。本作が詳らかにしてくれた功績は十分の評価に値する(^^)
それが聖書だから?
それが聖書でも自動車でも不動産でも、セールスマンはこういう物だと思う。宗教にゆるい日本人には少しそこいら辺が遠く感じる。やっぱりそれが聖書ってのがキリスト教圏ではミソなんだろうなぁ。
このドキュメントはなにより当時の庶民の家庭にばんばんカメラごと上がり込んで撮影してるのが凄い、しかも実に自然に皆んなタバコふかして、金が無いって話をしてる。セールスマンの浮き沈みも面白い、教区や収入差で当然のように売れ行きがちがう。
当時の同録可能な静かなカメラはかなりデカかったはずだ。
こんな撮影ができた事自体、奇跡的で神のお導きかもしれないwww
客の許可は?
ダイレクトシネマ手法のドキュメンタリー。近日公開の『浦安魚市場のこと』でも効果的に使われていたが、余計な情緒的な演出がかまされたナレーションなど入れずに、現場音のみにて構成編集されたものだ。ここに取材されているのは、アメリカ中西部を拠点とする、高級感あふれる聖書出版社のセールスマン。思い返せばテータム・オニールがアカデミー賞を獲った『ペーパームーン』(1973年 ピーター・ボグダノヴィッチ監督)は、ライアン・オニールが「夫が生前に、愛する妻に贈る手配をしていた、彼女の名前入りの聖書を未亡人に売りつける」という詐欺ビジネスで渡り歩くロードムービーだった。聖書のセールスマンというものが、日常的に玄関をノックするというアメリカゆえに、このドキュメンタリーが存在したのだろう。
よく撮らせてもらえたな
えげつないとしか言えない内容で、恐らく制作側もそのつもりなのだが、撮らせている方は言ってて疑問に思わなければそれをドキュメンタリーとして撮られてて見ても疑問に思わないらしく、公開できてているが闇が深くて興味深いドキュメンタリーだった。
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