コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
全556件中、541~556件目を表示
美しい歌声と物語に何度も涙が頬をつたう
歌うことが生きがいのルビー、合唱部の先生に才能を認められ音大受験に挑むも、家族の中で唯一健聴者として家族を助けているルビーは進学を諦めこれまで通り家族を支えるか、自分の夢を追うのかで選択を迫られる。
どのようにしてその思いが届くのだろうか。。。
【文句なしの脚本と楽曲と歌】
脚本がずば抜けて素晴らしい。
ルビーを優しく見守り背中を押すキャラの濃いメキシコ出身のV先生の存在も素晴らしかった!
美しく伸びやかな歌声が心を大きく揺さぶる。
学校でのコンサート、ルビーと父の夜空の下でのシーン、ラストのオーディションシーンは圧巻です。何度涙を拭ったことか、、、。
一見、暗い作品と思いきや、時にコミカルに、ロマンスもあって、笑って泣ける最高にハッピーな作品です。今年入って一番のオススメ作品かと。
コーダとは、耳の聞こえない親を持つ子どもを意味する。そして本作は音楽記号の“コーダ”とも掛けている。
ちなみに、普段パンフレットを買わない私が今作では買いました。楽譜に見立てたパンフレット(見た目もソナチネやソナタの楽譜の表紙に似てる)もとっても素敵!じっくり読み込んで、また追記するかもです!
漁師なのにはワケがある
『エール!』は大好きな映画なので、アメリカでリメイクすると、いったいどんな違いが出るのか?とても楽しみでした。
やっぱり圧巻のラストシーンには号泣!!
まず一番気になっていた下ネタ問題(←そこ?)
てっきりアメリカ版は別のアプローチでくるかと思ってましたが、ガッツリ入れてきた〜〜!
むしろ増量ww
父親の手話のディテールが細かくて、パントマイムを見ているかのように、言葉でなくてもしっかり伝わる下ネタ。すごい(^^;)
PG12です。
生きていくうえで下の問題は避けては通れません。(エロに限らず)
病院のシーンでは、社会と家族との仲介者であるということが、どういったことなのかが具体的にわかって、ハッとさせられます。
そして、主人公のリアクションの違いから、それぞれの映画の違いも見えてきます。
『エール!』のポーラちゃんは一生懸命に通訳していたけど
『コーダ』のルビーちゃんは、口にするのを少しためらっている。
邦題のダブルミーニングからしても
◾️『エール!』yell応援の掛け声 フランス語のaileは翼
⇒ 家族からの巣立ちがテーマ。社会と家族の仲介者であることが家族の中の居場所だった少女が、自分の翼に気づいて親の理解を超えた世界へ羽ばたいていく物語
◾️『コーダ』音楽用語coda 両親が聾唖者の子供(Children of Deaf Adults)
⇒ ヤングケアラー問題がテーマ。もちろん巣立ちの物語ですが、それに至るまでの葛藤には聾唖者の家族が抱える問題とCODAにかかる負荷が描かれている。
しかしアメリカ映画ってすごいですね。
多くの人にわかりやすく伝わるように組み立てられている。
家族を愛するがゆえの葛藤が生まれる状況を作るのがホントに上手い!
だから家族のなりわいを漁師にしたのか!!
海の上には他の船もいるし、魚は新鮮なうちに売らなければいけない。
健常者のコミュニティと関わらざるを得ない状況下では、仲介者の存在は必須。
すぐに通訳が手配出来ない(費用もかかる)自分が居なくなると家族が困る。
より依存性の強いヤングケアラー問題が浮き彫りになってきます。
ちなみに『エール!』は酪農家。マーケットでチーズを売ったり、自分達のペースで生活している。確かに仲介者としての負荷はあるものの、社会問題としてまでは描かれていないように感じました。
それはフランスのお国柄もあるのかも?
聾唖者を無理に健常者のコミュニティに入れることなく、健常者の物差しで見ない。耳が聞こえないのも個性と言い切れる。イジメのようなシーンが無いのもそのせい?
主人公の交友関係で言うと
『エール!』のポーラの親友マチルドの、ちょっと変なキャラクターが好きだったので、『コーダ』では出番が少なくて残念でした。
恋愛エピソードは多めでしたね。恋愛を通して人として成長していく過程も良かった。
合唱部の仲間たちは皆んな個性的なキャラがたってて、練習シーンも楽しかった♪
『エール!』に負けず劣らず音楽の先生がクセ者なところも良かったし、練習方法もユニーク。
歌う時の気持ちを語るシーンには感動しました。
よくもこれだけ盛りだくさんの内容をスッキリと纏められたもんだ。
やっぱりアメリカ映画って抑えるポイントがキチッとしていてすごい。
そして、『エール!』と『コーダ』の両方に言えることは
間違いなく歌の持つ力と映画の持つ力を堪能できる作品だということです。
オリジナル版を意識しつつ独自の設定を散りばめることで繊細な人物描写を実現した!!
フランス映画『エール!』のアメリカリメイク作品。
大まかなプロットや演出などは、似た部分も多く、セリフに関してもそのまま使用しているものも多い。
恋愛要素が追加されていたり、楽曲はアメリカで親しまれている曲に変更されていたり、細かい設定などが変更されている。
細かい部分でいえば、例えばオリジナル版では農場という設定だったが、今作では漁師という設定に変更されているし、音楽教師の個性が強調されていて、既婚者になっている。弟ではなく兄がいる設定など、随所にオリジナル設定が散りばめられている。
実際に聴覚障害のある俳優をキャスティングしていった結果として、オリジナル版と似た俳優になっているのは奇跡といえるだろう。
設定を漁師にしたことで、健聴者が船に同乗しないといけない状況をより具体的に作り、家族が依存しているという環境を強調しているのと同時に、ルビーも家族を手伝うことで、ひとりだけ健聴者であることへの疎外感を埋めていることも描いていて、互いに依存し合う関係性が強固なものとなっている様子が、オリジナル版よりも凄く感じられた。
自分の歌声に対して、可能性を見出していくことが、結果的に家族と孤立してしまうことになる。
理想と現実の絶妙な距離感、一番歌声を聴いてほしい家族に聴いてもらうことのもどかしさの中で、どう歌を伝えるのか、そしてそれが家族にどう伝わるかの描き方は、オリジナル版に沿っていながらも、ストーリーを通して今作独自に繊細に描いてきた結果的要素が加わり、見事なまでの完成形となった。
ルビー役のエミリア・ジョーンズの歌唱力も大きな役割を果たしていて、ちゃんと才能があると感じさせる説得力には感心するのみだ。
泣かされました
惹き込まれる歌唱力✨
前向きになる作品
試写会で観ました。
CODA(コーダ)とは
Children of Deaf Adults の頭文字で
「耳の聞こえない親のもとで育った
耳の聞こえる子ども」のこと。
両親と兄が耳が聴こえなくて
主人公の妹だけが健聴者
という家族の話。
必然的に手話通訳者となっている主人公。
つねに家族から頼られて生きてきた。
でも、
家族のためだけに生きるのが
彼女の人生ではない。
彼女が自分の夢に向かって動き出した時、
彼女ナシで生きていくことを
余儀なくされる家族。
しかも、彼女の夢は「歌」
彼女の声が聴こえない家族は困惑します。
家族のためには
夢を諦めた方がいいのではないか?
思い悩みます。
最終的には
爽やかな前向きな結末が待っています。
ぜひ観てほしい。オススメです。
障がいについて考えさせられた
試写会に当選した(^^)v。
2015年に公開されたフランス映画『エール!』をリメイクした作品らしいが、こちらは未見だ。
漁師をしている父と兄、そして母は全員聾唖の一家で、ただ1人の健聴者であるルビーは彼らの通訳として重宝されている。ルビーの唯一の気晴らしは船の上で大声で歌うこと。そんな彼女は高校で合唱部に入り、教師にその才能を見出されるが……。
笑いあり、涙あり、感動ありの素晴らしい映画だった。障がいのある人にはそれが当たり前で、逆に健常者の方を異常に感じるのかもしれない。家族に対する責任感や夢に押し潰されそうになるルビー。彼女を演じたエミリア・ジョーンズは、歌も手話も演技もと大変だったと思うがとてもよかった。
Children of Deaf Adults (聴者)
これぞ映画!
素晴らしい歌唱力
ろうあのハンディをのりこえてたくましく生きていく家族。映画の進行も...
全556件中、541~556件目を表示