コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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家族
ちょっと前までは、何の迷いもなく家族こそが私の存在意義であると断言できた。
だが、最近になって思うところがあり、心乱れている。
もちろん家族のために生きることが私自身の生きる糧でもあり原動力なのは変わらない。
その一方、私自身のアイデンティティーをさらに追求していくと、
家族が手枷足枷に感じることがある。
このタイミングでこの映画に出会えたことはまさに時宜を得ていたと言って良い?
と言って、この映画自体それほどその観点で掘り下げてはいない。
ありがちなパターンでハッピーエンドを迎える。
それでもヒロインの家族への思い、それに対する兄や父の思いには胸が熱くなる。
母親はちょっと空気を読めずにうざかったけれど・・・・・。
聾唖者という特殊な環境下でのストーリーだが、そこは健常者でも大きくは変わるまい。
最も印象的だったのは音楽の先生。
良い味出してる。
田舎の映画館では今週ようやく公開開始。
コロナ禍以降久しぶりに混んでいた。
こんな田舎でも良い映画というのは人を惹きつけるのだと再認識できて嬉しかった。
笑えるね
作品賞と助演男優賞の受賞を心から願う
これこそが映画だ。
普段映画を観ない人に是非観て欲しい作品。
一部の訳知りが絶賛するドライブ・マイ・カーとは真逆の作品だ。
誰もが共感でき誰もが涙する普遍のテーマを描いている。
夢がありながらも家族のために自分の人生を犠牲にしなければならない辛さ。
そんな人は世の中に大勢いるだろう。
一度しかない人生を投げうたなければならない苦しみ。
そしてそんな娘に父が出した結論は。
劇場で泣いてください。
鼻水も出ますのでティッシュをお忘れなく。
素晴らしい作品の一言に尽きる
素晴らしい作品。何もかもが上手い。シナリオ、演出、キャスティング、カメラワーク全て。シナリオはただのお涙頂戴的な嫌な感じが全くしない。本音を言い合っていて素晴らしい、それでいてラストは心に染みる話になっている。演出がクドくなく、そしてちゃんと伏線張っていて良い。後半の母と娘の会話で生まれた時の事を話すが、これはやられたと、号泣。キャスティングの家族も彼氏も浮いていなくて良い。
この映画の一番の見所は、ろうあ者でも普通の人間であり、モンスターでも聖人でもなく我々と同じ人間だと描いているところ。セックスだって、嫌味だって言う。伝わらなければコンサート中に夕飯の会話もする。そこを嫌味なくえがく演出は素晴らしい。この映画はもっともっと観てもらいたいと思う素晴らしい作品。余命がどうとか、惚れた晴れたのチープな作品を観ている場合ではない。
ひねらないから真っ直ぐ届く
予告から期待した通りの内容でとても良かった
手話ってカッコいいよな…
見終わると話す時のボディランゲージが激しくなってた笑
家族から求められる役割と自分の夢で揺れ動く主人公
誰かが意地悪で夢の邪魔をしてるんじゃないのが難しいところ
家族も抱いた夢も大切で、最後に背中を押してくれたのは家族
ハッキリ出てけって言ってくれた兄貴カッコいいよ
少年が言う「羨ましい」という言葉はきっと本心で、彼は円満な家庭を知らず、彼女は健聴者ばかりの家庭を知らない。みんな外からは分からない苦労や苦悩を持ってるんだな
母親が出産時の不安を吐露するシーン
一番泣ける
マイノリティがマジョリティの家庭、でも共感ばかりが理解じゃない
最後の手話しながら歌うところ。
いつも猫背で俯きがちな彼女が、先生のピアノを背中に受けて家族に届けるために上を向いて歌い上げたのとても良かった
歌は割と高い確率で愛に関する
漁業組合
巣立ち
幼年期の終わり、巣立ちの物語
ろう者をテーマにしているが、中身は普遍的な家族の関係性、巣立ちの物語。
派手なシーンは少ないが、とにかく心を揺さぶられる、よい映画。
フランス版「エール」をうまくリメイクし、改変した部分が物語により意味を持たせている。
誤解されそうな表現もあったが、様々な配慮をしつつ果敢に挑んでいるなと。
日本語字幕の「聾唖者」の表記が、残念との声があるのをみたので、
日本の配給会社はちょっと気配りしてくれるといいなぁ。
(最近は「聾唖者」とではなく「ろう者」と呼ぶようです。)
ジョニー・ミッチェルのカバー「Both Sides Now」も素晴らしかった。
デビッド・ボウイのカバー「スターマン」のサビも
「スターマンが空で待っているんだ、チャンスを棒に振るなよ」と歌っている。
シーンごとにいろいろな意味を込めているのに気づくと、より楽しめる。
うん、やっぱり家族あるあるだった
今作の基となった「エール」を以前観ています。
同じように感動したと同時に、子供の頃の自分を思い出し、色んな意味の涙が出ました。
今作は、聾唖が無関係とは言わないものの、ご両親のキャラが、より思春期の娘にはキツいよねー、という状況に拍車をかけていて、そこで起きる下ネタ的な笑いは、作品が重くならず良いスパイスになっていました。
家族が仲良くみんなで働いてることを羨む、金銭的社会的には恵まれた愛のない家庭で育つボーイフレンドなども、素敵なエピソードでした。
そのボーイフレンドとのロッカー前のシーンで家族を笑われる気持ちが分かるかといった言葉をぶつけますが、あそこは沁みたなぁ。
家族をジロジロ物珍しく見られること、不必要なまでに大袈裟に同情を表してくる人に悪目立ちさせられること、そういうのが気にならなくなったのは、私も結構大人になってからでした。
主人公の歌声や、ピュアさを感じる目、素朴なファッション。心温まる良作でした。
お父さん役の方が、ぜひともアカデミー賞獲られますように。いつかテレビでやってください。
素晴らしかった
心が温まる素敵なストーリー
才能と良き先生との出会いの奇跡のマッチ!
歌がメチャクチャうまいというgiftedな才能。
素晴らしい歌声。
そして、これを見出してくれるメチャクチャ情熱的で面白い先生との出会い。こんないい先生はなかなかいない!才能があって、こんな先生に出会ったら、その先生を好きにならずにいられない。それほど魅力ある先生。ジム・キャリー並のパワフルボディランゲージが見ものです。
才能を見出し伸ばしてくれる、それがいい先生だけど、そんな先生現実にはこれっぽっちもいません。少なくとも私自身はいなかったから悲しい。。。いたんだろうけど、そもそも何か突出した才能がなければ出会えません。残念。
この2つが奇跡的にマッチしたら人生がぐーんとうまくいっちゃった少女の話。
聾唖の家族だから大変で…不良になっちゃってみたいな一歩間違えたらそうなってたかもしれないけど、才能といい先生との出会いが全てを明るい方向へ導きました。
家族が自分以外全員聾唖であることは、そりゃ大変だろうけど、それを理由に人生がダメになったってことにならない空気が映画の最初から伝わってきて、それは何故かというと聾唖の家族がみんな非常に愉快で性格がよい人たちだから。
すごく明るくてメチャクチャいい青春を送っている少女の話だから、嫉妬心が湧く。そんな羨ましい話でした。
泣かない理由がない。
音を体感する大切さ
三連休二日目、子供らは友達と遊びに行くというので、「よしゃ!『コーダ』観に行ける!」と用意していたら、予定がポシャった娘が急遽ついてくると…。
チケット発券時、「18歳以下は保護者の説明が必要」の文字…。うう…説明するから!!と、発券。
実は受験をこの夏から始めると言い出し、なんとかサクラサイタ娘だが、1月ごろから些細な音が気になりだすストレスを訴え出したので(住んでる場所のせいもあるとは思うけど)、イヤーウォーマー二重(マフは嫌だというので)で出歩いていた。映画が始まると、船のエンジンの爆音と音楽の音とが予想以上に大きく感じ、「連れてくるの失敗した…」と落ち込みつつ横を見ると、イヤーウォーマーでしっかり耳を保護してた。
発券時の予告通り、下ネタもバンバンあり、「連れてくるの失敗した…」と再度落ち込むも、それも爆音も最終的に主人公の人生の大事な文化であることが結実していく終盤、嗚咽止まらずマスクが冷たくなり、大変だった。
音の大きさ、優しさ、無音さ、振動を体感しながら味わう映画なので、映画館で観られて幸福だった。娘には時期的には早かったかもしれないけど、そういう間違いも混みで、思い出。
パンフが完売していて、「CD買いたい!!」と、娘。
高くついてしまったけど、久々にいい映画を映画館で観た!!
最高の親父
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