コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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Child of Deaf Adults
家族の話を中心に置きながら、17歳らしい恋愛や進路に悩み励む姿はリアルで感情を温められ、強く優しく揺さぶられた
・総評と繰り返しになるが、聾者の家族の話が中心であるが、学校での生活や恋愛に関しても愛らしくて、惹き込まれた。また、生活音は騒がしく、対話は静かという"普通"とのギャップは興味深く、聾唖者の過ごす環境についても、非常に勉強になった。
・マイルズを演じたフェルディア・ウォルシュ=ピーロを観たのは『Sing Street』以来だけど、6年経っても高校生役をやっているのは意外。
・この映画に関することでひとつ気になったのは、日本用のGAGAの予告映像だけ。どれがオリジナルの予告映像かは分からないけど、先に公開してるApple TVの予告に無いシーンが2ヶ所GAGAの予告にはあり、それが本編を見せ過ぎであり、勿体ないと感じた。
・映画全体を通じて、聾者視点と健聴者視点のコントラストが効果的で興味深く、ユーモラスであり、映画の特性を生かしている作品だった。
オスカーのダークホースであれ!
歌う、笑う、不貞腐れ怒る、焦る…ロビーの全ての表情が脳裏からも心からも離れません☀️
フランス版「エール」の心地良い後味が大好き!そのリメイク版!期待値も上がりましたわ!
見事に期待以上の感動を得られたのもドキュメンタリー?と思わせる様な周到な創りに
細かな手話メインのリアル演技…
ロビー役エミリア・ジョーンズの春風の様な歌声🌸
健常な普通の家族以上の深い絆のこの一家を見続けているうちに紛争やコロナ禍でどうにもならない現状を忘れさせてくれた気がしました
沢山の高評価と熱きレビュー数が物語るよう
本当に人々が求めてる想いを多いに感じました
「愛の歌・家族愛溢れたエール」を世界中の人に届けるこんな作品こそがオスカーに輝くのが理想です!!
…個人的にV先生…タイプです😁
映画館での鑑賞をおすすめ!
家族で唯一耳が聞こえる少女が抱く家族との葛藤や愛情、才能ある音楽へ挑戦する不安などを描いた作品です。以前に映画館で予告編を見て気になっていました。たまたま時間が空いた時に検索したら近くの映画館で上映していたので運よく鑑賞することが出来ました。
他の方もコメントされていますが、鑑賞後は非常にすがすがしいです。いわゆるハッピーエンドです。でも、障害者を取り巻くハッピーエンディングストーリーを期待して鑑賞すると、下ネタ攻撃に参ってしまうかもしれません。初めてできた彼女と初デートで見に行ったりすると、鑑賞後に感想を話しているときに沈黙が流れたりするかも。でも、コンドームをヘルメットに例えて力説していたお父さんのシーンは非常に面白かったです。
実は、こうした下ネタに対する反応というものもお互いの価値観を理解する上では貴重なものです。全く受け付けないのか、何も考えずに大笑いするのか。2択ではないと思いますが、こうした価値観は近しい方が恋愛や結婚はうまく行く気がします。
手話で話しているシーンでは映画館が静寂に包まれることがあるのですが、そうした経験が出来る映画もなかなかないと思います。ぜひ映画館で鑑賞して欲しい作品です。
二つの世界にいる主人公=BothSideNow
「Both Side Now(青春の光と影)」この映画を一言で語るとしたら、本作に登場するこの曲のタイトルがふさわしいでしょう!
聾唖者の家族で生まれ育った健聴者の主人公が、「歌うこと」を夢みて奮闘する物語。アカデミー賞のノミネート作であり、日本でも話題の青春音楽映画。
自分としては珍しく、観賞前に予告を観てない映画なのですが、評判を聞き付けた親に誘われて一緒に観賞しました。
結果、「グッバイ、ドン・グリーズ!」に続いてまたしても大きな感動を呼ぶ映画でした!!
正直に言うと、子供や高校生が主人公の音楽映画はストーリー展開が似てる作品が多いので、そこまで高い期待値で挑みませんでした。実際、ストーリー構成における主人公の家族や学校との関係の変化は最近の「カセットテープ・ダイアリーズ」やイギリスの名作映画「リトル・ダンサー」等と対して変わらないです。
なので、ストーリー展開における驚き等はさほどありません。
では何故それでも感動したか?
それは、演出の上手さにあります!
これほどまでに心揺さぶられる演出が出来た理由は恐らく、監督のシアン・ヘダーが徹底的に聾唖者の視点に立ちながら製作したからだと思います。
その演出は終盤で特に上手く表現されていて、聾唖者と健聴者との隔たりやそれによって生まれる絆等、切なくも感動する場面が非常に多かったです。
監督のインタビューによると、脚本の段階から手話の専門家の協力を行い、自らも手話を学んだそうです。
また、主人公の家族に実際の聾唖者の俳優を起用したことで他の作品と比べてより現実的に描かれていました。
(なので、両親二人とも平気で下ネタを言いますw)
なので、主人公の家族を演じた父親役の俳優はオスカーにノミネートされただけあって非常に良かったですし、母も兄も非常に良かったです。
主人公を演じたエミリア・ジョーンズも歌と演技の両方上手かったです。
ちなみに、主人公の想い人を演じた男の子がまさかの「シング・ストリート」の主人公を演じた子だったのは結構ビックリしました!(笑)
また、主人公と音楽の先生との絆も非常に良いです。
どこか浮いていて非常に厳しくてたまに怖い先生ですが、主人公の実力をちゃんと評価して、だんだんと主人公の良き理解者になっていく様は非常にハートフルでした!
この映画では、常に健聴者と聾唖者の両方の視点で描かれています。特に、主人公は健聴者でありながら家族は全員聾唖者なので手話が出来るという、ある意味どちらの世界にも立っている存在です。
そこで生まれる葛藤や成長が描かれており非常に胸熱になれます。
だからこそ、この映画は「Both Side Now」の曲が主人公をこれでもかというくらいマッチしていて、それが終盤で非常に上手く表されていました!
この曲がこの映画の全てを表しており、良い内容を更に感動を生んでいます!
音楽映画は傑作が多い!
それを証明づける一つであり、またしても素晴らしい映画が生まれました!
愛ってすごい。家族ってすごい。
家族で唯一の健聴者である主人公。
他の3人と違いがあるからこそ、浮き彫りになる家族の難しさ、壁。
それを乗り越えともに歩む家族の愛に、心打たれました。最後のシーン、父から娘へのメッセージが、猛烈に強烈に頭に残っています。あんな父親になりたい。思わずパンフレットを購入しました。素晴らしい作品と思います。
個人的には、V先生も大好きです✨
歌詞を字幕にすること
平日の朝イチでがらがらの映画館で観たので発表会の場面は完全に無音になり迫力がすごかったです。無音なのに!
映画で歌われてる曲に全て歌詞がついててそれぞれのシーンと結び付いてることがわかりました。他の映画もそうして欲しいと思いました。
振り絞る言葉
父母兄の3人が聾唖者の中、唯一健聴者の娘。好きな歌で音大を目指したい気持ちと、通訳として家族の生業を支えなければならない使命との狭間で揺れ動く気持ちと、家族の愛を描いた作品。
漁師として働く父と兄。魚を卸すにはルビーの通訳が欠かせない。家族仲は良く、うまくやっている4人だが、ある時ルビーは歌の才能を見出され、遠く離れた音大進学への夢を持ち始める。しかしそれは、彼女の通訳を頼りとする家族にとっては死活問題になることを意味する。。
さらにそんな状況下、漁業制限新設の為漁には監視員が付くことになり、漁師たちは猛反発。そしてこの一家には、更なる問題が発生し…。
聾唖と健聴者の家族構成を軸に、様々な角度から心に突き刺さる作品。
家族が聾唖なことによる、同級生たちから見られる好奇の目。好きになった少年とのいざこざ。家族を守りたい気持ちと夢を追いたい気持ち…う~ん。
大変なハンディキャップを背負いながらも、ルビーの力を借りているとはいえ他の漁師と同じように働く家族の姿。力強い。
こんな言い方してはいけないのかもしれないが、両親は気づかないうちにルビーの存在を当たり前のように思ってしまい、中々羽ばたかせてあげられない。それでも娘を想う気持ちはやはり強く、良いご両親ですよね。
…まぁでも、寧ろ問題はちょっと陽気すぎるその性格にあるのかも(笑)
マイルズが来たときのやりとり…そりゃあルビーも怒るわw
そしてお兄さん。兄のプライドっていうのも勿論あると思うが、実は一番冷静な目でルビーを見守っていてくれていたんじゃないかな。海辺でのルビーとのやり取りは胸がアツくなること間違いなし‼最後の一言はちょっとアレだったけど…。
耳が聞こえないことにより、ルビーの才能に懐疑的だった家族。そんな両親に、彼女の才能を気づかせたモノとは…。そして、ルビーが歌に乗せて伝える想いに涙。先生の粋な計らいもグッド。
大きな壁がありつつも、互いを想い合う愛と絆、そして懸命に生きる家族の姿にグッと来させられた作品だった。
笑って泣けるとはこのことや
噂を聞きつけてお仕事午後休取って見ました!
最高、、最初から最後までだれること無く家族の愛を音楽を通して描いてて、、いい感じに下ギャグもあって、、ずっとにやにやしてた。
音楽の先生がいい味出してて、歌を歌っている時の感情を表現させるとこ。良かった。
主演の女優さんも初めて見たけどかわいいし歌うまいし、追っかけちゃうなー、。
見たら何故か必ず泣く映画にSINGがあるけどこの映画も追加されそうです。
泣けました
とてもシンプルな展開なのですが,聾唖者の方々の生活がどういうものかを知ることができました。アカデミーの作品賞にノミネートされるだけの精密で丁寧な作品です。映画館の中でも,後日思い出しても,優しい涙が込み上げてみます。お父さんが凄い!とても印象に残る映画です。
歌が刺さりまくる感動作
メチャいい話みたいだったので観ないほうが身のためだと思ってたけど、アカデミー賞作品賞にノミネートということで上映最終日に滑り込んだ。
耳の聞こえない両親と兄、そして健聴者の妹の4人家族の物語。間違いなく苦手ないい話なのに何の抵抗もなく感動した。てか激しく感動した。
音楽がツボだった。
合唱部がヤバかった。
マーヴィン・ゲイの“Let’s Get It On”を合唱部で歌うなんて悔しいなぁ。自分も高校の合唱部時代に戻りたかった。戻ってソウルを歌いたかった。
マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの”You're All I Need To Get By”、アイズレー・ブラザーズの"It’s Your Thing”と続くアドレナリン出まくりのソウル3連発。白人の高校生たちなんだけどねぇ。
クライマックスは世界共通語的なジョニ・ミッチェルの”Both Sides Now”。ここでの演出は破壊力があった。耳の聞こえない家族が歌を聴いた。家族がひとつになった。嗚咽をもらした。
明るい家族と「普通」の一人娘
耳が聞こえなくても明るく逞しく生きてる家族とそれを支える唯一聞こえる一人娘。
優等生な感じで安心してみていられる作品です。個人的にはもっと歌ってほしかったけども!終わってからサントラ検索しました。
周りの反応をみて、ルビーの歌がよいものだって察したのだと思うし、応援してくれる家族。
でも、聞こえないんだよね...そこの演出もよかったです。
ルビーの歌、きっと三人とも聞きたいだろうなぁ...。最後のクレジットでママだけ名前が離れてたのがちょっと残念でした。すてきパパとママとお兄ちゃんです!
彼女の歌は素晴らしい。
耳の聴こえない漁師一家で一人だけ聴こえる娘。通訳者として家の力とならなくてはいけない立場だが、彼女には才能があった。
この辛い立場を超える一日が気持ちいい。家族それぞれに生きていて気持ちいい。
ルビーはもう少し喋れなくても良かった
傑作である。「あいのうた」と余計な邦題サブタイトルを付けることでもしこの映画を回避する人がいたら残念。「感動作」というちょっと恥ずかしい惹句があるがこの映画はそう評しても良い稀有な作品。ディズニーのように見せかけてGAGAだしストレートで過不足なく明るくコミカルで青春で愛すべき兄母父そして歌えて可愛らしく手話も上手なエミリア・ジョーンズが素晴らしい。私は若いころに聾者を取材してビデオを制作したことがあり少しは理解しているつもりであったが聾者の家族が案外にうるさいこと、ヒップホップ低音量Maxで車に乗っているシーンなどは目からうろこでクライマックスのクワイエット・プレイスより音の無いあのシーンは予測していたもののもう泣けてしょうがなかった。彼女の所属するクラブがクワイアーでゴスペルっぽい選曲が多いのが良くて音楽の先生がまた良い。裏腹ではあるが明るく前向きハッピーすぎて悲惨残酷があまりになさすぎるが、下ネタの連発といい監督は全力で暗い方向へ行くことを拒んでいるのであろう。ただルビーは家族全員聾者の中で育ってもうちょっと喋れなかったり発音がおかしくても良かったかとは思う。
マスクに涙が沁みました。
四人家族のうち三人が聾唖者。健常者の娘が通訳者として家業を側面からバックアップ、どころか、学業にも支障が出るくらい頼りにされている。これって、今まさに話題の「ヤングケアラー」の最たるパターンではないか。
いろんな意味で特殊な限界状況を描いているように見えながらも、世代間の価値観の断絶、自助か共助かの問題、若い時に好きで得意なことを見つけた者ならではの幸運と苦悩、素晴らしい指導者との出会いの重要性、という普遍的なテーマ満載なのだ。そして何よりも、未来に責任持たずに目の前の人と思いっきり愛し合えるティーンズの甘酸っぱい恋愛が眩しくもリアルに映像化されていて清々しかった。
ジョニミッチェルのBoth Sides Nowの歌詞と完璧にシンクロしてた!
悪くはないのだが
障害をテーマにした映画は悪くいうのに抵抗があるのだが、自分はイマイチだった。
勿論、本当に聾唖の役者が演じているのは素晴らしいし、内容も素敵。
障害のある子どもたちにも観てほしいのだが、両親のファックシーンはどういうものかと。
笑いをとるシーンかもしれないが、不要じゃないかな。
家族愛に溢れた物語
家族愛に溢れた物語、特に兄のレオ・ロッシが背中を押してくれたのは、主人公ルビー・ロッシエ(エミリア・ジョーンズ)にとっては心強かったと思う。名門音楽大学のオーディションシーンがクライマックスで圧巻❣ 彼女の歌声は素晴らしい、歌手としても大成して欲しい。
ハートフルで多幸感の残る傑作。
コーダ あいのうた 香川での上映は終わってしまったので新居浜で観た。
貧しい漁師の4人家族。主人公の女子高生以外は聾者。彼女は漁にも出て父と兄を助ける(耳が聞こえるので)彼女には歌の才能があり音大に入りたいと思うけど聾者の両親には反対される。そして というストーリー。
登場人物が皆いい人で役者もいい。聾者の役を実際の聾者が演じていることで話題になったけど、そのことよりも家族愛の強さに感動した。
名場面が多い。ボーイフレンドと背中合わせでデュエット曲を練習する場面、初めてのデートで湖に飛び込む場面、高校の合唱団の発表会の歌、
耳の聞こえない父が娘の喉に手を当てて歌を感じようとするところ、
そして最後の音大の入試での歌。
アカデミー賞の3部門でノミネートされているが、映画評論家の町山智浩によれば脚色賞は獲るだろう、との事。
字幕で聾唖者、健聴者という言葉が使われているけど、今は聾者、聴者という言葉の方が好ましいと思った。
家族の深い愛に心打たれました
コーダという言葉、恥ずかしながら初めて知りました。
聴覚障害の家族の中で唯一の健聴者の娘として、生まれ育ち、幼い頃から当たり前のように通訳としても、漁師をする家族を支えてきたエミー。
そのエミーの才能が、よりによって家族が聞くことが出来ない、歌とは。。なんて、神様はイジワルなんだろう…
学祭でエミーの晴れ姿を観に行った家族。あの演出な秀逸だった。悲しみがより一層深くなった。
また試験会場でのエミーの歌唱シーンは、感動で涙が溢れて止まらなかった。
この作品に登場する聴覚障害の家族を演じた方々は実際に聴覚障害のある俳優さん達が演じているそうだ。その演技も素晴らしく心を打つ。
是非多くの方たちに観てほしい作品です。
予定調和なら喜んで
予告編で流れてきた大好きなBoth sides nowを聴いた瞬間、あぁ…これ泣かせにきてるなとすぐに察知しつつ…わざわざ予定調和を確かめに足を運び、そして心から喜んでその意図に溺れさせていただきました。
音楽の感じ方って何通りもある。音声だけに依らない、ルビーの中に流れる音楽と、それを全霊で感じ取り、受けとめようとする家族の姿に胸がいっぱいになりました。
幸せは薄い花びらのようで、積み上げようとすると崩れたり、不意に風に煽られ飛んで行ったりする…ルビーが丁寧に重ねた花びらが、蕾の形になって優しく開く瞬間、彼女の家族になったような喜びを感じました。
Mr.Vから、歌っている時の感情を言語化するよう問われ、うまく説明できずに自然と手話が出てしまうルビー。そのシーンに、多分あえて字幕がついていないところが特に素敵でした。手話を知らなくてもルビーの思いが伝わってくる…
音楽の素晴らしさは普遍的で、言葉や音そのものをも超えていく…誰にも響く魔法みたいです。
何度でも繰り返し見たくなる大切な映画になりました。
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