コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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やばし!ティッシュ必携!
障害者を扱う作品は、良い子ちゃんぽくなりがちだけれどもこれは違いました。予想以上に心を揺さぶられる作品でした。
「ブリムストーン」や「ゴーストランドの惨劇」でさんざんひどい目に遭っていたエミリアちゃんがふっくらたくましくなって登場!コーダの苦労、孤独をはつらつと演じていました。
ろう者の寂しさ、コーダの寂しさ、頼らざるを得ない、やらざるを得ない関係、なんか切なくなってしまって涙を抑えることができませんでした。
ろう社会と聴こえる社会の間にいるコーダは、彼らにしかわからない寂しさや苦労があるのだろうことを考えました。
私の知り合いのろう者が、「生まれた孫が聴こえない子で嬉しかった」と言っていたのを思い出しました。
コーダ あいのうた
映画が終わって人が立たない映画を久しぶりに見た感じがする。
皆が同じ気持ちになったんだろう。
予告で泣ける映画の想像できたんだか、これは思った以上にいい映画だ。
脚本が良くて、俳優が良く、音楽も素晴らしければいい映画になるって改めて知ることができた。
途中の音楽が無くなるシーン。最後の歌うシーン。これは、号泣した。
この映画を観て泣かない人っているのかな?
この映画のもととなったフランス映画の「エール!」が生涯のベスト5に入るほど大好きだったので逆に今回のリメイクが心配でした。
しかし設定は多少いじってはいるもののストーリーはヘンにいじらずに、また大事なところの演出もすべて残していて安心しました。
主演のエミリア・ジョーンズをはじめキャストも素晴らしく、今作もしっかりと感動させていただきました。
夢、勇気、家族愛、恋、友情、師弟愛、すべてが詰まっている作品です。
涙腺が崩壊したのですが、この映画を観て泣かない人っているのかな?
さいこう
散々家族のことや自分のことを馬鹿にされてきて、全然自信がなかった主人公が、歌の力や自分の努力で人生を上向きにしていく話。
歌っているときが1番生き生きしていて…
どんどんと表情や佇まいが素敵になっていって…
勇敢で、頑張り屋さんで、どんどんと前に進む主人公に、エールを送りたくなった!
あと、家族が本当に魅力的。
憎らしいしブチギレちゃうけど、妹が家族のために人生棒に振ろうとするのを止めようとする愛すべきバカ兄貴。(自分だって健聴者に頼りたいだろうに)
セックス大好きでデリカシーなくてバカみたいに明るくてでも、娘が家を出て行ってしまう寂しさが溢れる愛すべき両親。
おかあさんが、「耳の聞こえない子が生まれてほしいと願ってた…」って、聴こえない人たちとあまり関わったことのない人たちにとっては新しい視点じゃないかな?
途中、無音になる演出。
館内にいる全員でデフ家族を体感する、数奇な時間、静寂に息をのんだ。
賑やかな拍手と静寂な時間の対比が印象的。
お父さんが喉に手を当てて、歌を感じている時間、すごく愛おしかった。
全く、退屈な時間がなくて、2時間本当にあっという間だった。
愛しい人に、愛を伝えよう。
自分のできることをめいっぱいやろう。
気になることはどんどん挑戦しよう。
そういう気持ちにさせてくれる映画でした。
こういう映画に出会えるから、生きててよかったと思う!!
「聴こえない」ことに対する考えを深める面もあって、気づきの多い、本当にいい映画でした。
音楽、歌詞もよかった!!
耳が聴こえなくても届く歌
家族の中で唯一健聴者のルビーが歌手への夢を目指し始めたことで生じる家族との摩擦。
健聴者の観客にも多くの気付きがあるエピソードや演出が随所に。特にコンサートでの演出には耳(目)から鱗。
笑える場面?も多く、娘が手話を通訳していると解っているはずなのに容赦ない言葉選びをするパンクな父親。年頃の娘にあの場面でSuck my dickを代弁させるなんて…汗。
実際に聾唖の役者さんが配役されていて、監督は彼等とコミュニケーションを図るために手話を習得したとパンフで読みました。その誠実さは作品のエモーショナルな部分に大きく影響していると強く感じました。
なんと言っても本作の出演が決まり手話と歌唱を初めて練習し見事にルビーを演じ切ったエミリア・ジョーンズの魅力。オフに家族役のみんなと食事に行って実際に彼女が手話を通訳してみんなの注文を店員に伝えたエピソードがとても好きです。
今まで観た音楽を扱う作品の中で一番好きです。今日はクラッシュとデヴィッド・ボウイを聴きながら帰ろう♪
家族愛に泣けます
思春期の娘が持つ、家族との衝突。
お互いがお互いを思いやる家族愛。
聾唖者同士じゃないと分かり合えない?そんなことはないと思わせてくれる、心温まるお話でした。
泣けちゃいますよ。お勧めします。
予告が7割
評価とんでもないことになってるじゃん!★4.3って何事ですか!? そこそこ楽しみにしていたけど、これはやばそうだ。結構期待に胸をふくらませて鑑賞。うん、期待しすぎてました笑笑
テーマだけ見るとすごく重めな映画に感じるけれど、笑えるシーンやほっこりするシーンがかなり多く、雰囲気も居心地もかなりいい。軽快なステップでストーリーが進んでいき、だれることなく最後まで突っ走る。この手の映画であっという間と感じるのはなかなか珍しい。大体は途中で飽きちゃうんだけど、本作は全くそんなことは無い。非常に優しくて温もりのある映画でした。
何より登場人物のカッコ良さ。
主人公の真っ直ぐすぎて優しすぎる性格に心掴まれるし、兄の何気ない優しさににんまりしてしまう。何より、V先生がすごくいい先生でした。厳しいけど情熱的で頼りになる大人ってこの年齢の子供にとっては偉大だよなぁ。指導の仕方も完璧だし、ラストシーンも泣きそうになるし。
そしてこの映画の見所はもちろん音楽。
主人公の歌声が心に響くのはもちろんのこと、ボリュームを上げたらバックの音楽だけになったり、イヤホンを外したら音楽が聞こえなくなったりと、見せ方も上手い。オーディションでの選曲も良くて、終わったあとは気持ちがスッキリする。特に意外なことも無いんだけど、心が癒されて爽快な映画でした。
ただ、予告が内容のほとんど。
これは作品の評価ではないかもしれませんが、予告が映画の内容を見せすぎていて純粋に楽しめなかった。次こうなるんだろうなぁって予想が出来てしまうし、予告以上だったとも言えなかった。
あと、そこまで飛び出していい所がない。
正直ここまで評価される理由はわからなかったかな。いい映画だけど、別に平凡っちゃ平凡でテンポの良さやキャラの描きはお見事だが、そこまで感動できるわけでも響く訳でもないので、個人的にハマらなかっただけなのか★4.0以上つけるほどでは無いのかなと思いました。
まぁまぁ、でもいい作品でした。
手話を勉強したいと思いました。もっと多くの人と触れ合いたい。英語の次に手話が大事じゃない?
劇場で彼女の歌声を聞いて欲しい
今年3本目も大当たり。
素晴らしい映画でしたね。
普段接する機会ゼロな聾唖者の方達の、リアルな日常と人生。そして聾唖者の周りにいる健常者達。
一見不幸せにみえる聾唖者の家族を羨む、金持ちの息子。一見幸せに見える、金持ちで健常者家庭に生まれた息子が感じる不幸。
色んな不幸を抱えた人達が、家族を思い、力強く歩く、そんな人生の1ページを垣間見える名作。
公開初日の最終上映で1桁の観客数。
心を豊かにする名作が、人の目に触れられない事を悲しくおもいます。
ぜひ劇場でご覧頂きたい珠玉の名作です。
CODA(コーダ)は音楽記号として有名ですが、聴覚障害(聴こえない...
CODA(コーダ)は音楽記号として有名ですが、聴覚障害(聴こえない)の親に育てられた健聴者(聴こえる)の子供を指す、「Children of Deaf Adults」の略でもあります。
主人公のルビーはそのコーダ。映画では聴覚障害の家族の日常やコーダであるルビーの気持ちがとてもよく描かれていました。
リメイク版なので元の映画も見たくなりました。
お母さん役のマーリー・マトリンさんは、87年にアカデミー主演女優賞取ってるんですね!手話のスピーチ動画がYouTubeにありました。
"You're All I Need To Get By…"な映画
ティッシュとハンカチを握りしめて、泣く気満々で見始めたんですが…ホロっと来た程度で、号泣とはいきませんでした(笑)
見終えて、「あぁ、アメリカ映画だなぁ」と…(笑)
悪い映画では決して無かったんですけどね…でも、合唱部の歌にマービン・ゲイ&タミー・テレルなんて、いいセンスしてます!(笑)
*タイトルの"CODA"とは、「Children of Deaf Adults= “⽿の聴こえない両親に育てられた⼦ども”」との事(この場合、子どもは聾唖者でも健聴者でも、こういう言い方をするのだろうか?…この作品の主人公ルビーは健聴者ですね)。
*"聾唖者を親に持つ子どもが抱える問題"という作品テーマについて言えば、かなり楽観的な物語でした。主人公は良き友人や教師などの理解者に恵まれ、また最後には聾唖の家族の理解も得て、独り立ちする事が出来たんですから…。
しかし、多くの場合、そうではないのだろうという事が想像出来ます。
*この作品の中には、聾唖者と健聴者のズレとして、あるある?なエピソードが多く挿入されていたのが面白いなと思いました(一部私見ですが…)。例えば、配膳の時の音がうるさいとか放屁しても音の大きさが分からないみたいな事から、大麻とかSEXとか感覚的な刺激が強いもの?or優位なもの?に強く流されやすいとか、手話と共に顔の表情を混えるせいか自己主張が強く取られやすいとか…。
*この作品の印象深い場面に、ルビーが所属する合唱部のコンサートに、両親と兄が鑑賞に来るシーンがあります。ルビーが歌唱する最もハイライトとなる部分で、途中から全くの無音声となります…。健聴者の私にとっては、なんとも虚しいというか、なんだか心許ない場面でした…そして、とても不安感が増しました。聞こえないということが、…場の共有の困難さ、意思疎通の破綻、そして孤立化・疎外感…まるで言葉の通じない知らない国へと放り出されたような気持ちになりました(ちなみに、手話は、日本語・英語などのように、一つの言語として認識されるものであると昔学びました…手話言語ということばがあります)。
バークレー大の試験の時、ルビーは家族に対して手話をまじえて歌います。家族はルビーの声を知りません。その声がボブ・ディランのようなダミ声なのか、あるいは天使のような声なのか、想像すらつかないのです…。
その心は伝わったのでしょうか?
たとえ音は無くとも、ルビーの手話もまたその歌声と同じだけ価値のある表現であったのでしょうね。そんな気がしました。
*音楽教師が、ルビーや生徒たちに指導する場面が、最高に面白い…個人的には、この映画最大のハイライトでした。アメリカ映画で、スパルタ指導なシーンが登場すると、なんかドキドキします(笑)
*ルビーが大学入試の際に歌うのは、ジョニ・ミッチェル作の『青春の光と影』(Both Sides, Now)。歌唱中、対訳が字幕として出るんですが、???…昔、初めて聴いた時も、歌詞カードに載っている対訳を読んだ覚えがあります。ちなみに、その時もチンプンカンプンでした(笑)この歌は、ちょっと内容が抽象的で、胸にストンと落ちて来ないんですよね…笑
*母親役のマーリー・マトリン(Marlee Matlin)は、かつて映画『愛は静かさの中に』で主演した女優さんと知って、ちょっとビックリ(笑)
この映画、めちゃくちゃいいんですよねぇ…観た当時の個人的ベスト・ワンでした(笑)この映画も、オススメ!笑
これは良作。 オーディションのシーンでは不覚にも涙が溢れてしまいま...
これは良作。
オーディションのシーンでは不覚にも涙が溢れてしまいました。歳のせいかな?
ユーモアと愛と希望がちょうど良いバランスですが、下ネタがちょっと多いので子どもには勧めにくいのが残念ですね。
Coda
・前半の笑いと後半の感動の振り幅に、より感動した(+1)
・家族との向き合い方と自分の人生の選択をどう折り合いつけるかの葛藤が非常にうまく描かれており、全ての役者が素晴らしかった(+1)
・非健常者が普通に生活することの難しさをユーモアを混ぜつつうまく表現されていた(+1)
・聾唖の方が常に何も聴こえていないことへ恐怖を覚えた、無音のシーンはこれまでにありそうでなかった演出(+1)
・なぜV先生がなぜ推薦したのか、最後の歌唱シーンで納得(+1)
歌の素晴らしさと対比する「音のない世界」。2014年のフランス映画「エール!」をリメイクした本作は、オリジナルを超えた!
とにかく選曲が良い!マービン・ゲイ、ジョニ・ミッチェル、クラッシュ!そして海と木々の美しさ・壮大さを収めたカメラも良い。
「エール!」はコメディ色が強く、主人公であるCODA(Child of Deaf Adults)ポーラの恋や家族との関係が中心に描かれており、エンタメ性が強調され単なるいい話で終わってしまっていたが、本作は、聾者の心情、社会での孤立感、CODAとしての葛藤や自立に焦点を当てたことで、しっかりとしたヒューマンドラマとして見ごたえのあるものとなっている。
実際に聴覚に障害のある俳優を起用したことで、聞こえない人の暮らしぶりや話し方のリアリティが増し、意思疎通の難しさが伝わってくる。
母親が「ルビーが生まれて聞こえる子どもだと分かった時、気持ちが通じ合えるかどうか自信がなかった」と話すのだが、言語の相違、文化の相違がいかにコミュニケーションに大きな影響を及ぼすかというセリフだ。
聾者は低音が響く音楽を大音量で流すのが好みであるとか、性についてあけすけであるとか、人の輪の中にいても話がわからずに孤立してしまうとか、常にバカにされているという意識をもってしまうなど、聞こえない人たちを丁寧に取材した成果で特徴をわかりやすく表現されているが、これらは実際に体験してみないと理解できないことだろう。
「サウンドオブメタル」は聞こえなくなることに対する受容と克服が主題だったが、本作は、CODAであるルビーと聞こえない家族それぞれが、聞こえない世界の扉をもう一枚開いていくという物語だろう。
子どもの頃から聞こえない家族の通訳として、大人として振る舞わなくてはならなかったCODAルビー。自分の時間を犠牲にし、それを当たり前のこととして対処してきたルビーが、「自立」して自分の人生に踏み出すには、やはり家族の理解と自立が必要なのだ。
ルビーの兄、母、父がそのことに気付いて彼ら自身がルビーから自立することが、本当の家族になるということなのだろう。
ヤングケアラーという問題が顕在化している昨今だが、困難な状況にある人の社会的支援や相互理解の一助になればよいと感じる作品でもある。
涙と一緒に心が洗われた感じ
素晴らしい歌声に惹き付けられた。
親のエゴで、子どもの人生は左右され、でも、最後には子どもの夢を家族で応援する姿に良かったと心から思った。
現代社会のヤングケアラーに通ずるものがあるな……
子どもには、子どもの人生があるから、誰もが夢の実現ができる社会であってほしいなと改めて思った映画
何より、エミリア・ジョーンズ
やはりオリジナルの『エール!』との比較からになりますが、ストーリーは大筋で同じであるものの、設定や細かい部分は『エール!』よりも現実感高く、観やすくなっています。
『エール!』は「超が付くほど強烈なキャラクターのママ」に対して、「どこまでも家族のために自己犠牲の選択を採る娘」に同情。そして最終局面における「オーディションでの直接的なメッセージとなる歌と演出」で一気に涙腺崩壊させられるという、かなり「力業」でもっていかれる映画でした。
それに比べると『コーダ』のママは全然マイルドだし、娘のルビーの主張も唐突さはないし、ちゃんと10代の若者らしく、112分はスムースで安心して観ていられます。
特に、『コーダ』の良さは何よりルビー演じるエミリア・ジョーンズの歌唱力ですね。『海賊じいちゃんの贈りもの(14)』や『ブリムストーン(16)』でも好演を見せてくれていましたが、大きくなり演技だけでなく、とても「いい声」をしていて、おじさん(私)はとても喜ばしく思いながら拝見しておりました(笑)。
そして劇中歌の楽曲もよく、特にオーディションでルビーが歌うジュディ・コリンズの『Both Sides Now(青春の光と影)』は私も大好きな歌なので感動もひとしおでした。勿論、サントラもすぐにダウンロードしたし。
まぁ、日本での「AppleTV+未配信」にはユーザーとして少々思うところありましたが、結果的にはやはり劇場で観て良かった作品だったと思います。
天使の歌声🎶
少しぶっ飛んでいるけれど、裏表がなく、明るく仲の良い家族。
ろうの両親と兄のために、幼い頃からいつも手話通訳してきた主人公が、歌の才能を見出される。
主題が「生きづらさ」でなく、明るく力強くまっすぐで、いじいじ、うじうじしていないところがとても良かった。歌声の美しさが心に残ります。
「そしてバトン〜」「エヴァンハンセン」が消化不良でもうひとつだったな、という方に、特におすすめです♪
いやー感動した
耳の聞こえない世界を体験するとこういうことなのかとあらためて感じた。
ルビーの歌唱力によるところが大きいが、家族の耳となり代弁者となる一方で、家族からの巣立ちという命題を折り込んだ秀作。
久しぶりに映画見て涙が出て🥲感動しました。
主演のらエミリアさんのこれからの活躍が楽しみです。
ミュージカル映画なんかのオファーがありそう…
あの感動をもう一度味わいたくて2度目の鑑賞。
ラストはやっぱり泣いたよ。
既に今年のベストワン!
アカデミー賞最優秀作品賞受賞で、再上映されたので3回目の鑑賞。作品賞取るだろう!取って欲しい!と思っていただけにうれしい。
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