コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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サンダンス映画祭で発掘されてよかった!
エールを見てからほんとは感想を書くべきだろうけども、一旦メモとして投稿。
予告編を見て涙が出てしまうほどだった。
実際見に行ったら、なにげなく流れる音楽をはじめ使用されている楽曲やルビーの素敵な歌声が最高だった。
ヤングケアラー問題、ろう者と健常者の関係性、親子の相互理解の壁などなど沢山の問題を盛り込んでいた。
ルビー中心に描くことで、恋の要素も入ったりで、チャーミングな軽やかさがあり、そこもよかった。
ショックだったのは、つなぎに挟まれる会話の下品さが悪目立ちしていたこと。必要なやりとりであれば耐えられるが、家族モノに刺激を与えたいだけのような印象しか受けなかった。
そこはとても残念だった。
サンダンス映画祭でAppleが手を挙げなければ、日本で見られなかったんだろうなと思うと、見れてとても良かったが、オスカー作品賞かと言われると、もやもやした気持ちがどうしても残ってしまう。
inclusive diversity の風潮の中、アカデミーは変遷中の過渡期なんだよということで、今年を象徴するものとしてはいいのかもしれないとも思った。
侮っていましたが
コミカルに感動!
予備知識ゼロで観ました。Child of Deaf Adults(ろう者の親をもつ子供)と楽曲の終わり(=次章が始まる)を意味する音楽記号CODAのダブル・ミーニングをタイトルに冠した訳が全編を通じて伝わってきて、琴線をびんびん響かせてくれました。ある意味、王道ストーリーでありながら、ろう者の生活などよく知らないことばかりなので、とても興味深く感じました。健常者にはわからない苦労が絶えないのですが、そこをコミカルに描いているところに共感しました。音楽のV先生(エウヘニオ・デルベス)の小型犬、中型犬、大型犬の発声法などとっても笑えましたし、お父さん(トロイ・コッツァー)とお母さん(マーリー・マトリン)の下ネタてんこ盛りの手話も見応えがありました(笑)。そうかと思えば、海での丸太ごしのファーストキス・シーンの美しさは、映画史に残るのではと思うくらい感動しました。終盤に入り、秋のコンサートで父フランクが無音の中、観客の反応により娘の歌を聴くシーン、その夜、星空の下、ある方法で娘の歌を聴くシーンがリフレインされるところなど、監督の巧さに深く感銘を受けました。そして、何よりも主役ルビー・ロッシ(エミリア・ジョーンズ)の魅力が素晴らしかったですね。彼女の歌声を聞いていて、若い頃のリンダ・ロンシュタットを思い出しました。心から好きだなって思える作品でした。
確かに愛される
物語の進行とリンクする挿入歌 「ヤングケアラー」の歌姫は‶Both Sides Now"に魂を込める。愛する家族にも伝わるように
本作は耳の聴こえない家族のもとに生まれた唯一の健聴者の女子高校生が
唯一の生きがいである「歌」を通して人生を切り開いていくストーリー。
物語の進行とリンクするように挿入される劇中歌、エミリア・ジョーンズたちの歌声、
「ろう者」家族の無邪気なやり取りなどなど趣深い点は多々ある。
特に私が一番印象に残っているのは合唱クラブが在学生の家族にお披露目する「秋のコンサート」の一幕だ。合唱部のその一年の成果を出す晴れの舞台。心躍る歌声のセッションが響く中、突如場面は主人公ルビーの父親の「視点」に転換す・・・
一方で、この作品も例外なく数々の問題を提起している。
障がいをもつ人の社会生活上の困難、ヤングケアラーや貧困家庭の進学や進路、学校側の無理解、
母と子の関係の難しさなどなど・・・
物語は‶現実からおとぎ話のように″ハッピーエンドで着地した。
人生というものはいろいろなものの見方ができるし、正直のところわからない。
今が「底値」なのか、「高値」なのか、そもそも「上場」すらしていないのか。
本作の主人公ルビーはその誰もが抱える「葛藤」や「抑圧」から解放するように
歌声と手話で表現する。
・・・・だから、26億円での落札はちと安すぎじゃないかなんて思った。
ロッシ家のとった魚じゃあるまいし・・・
普通に感動します
1.主演が可愛い
ヒロインのエミリア・ジョーンズが良いです。だいたい、しかめっ面か忙しそうにしているのですが、ためらいの演技とか目をはらして泣いているシーンとか、めっちゃ可愛いです。
エマ・ワトソンみたいな感じですね、こういう系には本当に弱いです。
2.普通のストーリーなのに、、、
突飛な物語ではなく、普通に楽しめるストーリー。平凡な少女が才能を見出されて、家族との関係を取るか、自分の将来に賭けるか。最後は家族も将来もハッピー、でも恋人とは離ればなれで、初恋はちょっとビターに。
ろうあ、労働者階級、合唱や歌、家族って要素は、まあ映画賞を取るためのスパイスで、本筋は少女漫画的な分かりやすいもの。でも、なんだか、感動するんだわ〜、うるっときました。
3.楽曲がエモい
冒頭、ヒロインが漁船で歌うのがエタ・ジェイムスの“Something got a hold on me”で、主人公と初恋の男の子が歌うデュエットがマービン・ゲイ&タミー・テレルの“You're All I Need To Get By”ですよ!60年代のオンパレードです。
極め付けはラストの音楽学校のオーディションで熱唱するのが「青春の光と影」(原題: Both Sides, Now)。ジュディ・コリンズがオリジナルで、アン・マレー版もあったかな。この曲、アリーマイライブで使われていますよね〜。すごく覚えていたので、結構使われていたと思ったら、シーズン2の22話で使われていただけ、らしい。それでも、アリー好きとしては、うぁ〜となります。
ヒロインが通うことになる音楽学校はボストン。アリーの舞台と同じですね。このシーンから、「ヒロインはボストンで音楽から法律に転向して、弁護士のアリーになるのか〜。ってことは、別れたボーイフレンドはビリーで、この映画はアリーマイラブの前日譚だったのか〜」一人で妄想していました。
すごく良い映画です。唯一の欠点は、あいのうた、というダッサイ日本語のサブタイトル。
グッドウィルハンティング
アカデミー賞おめでとう⁈
鑑賞動機:脚色賞8割、たまには劇中で誰も死ななそうな映画観ようかな2割。
『エール!』未鑑賞。スタン・ハンセンは🤘のように思います。
サンダンスで評価されたとはいえ「御涙頂戴感動消費用製品なんじゃないの?」と思ってスルーのつもりだったのですが。至らないところもあるけれど、誠実に丁寧に作ろうと努めたんだろうな、と思えました。また一つ新しい一歩が踏み出されたってことでしょう。
エミリア・ジョーンズがすっかり大人になって(『ゴーストランドの惨劇』比)、そしてこんなに歌がうまいとは思いませんでした。
ガッツリ下ネタがちょいちょい投入されてて、笑っちゃいました。だからPG12なのですね。年頃の娘的には勘弁してほしいでしょうが、コッツアー/マトリンのラブラブ両親のイチャイチャぶりにほっこり和みます。そして汚い言葉の手話🫣や兄貴との罵り合いのふりしたじゃれあいも、ほわほわします。キツイ事言う母ちゃんだって、決して搾取しようとしてるわけではないでしょう。結局のところ、この特別な家族の話ではなく、どこにでもいる家族の普遍的な話であり、それをよくある話と捉えるか共感できる話と捉えるかでしょうか。
いい意味でよくできた作品だと思えました。
一緒に観に行ったお友達は泣いちゃって大変でした。かわいいです。
生き生きして眩しい
自分が一番共感したのは兄貴ですが、主人公や両親、先生や友達、出てくる人がほぼ
精一杯自分の人生を楽しんでるのが眩しいですね。
両親のファンキーさが何ともね、愛すべきなんだけども、自分の親だと思うとキツいかな。
でもそのファンキーさが家族の核というかパワーになって、障がいなんかぶっ飛ばせ!
となってるから娘が歌えるのかなと思った。最後の方でリアルな世界をこちらに追体験させる所が素晴らしいですね。こちらが楽しんでる程ショックを受ける仕組みになっております。良く出来てます。
ものすご〜くスイートな佳品
ピーロきゅ〜〜〜ん😍♪
観て真っ先に揺さぶられたのは、実は久々に見るフェルディア・ウォルシュ=ピーロ君!
わー、大きくなったけど、昔と同じ顔でよかった〜、ロン毛じゃなくてよかった〜www
私が一番好きな映画『シングストリート』でときめいた後、特にサントラアルバムがヒットしたとか、海外のチャートに入ったとか聞かなかったから、一発屋みたいになったらやだなぁと、心の中でこっそり推してました。推してたくせに、フルネームは覚えられなかったw
ピーロくんとしか認識出来なかったけど、誰かに名前を短くするように言われなかったのかな。フェルディアも変わった名前だし、ウォルシュピーロって…。
ウィルスミスとか、トムクルーズとか、トムハンクスとか、エディマーフィーとか、ブラッドピットとか、ヒューグラントとか、ヒュージャックマンとか…、売れてる人はみんな覚えやすい名前!!!お願い、名前変えて、ピーロくん!
やたら星の数多いし、みんな泣いてるし、アカデミー賞めっちゃ取るし、絶対観ようと思ってた作品、すっぴんで行ってよかった…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
思えば、星の金貨とか、愛していると言ってくれも毎週泣いてたんだよなぁ。絶対好きに決まってるよなぁ。
前の職場に難聴の子がいて、マスクつけてると会話に加われなくてマウスシールドつけたり、時々筆談したりしてたのを思い出した。耳が不自由でも、リップシンクで何を言ってるのはわかるそう。だから、あそこまで内容を理解できないのはちょっと大袈裟かなとは思ったけど、やっぱりルビーなしで生活が成り立たないというのは、身につまされた。
今、ヤングケアラーが増えていて、そのせいで不登校になったり、中退したりする生徒が多いと聞くと、実際のところルビーも本当は大学なんか行ってる場合じゃないんだと思う。
遅刻ばっかりする不誠実な生徒だけど、最後まで諦めずにV先生が指導してくれて、そこも胸熱だった。ルビーの立場なら自分はどっちを選ぶんだろ。お兄ちゃん、本当にありがとう。お兄ちゃんが背中を押してくれて本当によかった…。
号泣ポイントはいくらでもあるけど、最後にパパが"Go!" と声に出したとこ。話せない人が話すのは反則や〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)…
そういえば愛していると言ってくれでも、最終回でトヨエツが『ぃ、いろこ〜!』って叫んだとこ、マジで号泣したもんなぁ…。素晴らしい作品でした…、ありがとう。
そしてアカデミー賞、おめでとう!
青春の光と影
泣きたい時にはまた観たい映画になった
エール!に似ているなと思ったら
孤独
孤独を感じさせるのは他人の目なのか、自分自身なのか。
主人公もろう者の家族も、家族以外との関係で孤独を感じている。
果たして、誰が作った壁なのか…。
以前、同僚だった人が、手話で話している方達を見て「声を出してたら、賑やかなんだろうね」と言ったのを聞いたときに、すごいと思った。何か見てはいけないような気になって目を逸らすのではなく、聴者と変わらないね、と言えるその感覚に刺激を受けた。自分とは違う人(自分以外全て)を受け入れる。当たり前だと思っている。差別のない世界ってそういうことなんだろうな。
帰りにろう者の方がみえた。字幕があるから、ストーリーは分かるんだろうけど、歌の聴こえないこの映画を観たときにどんな風に感じるんだろう、と思った。
心を押してくれる映画
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