コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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う〜ん…アカデミー賞?
ケチはつけたくないけど…。泣けるけど…。
ストーリー展開の先が見えて、最後もうまくまとまってなんだかなぁ…。
私は心にグサって引っかからない。浅い感覚しか残らなかった。
手厳しいようだけど、家族愛的なストーリーはやり尽くされた印象で(もちろん、聴覚障害の家族は稀な題材で難しい挑戦だったとわかる)
もっとシビアで、現実的で、ずっと映画を見終わった後でも考えつづけたくなるような、簡単に気持ちを言葉にできないような深みのある映画に出会いたい。
これがアカデミー賞?「ドライブマイカー」の方が演者、演出、音楽、脚本のセンスが数段上!これは自信を持って言えます。
静かにその作品世界をしばらく浮遊していたくなるような。
何度でも違う角度から考察してしまいたくなるような。
そんな深い思考を与えてくれるものに出会って行きたいです。
日本映画に期待しています。
泣いた。
これは好きな映画♪
漁に出る少女。作業の最中音楽をかけ、大きな声で歌う。それでも何の反応もないままの父と兄。家族の中で耳が聞こえるのは彼女だけだった。
物心ついたときから家族と世間の橋渡しをして、自分だけが家族と違う事、それだけに家族と一つになる事を望んだが故に、自分を優先することが出来ない。
誰しもが通る思春期に起こる家族と、自分と、周りと、理不尽さとを心の中で葛藤しながら進んでいく物語。
自分に体験できない感覚や、経験できない気持ちを分かったように語るのは違うと思うのだが、
彼女の学校のコンサートを見に来た家族が周りに合わせて手を叩きながらも戸惑う。彼女のソロが流れた瞬間...。音が消え少女が口を動かす姿だけが映し出されたとき、涙がつたった。これは子を持つ親としてグッサリ刺さった。
テーマはハンデではなく『家族愛』。
凄く面白かったです♪
澄んだ歌声と温もりの手話が包む世界。
この展開って、日本でも良くある「家族だから」論だなぁ。
家族だから協力して当たり前という謎ルールで、個人の将来をぶっ潰していく。
ルビーは「私の責任じゃない!」としっかり自分の意見を言えてたが、多くは手伝わざるを得ない状況に追い込まれ、その癖全く感謝されず結局駒の1つである事を悟りながら年老いていく。
諦めと共に、頭の片隅では一生悔いが残るのよね。。
頼る方も、狭い世界の中で、偏った知識の中で、それしか頭に浮かばない。
だから、コンサートの後「俺の為に歌ってくれ」と言える父親の心の豊かさに心が震えた。
真に相手を思いやると言う事は、己のエゴや不安や執着を超えてなお、その人の意見に寄り添おうと努力できるかどうか。
凄く難しいんだよ。
フランス版を見ていたので、どうかなと思っていたけど、娘のオススメも...
フランス版を見ていたので、どうかなと思っていたけど、娘のオススメもあってみました。
前作ではモヤモヤしながら見たけど、この作品は全体的に明るくて、多々共感できた。
家族、友達、恋、そして先生、愛がいっぱいあった。
私自身もこんな所で涙が出るんだなぁ…
自然に涙が出てきた。
漁師という設定も良かった。
お父さんが最後の方で、ここで見る星(だったかな)と海で見るのとは違うって言ってたのにジーンときた。
手話付きで歌えばいいのにと思っていたら
最後ちゃんと手話付きで歌ってたね
いい映画見たなあ
もう一度見たい映画
シンプル
フランス映画のリメイク。分かりやすいストーリーで予定調和とも言える。が、本当に聾唖者の役者さんをキャスティングしてるので迫力はあった。最後、ジョニ・ミッチェルの名曲が響くわ、ハイ、泣きました✨
やっと聾唖者に陽の当たる作品
全編、手話劇で作られた映画はなかったと思う。会話劇では出ない味があったと思う。
コンサートで両親の複雑不安を音を消す事で、私達に共感させ本当に良い作品でした。
今年のアカデミー賞はドライブマイカー同様に
音を消すテクニックで映画の奥深さを作っている様。
家族が耳が聞こえても、主人公と同じ悩みは多々あるはず。
家族は自分以外全員耳が聞こえない。
それでいて皆、個性が強いから10代の女の子にはうんざりするような家庭環境にも思えるがそこには家族愛が強くあり何だかんだで幸せに暮らしてる。
でも、「夢」は「今ある幸せ」とは違うもの。
まだ目に見えないが、とてつもなく大きく、未知への好奇心や不安といった沢山の刺激を与えてくれる。
夢を見る子供と、現実しか見ていない親とのすれ違いを分かりやすく表現してくれている。
父親の行動力の無さや、母親の自己中さはよくあるドリームキラー親バージョンあるある。
でも、二人とも根が良い人だからスムーズに進む。
兄が妹の才能を素直に認めて応援できるのが凄い!
ええ兄貴や!
僕自身も夢を見つけた15才から親や、周りの人達との温度差を感じながら、もがきにもがいてその環境から抜け出して自分の世界を作りはじめていたのを思い出した。
そして、唯一の理解者であり、心の支えは当時の彼女やったな‥
見ていて、色々と懐かしくなったな。
ストーリーもテンポよく、ストレスも少なく、深さはそこまでだが爽快な映画でした!
サンダンス映画祭で発掘されてよかった!
エールを見てからほんとは感想を書くべきだろうけども、一旦メモとして投稿。
予告編を見て涙が出てしまうほどだった。
実際見に行ったら、なにげなく流れる音楽をはじめ使用されている楽曲やルビーの素敵な歌声が最高だった。
ヤングケアラー問題、ろう者と健常者の関係性、親子の相互理解の壁などなど沢山の問題を盛り込んでいた。
ルビー中心に描くことで、恋の要素も入ったりで、チャーミングな軽やかさがあり、そこもよかった。
ショックだったのは、つなぎに挟まれる会話の下品さが悪目立ちしていたこと。必要なやりとりであれば耐えられるが、家族モノに刺激を与えたいだけのような印象しか受けなかった。
そこはとても残念だった。
サンダンス映画祭でAppleが手を挙げなければ、日本で見られなかったんだろうなと思うと、見れてとても良かったが、オスカー作品賞かと言われると、もやもやした気持ちがどうしても残ってしまう。
inclusive diversity の風潮の中、アカデミーは変遷中の過渡期なんだよということで、今年を象徴するものとしてはいいのかもしれないとも思った。
侮っていましたが
これほどキュートで誠実でユーモアに溢れていて、愛情深い作品とは…
良い意味で裏切られました。
登場人物全員がそれぞれに魅力的でしたが、思春期の繊細な役どころを見事に演じきったエミリアジョーンズにやられました。
こんな素敵な作品を映画館で観られた事に感謝です。
コミカルに感動!
予備知識ゼロで観ました。Child of Deaf Adults(ろう者の親をもつ子供)と楽曲の終わり(=次章が始まる)を意味する音楽記号CODAのダブル・ミーニングをタイトルに冠した訳が全編を通じて伝わってきて、琴線をびんびん響かせてくれました。ある意味、王道ストーリーでありながら、ろう者の生活などよく知らないことばかりなので、とても興味深く感じました。健常者にはわからない苦労が絶えないのですが、そこをコミカルに描いているところに共感しました。音楽のV先生(エウヘニオ・デルベス)の小型犬、中型犬、大型犬の発声法などとっても笑えましたし、お父さん(トロイ・コッツァー)とお母さん(マーリー・マトリン)の下ネタてんこ盛りの手話も見応えがありました(笑)。そうかと思えば、海での丸太ごしのファーストキス・シーンの美しさは、映画史に残るのではと思うくらい感動しました。終盤に入り、秋のコンサートで父フランクが無音の中、観客の反応により娘の歌を聴くシーン、その夜、星空の下、ある方法で娘の歌を聴くシーンがリフレインされるところなど、監督の巧さに深く感銘を受けました。そして、何よりも主役ルビー・ロッシ(エミリア・ジョーンズ)の魅力が素晴らしかったですね。彼女の歌声を聞いていて、若い頃のリンダ・ロンシュタットを思い出しました。心から好きだなって思える作品でした。
確かに愛される
予告編の時点で、いかにもサンダンスっぽい乾いたカメラで、あのサンダンスっぽい色彩ってladがあったりするんですかね。それはさておき、アカデミー賞作品賞らしく、ミーハー心で観た。映像もストーリーも王道だけれど、演者と音ははっきりと前進させている表現。なんなら保守的ともいえるぐらいだが、確かに良い。
下ネタやセックスが笑いどころとして置かれていたが、セックスもろう者にとっては切実な言語なのではないだろうかと思ってしまった。演者と製作陣はわりと二作目ぐらいのキャリアの方が多くそこも愛される要因かな。
物語の進行とリンクする挿入歌 「ヤングケアラー」の歌姫は‶Both Sides Now"に魂を込める。愛する家族にも伝わるように
本作は耳の聴こえない家族のもとに生まれた唯一の健聴者の女子高校生が
唯一の生きがいである「歌」を通して人生を切り開いていくストーリー。
物語の進行とリンクするように挿入される劇中歌、エミリア・ジョーンズたちの歌声、
「ろう者」家族の無邪気なやり取りなどなど趣深い点は多々ある。
特に私が一番印象に残っているのは合唱クラブが在学生の家族にお披露目する「秋のコンサート」の一幕だ。合唱部のその一年の成果を出す晴れの舞台。心躍る歌声のセッションが響く中、突如場面は主人公ルビーの父親の「視点」に転換す・・・
一方で、この作品も例外なく数々の問題を提起している。
障がいをもつ人の社会生活上の困難、ヤングケアラーや貧困家庭の進学や進路、学校側の無理解、
母と子の関係の難しさなどなど・・・
物語は‶現実からおとぎ話のように″ハッピーエンドで着地した。
人生というものはいろいろなものの見方ができるし、正直のところわからない。
今が「底値」なのか、「高値」なのか、そもそも「上場」すらしていないのか。
本作の主人公ルビーはその誰もが抱える「葛藤」や「抑圧」から解放するように
歌声と手話で表現する。
・・・・だから、26億円での落札はちと安すぎじゃないかなんて思った。
ロッシ家のとった魚じゃあるまいし・・・
普通に感動します
1.主演が可愛い
ヒロインのエミリア・ジョーンズが良いです。だいたい、しかめっ面か忙しそうにしているのですが、ためらいの演技とか目をはらして泣いているシーンとか、めっちゃ可愛いです。
エマ・ワトソンみたいな感じですね、こういう系には本当に弱いです。
2.普通のストーリーなのに、、、
突飛な物語ではなく、普通に楽しめるストーリー。平凡な少女が才能を見出されて、家族との関係を取るか、自分の将来に賭けるか。最後は家族も将来もハッピー、でも恋人とは離ればなれで、初恋はちょっとビターに。
ろうあ、労働者階級、合唱や歌、家族って要素は、まあ映画賞を取るためのスパイスで、本筋は少女漫画的な分かりやすいもの。でも、なんだか、感動するんだわ〜、うるっときました。
3.楽曲がエモい
冒頭、ヒロインが漁船で歌うのがエタ・ジェイムスの“Something got a hold on me”で、主人公と初恋の男の子が歌うデュエットがマービン・ゲイ&タミー・テレルの“You're All I Need To Get By”ですよ!60年代のオンパレードです。
極め付けはラストの音楽学校のオーディションで熱唱するのが「青春の光と影」(原題: Both Sides, Now)。ジュディ・コリンズがオリジナルで、アン・マレー版もあったかな。この曲、アリーマイライブで使われていますよね〜。すごく覚えていたので、結構使われていたと思ったら、シーズン2の22話で使われていただけ、らしい。それでも、アリー好きとしては、うぁ〜となります。
ヒロインが通うことになる音楽学校はボストン。アリーの舞台と同じですね。このシーンから、「ヒロインはボストンで音楽から法律に転向して、弁護士のアリーになるのか〜。ってことは、別れたボーイフレンドはビリーで、この映画はアリーマイラブの前日譚だったのか〜」一人で妄想していました。
すごく良い映画です。唯一の欠点は、あいのうた、というダッサイ日本語のサブタイトル。
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