コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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サイレント・マイノリティー
リメイクの元になった「エール!」は未見。“コーダ”というのは、てっきり交響曲なんかの最後でダダダーンとやるあれのことかと思っていたのだが、こういう意味もあったんですね。
「glee」や「ピッチ・パーフェクト」みたいな青春合唱部ネタと聴覚障害の話は、そのままではすんなりと結びつかないので、いささか無理をしている感はある。もちろんそういう境遇の人がいてもおかしくはない。ただ、最大の葛藤であった手話通訳がいないと漁の操業ができないという問題が解決しないまま、主人公を音楽大学に送り出すラストシーンは手放しで喜べないものがある。
合唱部の発表会の途中で突如、無音になるシーンは秀逸。ここで初めて聴覚障害者側からとらえた世界が鮮やかに立ち上がる。映画のそれ以外の部分はすべて耳の聴こえる人の感じる世界として描かれていたことに気づく。聴覚障害者にとっては初めから終わりまでずっと無音なのだ。
日本の映画館では英語の会話に字幕が付くが、手話にも字幕が付く。英語圏ではおそらく手話部分だけに字幕が付いているのだろう。その場合、聴覚障害者の観客はどうやって物語を把握するのだろう(テーマがテーマだけに本国でも字幕上映したかもしれないが)。
歌声が好きすぎる…
「エール!」ほどには・・・
フランス版が気に入っていたので、ほぼ「エール!」のシーンを思い出しながらの鑑賞となった。
彼氏にパッとしない感が・・・
汽笛が聞こえない、ろう者の操船は可能なのか?(免許取得の可否)
(実際、劇中でも聴者の乗船義務を課せられていた)
主人公の歌声も悪くはないのだが、際立って優れている感じがしなかった。
(致命的な部分?)
「エール!」は後半、グッとくるものがあったが、本作は焼き直し感と相まって、予定調和的な終わり方だったかなと・・・
無音の部分、完全無音なので、かえってリアリティがないような印象。聞こえそうで聞こえないもどかしさが良かったのに(聴者の論理?)。
アメリカには、ルノーカングーのような小洒落たファミリーカーがないのか、クルマのシーンにも、さほどにワクワク感がなかったような・・・
「エール!」は何回も観ているが、本作の場合は・・・ちょっと微妙。
音のある/なしを超えたメッセージが伝わってくる
ため息がでました。
事前情報の泣けるとかは要らなかったです。一応ティッシュ持参で行きましたが、大事なのはそこじゃないと思います。
アカデミー賞受賞作品において私が共通して思うのは、その作品でしか感じられないような特別な時間を持っていることだと思います。
自分たちは理解者だと、そんな幻想に近い盲信に気付かされる場面があり素晴らしかったです。
あとは自分の生き方を考えさせるだけの説得力がありました。そういうと説教臭いのかと思うかもしれませんが、悩み抜いて、深く理解し合う、そのような経験が私にもこれからあるとは思えない。そう思うと少し嫉妬を感じました。この映画は理解し合う事の素晴らしさを教えてくれました。なので最後にため息が出てしまいました。心が暖かくなるときに出るため息です、
Both Sides Now
「エール!」 鑑賞済みです。
クソ兄貴かっこいい!
無音のシーン 息するの我慢しそうなった(ToT)
家帰って「青春と光の影」検索しちゃうね😁
良い映画。 『コーダ』 てタイトル良いよね。
2022年1番他人に薦めた名作
予想以上
う〜ん…アカデミー賞?
ケチはつけたくないけど…。泣けるけど…。
ストーリー展開の先が見えて、最後もうまくまとまってなんだかなぁ…。
私は心にグサって引っかからない。浅い感覚しか残らなかった。
手厳しいようだけど、家族愛的なストーリーはやり尽くされた印象で(もちろん、聴覚障害の家族は稀な題材で難しい挑戦だったとわかる)
もっとシビアで、現実的で、ずっと映画を見終わった後でも考えつづけたくなるような、簡単に気持ちを言葉にできないような深みのある映画に出会いたい。
これがアカデミー賞?「ドライブマイカー」の方が演者、演出、音楽、脚本のセンスが数段上!これは自信を持って言えます。
静かにその作品世界をしばらく浮遊していたくなるような。
何度でも違う角度から考察してしまいたくなるような。
そんな深い思考を与えてくれるものに出会って行きたいです。
日本映画に期待しています。
泣いた。
これは好きな映画♪
漁に出る少女。作業の最中音楽をかけ、大きな声で歌う。それでも何の反応もないままの父と兄。家族の中で耳が聞こえるのは彼女だけだった。
物心ついたときから家族と世間の橋渡しをして、自分だけが家族と違う事、それだけに家族と一つになる事を望んだが故に、自分を優先することが出来ない。
誰しもが通る思春期に起こる家族と、自分と、周りと、理不尽さとを心の中で葛藤しながら進んでいく物語。
自分に体験できない感覚や、経験できない気持ちを分かったように語るのは違うと思うのだが、
彼女の学校のコンサートを見に来た家族が周りに合わせて手を叩きながらも戸惑う。彼女のソロが流れた瞬間...。音が消え少女が口を動かす姿だけが映し出されたとき、涙がつたった。これは子を持つ親としてグッサリ刺さった。
テーマはハンデではなく『家族愛』。
凄く面白かったです♪
澄んだ歌声と温もりの手話が包む世界。
この展開って、日本でも良くある「家族だから」論だなぁ。
家族だから協力して当たり前という謎ルールで、個人の将来をぶっ潰していく。
ルビーは「私の責任じゃない!」としっかり自分の意見を言えてたが、多くは手伝わざるを得ない状況に追い込まれ、その癖全く感謝されず結局駒の1つである事を悟りながら年老いていく。
諦めと共に、頭の片隅では一生悔いが残るのよね。。
頼る方も、狭い世界の中で、偏った知識の中で、それしか頭に浮かばない。
だから、コンサートの後「俺の為に歌ってくれ」と言える父親の心の豊かさに心が震えた。
真に相手を思いやると言う事は、己のエゴや不安や執着を超えてなお、その人の意見に寄り添おうと努力できるかどうか。
凄く難しいんだよ。
フランス版を見ていたので、どうかなと思っていたけど、娘のオススメも...
やっと聾唖者に陽の当たる作品
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