「話せば分かる」コーダ あいのうた ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
話せば分かる
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自分以外の家族はみんなろう者、ということは、こどもの時から、他者と家族の橋渡し役を自然に担うわけだ。本人も、その役割が当然のことと認識してしまう。負担だと感じても言えない。これは息苦しいよね。
漁師の父ちゃんと兄ちゃんは、なかなか口が悪い。意に反することには、従わない強さもある。母はルックスが良く、自意識が高いが、その分ろう者であることに引け目を感じている。社会と関わることは避け、娘に依存している。
家族のケアと学校で忙しく、自分自身のことまで気が回らないルビーは、夢や希望も持つ余裕がない。歌うことは好きだが、ろう者の家族には理解されない。音楽の先生が唯一、彼女の才能を買ってくれている。この先生、絶対ゲイだと思ってたら、妻と子がいた。勝手な想像してすみませんでした。
高校で開催されたコンサートの途中、無音になるところが出色。あと、バークリーの試験での手話、ここは泣きどころ。個人的にはデビッド・ボウイの「スターマン」のコーラス版に感動した。アレンジいいじゃん!
多少、うまく行きすぎだろ、とツッコミたくなるが、主人公の成長と、ともに成長する家族の姿に、あたたかい気持ちになった。あと、マイルズ、いいヤツだ。ルビーと彼は、一生の付き合いになるといいね。
日テレ金曜ロードショーを視聴。
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