「Codaって楽曲の終わりの記号だけど、この映画の感動はまだまだ終わりそうにありません」コーダ あいのうた カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
Codaって楽曲の終わりの記号だけど、この映画の感動はまだまだ終わりそうにありません
高校生のルビーは聾唖の家族のなかで唯一の健聴者。ロッシ家は漁業が生業。AM3:00に起きて漁を手伝ってから登校。授業中に寝ない訳がない。昔、朝の4時から豊後水道で関サバを釣って、午後から別府のビーコンプラザの講演会に出席。案の定、爆睡してしまった。起きたら周囲10メートルぐらいが空席で、人がひとりもいなかった。たぶん急降下爆撃機並みのイビキでまわりの参加者に迷惑をかけたのだ。穴があったら入りたかった。オペラ公演にも使われるすり鉢型のコンサートホールだったからなぁ😰響いたろうなぁ。「釣りバカ日誌」を地で行くような実話で大変恐縮です。
映画の冒頭からトロール船での漁のシーン。わくわく感でついつい前のめりでスクリーンを覗きこむ。おお、舌平目じゃ~、大きなオマールエビじゃ~
ルビーは赤いサロペットパンツ姿で海風に金髪をなびかせ、歌いながら作業をしている。
CODAとはChildren of Deaf Adults の略で、聾唖の両親を持つ健聴者の子供を意味する。その苦労のひとつは両親の秘密を幼いころから知らなければならないこと。お股にいんきんたむしができた両親を病院に連れて行くシーン。お父さんは「フジツボに焼けた大根を突っ込むような痛み」と表現し、「お母さんのあそこは茹でたてのオマールエビのハサミのようだ」と手話で話す。それを医者に通訳しなければならないルビー。お年頃の女子の苦悩をコミカルに描くシーンだ。両親のせいで恥ずかしめを受ける羽目に。やり場のない怒りをルビーは「2週間はセックスは禁止」を「一生セックスは禁止」と両親に通訳してしまう。
通訳はもううんざり❗
お兄ちゃんの「家族の犠牲になるな」
につながります。
はからずも、オヤジの水虫の薬を分けてもらって玉袋にぬるとき、局所が燃えるように熱くなって、かきむしりたくなる衝動を抑える辛さをこんなときに思い出すことになるとは!
お母さん役のマーリー・マリトンは赤ん坊の時に麻疹により聴力を失った。「愛は静けさの中に」でアカデミー賞主演女優賞とゴールデングローブ賞に輝いた実力者。お父さん役のトロイ・コッツアーも聴覚に障害をもつ俳優。兄のレオ役のダニエル・デュラントも聴覚障害がある俳優。しかも、漁のシーンを撮るのに実際に漁船に乗って、作業を教わり、マスターするまでかなりの時間を割いたという。まるでドキュメンタリー映画のはじまりのようだったわけだ。監督がみずから進んで手話をマスターし、聾者の役者を選び、直接コミュニケーションを計った。ロンドン生まれのエミリア・ジョーンズはアメリカ手話をこの素晴らしい3人の役者から親切に教わったと言う。この映画は一切手抜きすることなく、丁寧に手作りされたのだ。暖かみが違う。だから家族愛が違う。愛おしい極上のテイストに仕上がっているわけだ。
この映画は耳の聴こえない人も聴こえる人も一緒に見て、同じ時間と経験を共有して理解を深めるきっかけにきっとなるだろう。立場の違いを越えた助け合いの大切さに気づかされる。
トラックのステレオの音をMAXにして、ヒップホップの重低音の振動を楽しんでいるファンキー父親がトラックの荷台でルビーに今日の歌を自分のためにもう一度歌ってくれと頼み、ルビーの喉に触れて、懸命に感じとろうとするシーン。感動的でした😭
V先生のオーディションのピアノ伴奏での隠し技。言葉を使わない合図というか、もっとがんばれー。ちょっと、バレバレだったけどね👍
難聴者だけの操船は本当にアブない。
ましてや、モーターの音がわからないで操業すると、簡単に手や指を失いかねない。心配で心配でたまりませんでした。一家の置かれた困難を際立たせるとても上手な設定でした。レオお兄ちゃんには素敵な恋人ができたから、一緒に夫婦船でやってくれるから大丈夫だと思いました。あの娘は絶対にいい女将さんになりそう。だから、ルビーを送り出してあげられる自信があったんだと思いました。
漁師と歌のコラボ映画としてですが、
「フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて」との二本立て上映があったらいいね👍
監督の地元のマサチューセッツ州のグロスターの漁港や Cape Anne (アン岬)の水産物取引所がロケ地だそうです。パンフレット買いました。久しぶり(20年ぶり)にサントラCDも買っちゃいました😅
Codaって楽曲の終わりの記号だけど、この映画の感動はまだまだ終わりそうにありません。
カールⅢ世さん、コメントありがとうございます。
>起きたら周囲10メートルぐらいが空席…
>たぶん急降下爆撃機並みのイビキで…
ここを読んでから数分間
笑いを堪えるのに必死でした。 … ^_^;
想像するだけで可笑しくて
あぁ コメント書いててまた笑いが…。
こんにちは
「あなたがろう者なら良かった」と言うのは、えっ!?と思いましたが、そうだよね、とスグ納得しました。ろうの人はろう文化と聴者の文化を自然に分けて考えてるし、聴者と分かり合えないと感じる場面はいくらでもあると思うので…。
お母さん正直です!
すみません‼️
せっかくの感動レビューなのに、インキンタムシの方に反応してしまいました。
学生時代、先輩がしたり顔で、キンカン塗れば治る、というので試したのですが、悲惨な結果になったなったのを思い出しました😩
キンカン塗って股(マタ)塗って、という単なる駄洒落だったようです🤣