「 希望あるヤングケアラー」コーダ あいのうた はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
希望あるヤングケアラー
明るい希望を持たせたヤングケアラーの家族の話だと思った。
自分以外は聾唖者の家族たちの通訳者となって生活している高校生ルビー。家族は結束力が強くとても仲良し。その中にあって、ルビーは家族にとって とても良い子。いい子ってのは、誰かにとって都合の良いいい子にもなる。
そう、家族にとって自分達の言葉を担う者としてルビーは、必要な良い子なのだ。ルビー自身家族という狭い世界に生きているため、自分の役割、自分の位置は家族の為にあるとして生活していた。そんな彼女の目を外に向けさせてくれたのは、音楽の先生だった。
ルビーには運良く『声』『歌』という特性が有りその事が認められる、けれどもその『声』を仲良しの家族は聞くことが出来ない悲しみ。でもそれを 彼女の第二の特性でもある手話を使って歌う姿を家族に見せるシーンや父親が骨伝導でルビーの歌を感じとる所は、この映画の最高感動シーンだった。
その後 家族達はようやく、ルビーを聾唖者の自分達の元から羽ばたかせる決心をする。ルビーと家族たち自身の自立をも描いていた。
本来なら、住んでいる地域コミュニティでこの家族のサポートをする人があっても不思議ではないが、その姿はなく、ただ遠巻きに軽んぜられている状況があるのはどうなんだろうと思った。
感動的に作ってあるからこそ、ルビーに『声』『歌』という特性が無かったらこの映画は成立しないのだ。私から見れば、いわゆる障害者に寄り添う下地があるアメリカでさえ本来は、そういうものなの?とちょっと考えさせられた。
こんばんは、共感とコメントありがとうございます。なるほど!オーソドックスなんですね。うまく言えませんが、マジックペンでくっきり書いた平面図的に感じました。
ゆうさん、コメントありがとうございます。
そーなんですよ😅ずっと地域で過ごしているのに、サポート無しって、ちょっとねぇ‥。ま、大袈裟に描いたって事で理解しましたけどね😅
はなもさん、こういう明るい希望が持てる作品がアカデミー賞受賞すると嬉しいですよね✨何だかんだで賞取ると作品の寿命伸びますし。
個人的には地域のサポート無しでも普通にバーで飲んだりしてるのが、何でもありのアメリカっぽいなっと思いました。私はお酒飲まない人なのでバーとか行かないのですが、日本でもそうなのかな?
はなもさん、コメントありがとうございます。
「愛は静けさの中に」のマーリー・マトリンは気象の激しい女性だったと思います。
この「コーダ…」では、手話で激しければ怒鳴る(叫ぶ)様子に驚きました。
そうなんですよね~
バークリー大のオーディションも良かったけど、高校のコンサートが最高すぎてドキドキ。ベース音が大きければ体で感じることもできるんでしょうけど、まさにあれがろうあ者の感覚。
キョロキョロして観客が感動してるのを見て確信するところも素晴らしい。
郊外のショッピングモールにあるシネコンなんです。時期も時期ですが、流行りもの以外は普段からガラガラで心配になります。
CATSも貸し切りでした。
別のところですが、マッドマックス怒りのデスロード 一番大きなスクリーン観客私一人でした。
贅沢ですね。地方在住の特権?です。