「さいこう」コーダ あいのうた ともさんの映画レビュー(感想・評価)
さいこう
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散々家族のことや自分のことを馬鹿にされてきて、全然自信がなかった主人公が、歌の力や自分の努力で人生を上向きにしていく話。
歌っているときが1番生き生きしていて…
どんどんと表情や佇まいが素敵になっていって…
勇敢で、頑張り屋さんで、どんどんと前に進む主人公に、エールを送りたくなった!
あと、家族が本当に魅力的。
憎らしいしブチギレちゃうけど、妹が家族のために人生棒に振ろうとするのを止めようとする愛すべきバカ兄貴。(自分だって健聴者に頼りたいだろうに)
セックス大好きでデリカシーなくてバカみたいに明るくてでも、娘が家を出て行ってしまう寂しさが溢れる愛すべき両親。
おかあさんが、「耳の聞こえない子が生まれてほしいと願ってた…」って、聴こえない人たちとあまり関わったことのない人たちにとっては新しい視点じゃないかな?
途中、無音になる演出。
館内にいる全員でデフ家族を体感する、数奇な時間、静寂に息をのんだ。
賑やかな拍手と静寂な時間の対比が印象的。
お父さんが喉に手を当てて、歌を感じている時間、すごく愛おしかった。
全く、退屈な時間がなくて、2時間本当にあっという間だった。
愛しい人に、愛を伝えよう。
自分のできることをめいっぱいやろう。
気になることはどんどん挑戦しよう。
そういう気持ちにさせてくれる映画でした。
こういう映画に出会えるから、生きててよかったと思う!!
「聴こえない」ことに対する考えを深める面もあって、気づきの多い、本当にいい映画でした。
音楽、歌詞もよかった!!
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