アントラーズのレビュー・感想・評価
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なんか色々惜しい
やたら重苦しい雰囲気、主人公の虐待の過去
少年ののっぴきならない環境、同仕様もないであろう少年の父の愛。
全てが重々しい雰囲気の中で全てが上手く噛み合っていない感じが
なんと残念でならない。雰囲気だけは凄いのに主人公の虐待の過去と
少年の苦しい環境が今ひとつリンクしてないんだよね。
主人公がどうして少年を助けずにはいられない!っていう
感情が描かれてないというか。主人公の過去が少年と重なって
そうせずには居られないんだ!という表現が上手く表されていないと思う。
また少年の父は同仕様もないやつなんだけど、子供たちを
傷つけないために自分を閉じ込めているわけだけど、
そこの切なさっていうのも何か上っ面な感じだし。
そして期待していたクリーチャーは最後まで暗闇にぼんやりしか出てこない上に、
あれだけメチャメチャ暴れてたわりに最後情けなく女一人にアッサリやられるとか
全然危機感がなかった。
各パーツは面白そうなのに組み合わせはギクシャクしてて
なんか残念だったなーって作品だった。
陰鬱な雰囲気が好き
ギレルモデルトロらしくないなー。
陰鬱な雰囲気が続き、“何者か”の露出は控えめ。
ギレルモはどこか作り物めいた感じだが、今作はドキュメンタリーのようなリアルな感じが良い。
よくよく見れば、ギレルモは製作で、監督は別でした。
ホラーで怖いというよりも、獣になった父親を匿い、必死に小さな弟を育てるルーカスが切ない。変容した父親も、理性を失いながらも必死に息子を守ろうとする。
土地を奪われ、追いやられた先住民。
父親から虐待を受けていたジュリアとポール。
違法薬物に手をそめていたルーカスの父親。小さな村の閉塞感と絶望感に、先住民の伝説「ウェンディゴ」がマッチ。
小作ながら良かった。
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