劇場公開日 2022年1月28日

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「缶詰めさせられても遊ぶミュージシャンたち」ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0缶詰めさせられても遊ぶミュージシャンたち

2022年2月4日
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鑑賞方法:映画館

このスタジオのことを意識したのはオアシスのドキュメンタリー映画を観たときのこと。こんな田舎のスタジオがあるんだってことに少し驚いた。そして映画「ボヘミアン・ラプソディ」でのレコーディングシーンでこのロック・フィールドを再認識した。
実際の映像を観て連想したのが、小説家をホテルに缶詰めさせて原稿書かせるシーン。昔の映画やドラマにはよくあった、あの手法と(作らせる側の)考え方は同じなのかもしれない。集中させる場を作って、他のことに気持ちが行かないようにするというやつ。でもさすがはロックミュージシャン、ドラッグやったり、町にあるパブに通ったり、楽しんでいたようだ。だから、ストーン・ローゼズみたいなことになったのかも。あのセカンドアルバムが完成するまで2年半も滞在するなんてレコード会社も想像していなかっただろう。
他にも、シンプル・マインズやシャーラタンズ、コールドプレイなんかが出てきて、当時を語る。ドキュメンタリーとしては正しいのかもしれない。オアシスも含めて、自分にとってとても大切なバンドのエピソードが聞けたのは面白かったのだが、全体として面白いドキュメンタリー映画だったとは言いづらい。
ただ単に自分が期待していたものとは違っていたからかもしれない。当時のレコーディング風景の映像を期待してしまっていた。録画していないものもあるし、そもそも出演を断ることもある。一番面白そうなエピソードがありそうなストーン・ローゼズが出ないんだもの。

kenshuchu