「タイトルなし」デューン 砂の惑星 PART2 ソルトンさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
原作は未読、デビッド・リンチ版と前作は鑑賞済み。
映像が神秘的で兎に角美しい。真っ白な光に包まれた闘技場のシーンは特にヤバい。
スローテンポで尺の長い作品ではあるが、前作からの教訓から、そういう作品だと割り切って観ていたから、それほど苦ではなかった。
リンチ版だと結末では主人公の妹が4〜5歳位にまで成長していたけれど、本作では産まれてはこず、胎内からテレパシーみたいなので母親と会話していた。その事からリンチ版では数年続いた戦いだったが、本作では、ほんの半年程と短期間の戦いであった事が分かる。出会って半年、まだまだコレからだって時の恋人の前で、皇帝の娘との政略結婚を宣言する主人公。途中からはヒーロー物のように観ていた作品だったが、一気に政治臭の強い作品に逆戻りした。
主人公が救世主と崇められて幕を閉じたが、戦いが完全に終わった訳でもなく、何か不穏な物を感じる終わり方だった。原作は、続きが何冊も出ているようだけれど、どんな展開なんだろう?ちょっと量的にも読む気にはならないけれど気にはなる。ここは制作が決定している次作に期待。
リンチ版に出ていた皇帝にまで口出しするナメクジみたいな奴が出てこなかったのが残念。そう言えば声で攻撃する兵器も出てこなかった。
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