劇場公開日 2024年3月15日

「寝落ちはないけどやっぱ展開が鈍いヴィルヌーヴ」デューン 砂の惑星 PART2 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0寝落ちはないけどやっぱ展開が鈍いヴィルヌーヴ

2024年3月30日
iPhoneアプリから投稿

前作はあまりにも展開が鈍重で寝落ちもしばしば、復習のためアマプラで観たらやっば爆睡。とことん相性の悪いヴィルヌーヴ監督の大作第二弾は寝落ちこそなかったけど、展開ののろさは相変わらずでした。(絶賛している皆様、すいません)今回はいくつか戦闘シーンもあるし、背後関係の説明があるんで、それなりに分かりやすくはなってます。一方で、主人公が砂漠の民の救世主として崇められ覚醒するまでをやたら尺を取ってるんで上映時間が3時間近い割にはお話しの展開が鈍く、最後の戦闘シーンも尻切れトンボで盛り上がりにイマイチ欠けます。ついでながら、科学的な兵器があるのに敵も味方も剣を持って突撃するシーンは戦国時代かとツッコミを入れたくなりました。ものすごく予算をかけているのはわかるし、映像や美術、衣装など大作としての風格はあるし、もっと面白くなりそうなのに、どこか芯が抜けていて残念と言うかもったいない気分でした。役者では、ティモシー・シャラメが大熱演、まさにプリンス役が一番似合う役者さんですね。悪役のオースティン・バトラーはエルヴィスもビックリの変身ぶりでした。

シネマディクト
麻布豆ゴハンさんのコメント
2024年4月1日

コメントありがとうございまする。エンディングからして次作もあると思うのですが、ヴィルヌーヴ監督は仰る通りで展開が鈍い感があるので、クリストファーノーランにメガホン取ってもらいたいアタシでするね。

麻布豆ゴハン
麻布豆ゴハンさんのコメント
2024年4月1日

自分のレビューにも書きましたが、アタシにとってはDUNEは原作に首までドップリ浸かったSF小説マニアが映像でよりその世界観に耽美にハマるための作品でするね。フィリップ・K・ディックものと同じ立ち位置です。

それにしても、なんでSF界でも屈指の一大叙事詩にして超ムヅいこの原作が繰り返し映像化されるのか?監督もプロデューサーも出資者もただ自分が原作に夢中になった学生時代の高揚感に映画でも再度ハマりたいから作ってるんじゃないかとまで思っちゃいます😅

最早アートや文学や哲学な領域ですし、そもそも砂の惑星自体がDUNE世界のホンの導入部に過ぎないですから。原作は恐ろしいほどの文明批判や人類史を俯瞰して眺める様な視座に溢れかえっていまする。なのでこの作品の評価は「君どう」と同じくで最高か最低かの両極端に別れる気がします。

麻布豆ゴハン