「砂上の楼閣」デューン 砂の惑星 PART2 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
砂上の楼閣
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1作目は映像と音響の迫力に心底驚嘆したものだが、今作はこれといって特筆すべき見せ場がなく、満たされない気持ちのまま席を立った。いろんな設定や展開を1本に詰め込みすぎて、シーンごとのタメがなくなっているというか。
SFと言うより、もうほとんど戦争映画のようでもある。昨年10月以降のガザ紛争の報道を経た今となっては、北から南への逃亡とか核による脅しなど、どうしても現実の悲劇とオーヴァーラップしてしまう。それはもちろん原作のフランク・ハーバートの預かり知らないことだが。主人公も核の使用に言及しているし、政略結婚を示唆したり、何やら権力志向が前面に出てきて、共感しがたい人物になってきたのも残念だ。
主人公の母親がハルコンネンの血筋ということなら、アトレイデスと人種的な差異はないことになるが、なぜハルコンネンの一党は全員ハゲなのか?(剃っているのか)
あと、私だったらどんなに優れた能力が身につくとしても、砂虫の体液を飲むのは御免被りたいものだ。
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