「冒険譚として楽しめる作品」デューン 砂の惑星 PART2 おでんさんの映画レビュー(感想・評価)
冒険譚として楽しめる作品
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SFの大作、デューンの2作目です。今回は主人公のポールが復讐を果たす物語。SF設定はもの凄いのですが、ストーリーは「お家再興を目指す、王子様の冒険譚」という古今東西どこにでもあるシンプルなストーリー。
特に映画化にあたっては、原作の持つ政治や宗教、社会構造といった設定厨にはたまらん要素はあっさりして、王子ポールの貴種流離譚(尊い血筋を持つ主人公が地位や国を追われて冒険する話)が中心。これって、世界中のどの文化でも神話や古典にある話なので、ハリウッド的なマーケティングに沿った組み方です。
古典的なSFなのですが、コンピュータやロボットが出てこず、闘いも最後はナイフで決闘って、地味。で、古典や神話的な貴種流離譚に馴染みない方には、ストーリーは取っ付きづらい。またリアリティと迫力を追求しロングを多用する撮り方と、ひたすら長い上映時間、、、こりゃ日本じゃ売れないだろうな、、、
ちなみに原作は、ポールが皇帝になり、その子供たちの話まで続く、サーガ=系譜小説だったと思いますが、どこまでやってくれるのかな〜。
SFの古典中の古典作品で、映像も没入感が半端ないリアリティ。これこそ大画面で観るべき傑作だと思います。作品賞とは言いませんが、part1に続きアカデミー賞を取って欲しいですね〜。
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