「SFのフルコースに感激です!」デューン 砂の惑星 PART2 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
SFのフルコースに感激です!
3時間があっという間でした。日本のアニメの傑作や、スターウォーズなどに影響を与えた完璧なお手本SF映画と言えるかもしれません。今回はパート2ですが、原作の持つ難しい表現が反映してるのか、格調が高く、近づき難いところも垣間見えましたが、それはそれでリスペクトできる作品に仕上がっていると思います。ラストシーンでは、本格的な宇宙戦争に主人公が挑戦しようと決意しますが、早くも3作目の制作に期待が高まるばかりです。この作品は、戦争をメインとしていますから、その戦い方やアクションを見ていると、過去の戦争を彷彿とさせてくれますので、人間は争いや競争心というものを払拭することは不可能と思いました。さらに独裁者たちを見ていると、プーチンや北朝鮮のキム・ジョンオンに見えてしまうのは私だけでしょうか。さらに主人公が救世主となって戦うわけですが、その主人公を救世主として仰ぐまでの過程は、既存の宗教の誕生に似て、人間の性を俯瞰しているように見えました。ビジュアルとしては主人公が巨大なサンドワーム(巨大砂虫?)に乗って、馬の手綱のようにして操るところが圧巻です。また、主人公(ポール)とヒロイン(チャニ・私には酒井和歌子にしか見えませんが笑)のキスシーンにジーンとくるものがありました。いずれにしても、SF映画の粋が詰まったフルコース、芸術の頂にある名作の一つだと思いました。
追記 砂漠のネズミが一瞬だけ出てきます。可愛い!