「世界観に浸れればメッチャおもしろい!」デューン 砂の惑星 PART2 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
世界観に浸れればメッチャおもしろい!
SFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。1作目は期待はずれに感じたものの、乗りかかった船ということで本作も鑑賞予定に入れていました。で、前日にアマプラでおさらい鑑賞してから劇場突撃。
ストーリーは、宇宙で唯一の生産地である砂漠の惑星アラキスから採掘できるスパイスをめぐり、ハルコンネン家と皇帝の策謀により滅亡させられたアトレイデス家の跡継ぎポールが、砂漠の民フレメンの信頼を得て反撃の狼煙をあげ、ハルコンネン家と皇帝に復讐する姿を描くというもの。
結論から言います。なんだ、これは!メッチャおもしろい!1作目で世界観を把握しておけば、間違いなく楽しめると思います。逆に前作未鑑賞では、細かな設定により構築される世界観、数多くの登場人物による複雑な人間関係など、情報量の多さに撃沈してしまうかもしれません。
ポールがフレメンの心をつかみ、やがて崇められるまでの経緯、母に隠された秘密、皇帝の策略、ゲセリットの暗躍、ハルコンネン家の企みなど、権謀術数渦巻く争いを壮大なスケールで描いている点が、本作の大きな魅力です。ただ、それを堪能するためには、世界観や本作独自の用語の理解が不可欠です。前作がつまらなく感じたのは、まさにここに原因がありました。前日の復習鑑賞のおかげで、本作をしっかり楽しめましたし、前作の評価さえ上方修正したくなりました。
今回は先行上映ということでIMAX一択だったのですが、それもよかったです。前作同様、無限の広がりを感じさせる大迫力の映像と重厚で壮大な音楽がもたらす圧倒的なスケール感は、大スクリーンと整った音響設備でこそ、その真価を発揮します。それによってもたらされる没入感は、3時間近くに及ぶ尺の長ささえ忘れさせます。
とはいえ、なんとなく途中でそんな気はしていましたが、本作もここで終幕とは残念。まだまだここからおもしろくなりそうです。ただ、最も理解できなかったのはポールの真意。彼の狙いはどこにあるのでしょうか。終盤にかけて、だんだんわからなくなってしまいました。このモヤモヤは次作で解消されるのでしょうか。ていうか、次作ありますよね?
それにしても砂虫ライドにはビックリ!しかもみんな仲良くライドオン!どうやって乗ったの?どうコントロールしてるの?便利な乗り物ですね。それと“命の水”もビックリ!砂虫の存在にも何か秘密が隠されていそうで気になります。
主演はティモシー・シャラメで、ポールの変容を好演しています。脇を固めるのは、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥ、ジョシュ・ブローリン、デイブ・バウティスタらで、そうそうたる顔ぶれが並びます。
亞lexさん、共感&コメントありがとうございます。本作のレビューを上げておられないようなので、こちらに返信いたします。
IMAXの没入感って、やっぱりいいですよね。でも、通常スクリーンで観たあとにIMAXの高評価を聞いても、改めてIMAXで観ることはまずしないですね。そのお金があれば別の作品を観たいと思ってしまいます。好きなだけ映画を観られるぐらいの金銭的余裕がほしいです。😭