「ジム・ブロードベントとヘレン・ミレン、名優2人の燻銀の魅力が光る」ゴヤの名画と優しい泥棒 12shiho28さんの映画レビュー(感想・評価)
ジム・ブロードベントとヘレン・ミレン、名優2人の燻銀の魅力が光る
ジム・ブロードベントとヘレン・ミレン主演の実話を元にしたコメディ、って時点で観たくなった
1960年代のイギリス。ダメダメだけど憎めない初老の主人公パントンと、生真面目でしっかり者の妻。
バントンは当時話題の名画を美術館から盗み、身代金を孤独な老人たちに役立てようと企むが、そこにはいくつもの壁と、優しい嘘があった…
ノッティングヒルの恋人の監督作だからか、貧しい老夫婦の暮らしがなんとなくおしゃれで、お湯を沸かす間に踊るダンスすら様になる
REDでも男前だったヘレンが、ごく庶民的な生真面目な主婦をいじらしく演じれば、アイリスで包容力に満ちた夫を好演したジムが、憎めないけどダメな男を好感度100%で演じる
その絶妙のバランスが素晴らしい
全体的には、前半が少しもたついた印象だけど、後半の引きがすごい
優しい嘘を含んだ裁判所のシーンは必見
個人的に☆5中3
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