「チューニング」やがて海へと届く Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
チューニング
親友が行方不明になって5年経ち、気持ちの整理が出来ない女性の話。
親友と同棲していた彼氏が職場にやって来て、引っ越すこと、そして遺品整理をすることを告げられて巻き起こって行くストーリー。
親友の言葉を代弁するかの様な発言に納得が出来なかったり、故人の様に扱われることを受け入れられなかったり、そしてまた職場でも…。まあ、そういう感情は共感出来るところもあるしとは感じつつ、親友に何があったのかと思っていたら、半分過ぎた辺りで津波??
まさか3.11絡めて来るとは…。それならそれで最初から示せば良いのに、この狙った様な話の進め方に何をみせたいんだ?と違和感を覚える。
そこから怒濤の津波ネタラッシュで、しかもドキュメンタリーと思しきインタビュー入れたりね。
終盤のすみれパートもカメラに残された映像や回顧という訳でもないしどういう意図か???
主人公の機微は良かったけれど、何が言いたいのか、何を感じれば良いのかわからなくなってしまった。
私には、なぜ一人旅の時にビデオカメラを持って行かなかったのか、も不思議で。まあ、それが流されていたらカメラに残された秘密、という紹介文も成り立たないのですが😅
お酒の神様。今晩は。お久しぶりです。
今作は、監督らしさ?のアーティスティックな表現をどう見るかで、評価は別れるだろうなあと思いました。
私は、途中で(脳内で)震災と切り離して、自分の近しい人が、ある日突然いなくなってしまったら、自分だったらどうの様に対応するだろう、どのように気持ちの整理を付けるだろう・・、という面からもこの映画を観ていました。
このコメントは直ぐに消えるので書きますが、本日私の息子が東京の会社に入社し、嬉しさと共に少しの寂しさを感じていた事も影響しているかもしれません。
季節は当たり前のように移ろい行きますが、そこには様々な人の想いがあるんだよなあ、と思いながら観ていました。では、又。
これからもよろしくお願いいたします。