「ロシアがますます嫌いになった!」ラーゲリより愛を込めて ねこすけさんの映画レビュー(感想・評価)
ロシアがますます嫌いになった!
ラーゲリ、所謂ロシア語で捕虜収容所の意味なのだが、同じ捕虜収容所でもアメリカなど連合国の捕虜収容所に比べても遥かに劣悪で過酷な所であり、当時の中国共産党の捕虜収容所と比べてもソ連は劣悪な環境下で捕虜を扱っていた事がよく分かりました。
人を人と思わず単なる道具としか見ていない。簡単に射殺する。
そんな捕虜収容所での劣悪な環境をかなりの時間を割いて粒さに描いた本作品は素晴らしいと思います。人によっては観ていて気分が悪くなるかも知れない。
しかしそれを我慢して観続ければ、後半は涙を流さずにはいられなくなる。私も後半は涙が止まらなかった。感動の作品です。
今でこそ旧ソビエト連邦から名前をロシアに変更したが、プーチンなど為政者の下に支配されたロシアはあまり変わっていないような気がする。
今でもウクライナで暴虐無人な行為を行い、収容所も相変わらず劣悪な環境下に押し込めて収容しているのではなかろうかと思ってしまう。この映画を観てロシアがますます嫌いなったのが正直な気持ちです。
今晩は
拙、レビューへの共感、ありがとうございます。
今作は、実在された人物の崇高な生き方が、収容所で厳しい生活を生きる仲間に対し”生きるという気持ち”を与える過程を見事に描いていましたね。
そして、彼から生きる気持ちを貰った仲間達が、彼の想いを家族に伝えるシーンは、涙を堪えるのが難しかったですね。
レビューを拝読して、一点だけ。
ロシア全体を嫌いになるのではなく、ロシアを統べる愚かしき為政者(彼の男の行為は、万死に値すると思っています。)及びその取り巻きを焦点にして頂きたいなと思いまして。
ロシアの中でも、命の危険がある中、現政権に抗議をしている方々は多数いますよね。日本でも、旧大日本帝国軍に盲従した方は多数いた訳で・・。
国対国の思想を含めた憎しみは、哀しみしか生みません。
”怒りは怒りを来す”と言いますが、ゴルバチョフ氏が亡くなった現況下で、世界が出来る事はロシアの現政権に批判的な態度を取る民を支援する事だと思っていますので。あ、返信は不要ですよ。では。これからもよろしくお願いします。