「考えさせられたがチグハグさも感じた作品」ラーゲリより愛を込めて ナベウーロンティーさんの映画レビュー(感想・評価)
考えさせられたがチグハグさも感じた作品
ラーゲリは収容所のこと。シベリア抑留日本人の話。色々と考えさせられた。戦争映画はもし自分がこの場にいたらどうなるかと思い描きながら観ると改めて戦争の悲惨さ、怖さを痛感させられる。実在する人物がいた事と実話ならなおさら胸が痛む。同時に物足りなさも。まず、ストーリーがどこかチグハグ、に終盤のシーンはチグハグさを感じたし、ロシア人将校のロシア語セリフがなぜ一部しかなかったのか。しっかり入れてほしかった。また、主演俳優だが山本役の二宮和也はよく演じた反面どこか演技に物足りなさを感じる。ファンの方には申し訳ないが。むしろ原役の安田顕と山本の妻役の北川景子の演技が良かった。かつて太平洋戦争が始まった週でのロードショー、今のご時世、昨今の日本の防衛費増税問題がニュースで報道された最中での上映は良かったのでは。私が観た日の映画館は何故か女性の方が多かった。二宮和也ファンの方だろうか?この映画を観て何を感じただろう。
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