「2度目の鑑賞。一生胸に残り感じた想いを大切にしたい映画」ラーゲリより愛を込めて ME.さんの映画レビュー(感想・評価)
2度目の鑑賞。一生胸に残り感じた想いを大切にしたい映画
“戦争の後遺症”というにはあまりにも理不尽で無情な出来事だと感じずにはいられない。
特に冒頭約30分間は体感以上に長く重い時間に感じます。
今回この映画を鑑賞するのは2回目になりますが、このリアルな残酷さがあるからこそ後の過酷な収容所生活での僅かな希望やラストシーンの感動、この映画のメッセージが胸の奥に届くのだと思います。
二宮さんの演技は言わずもがなですが、今まで仲間を励まし続けた山本幡生が訪れる死を目の当たりにし放った叫びの声、表情、強い目全てに絶望感が溢れた演技は圧巻の一言です。
主要キャストの方々だけではなく出演されている皆さんの演技がとにかくもう素晴らしいです。
ラストはやはり“泣く”ではなく“泣き続ける”の表現が適切。
私自身、初鑑賞の際は苦手な描写も多く「見続けられるかな?」と多少不安にかられたりしましたが、それでも昨今の時代ここまでストレートに戦争における悲惨さを伝える映画はとても意味があると感じます。
今の世の中、世界情勢における重要なメッセージを受け取りました。
きっと何度観ても胸打たれ、勝手に涙が溢れる映画だと思います。
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