劇場公開日 2022年1月29日

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「千円払うよ、領収書は俺がもらうけどね。」テレビで会えない芸人 フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

千円払うよ、領収書は俺がもらうけどね。

2022年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

言いたいことを自由に言える芸人の話

松本ヒロさんのことは全く知りませんでしたが、映画を通してなんとなく人となりがわかった気がします。
作中で出てくるライブ映像の風刺ネタは痛快だったし、良い事言ってるなって思える事柄が多々ありました。

現在ライブだけで生きていく芸人が何人いるだろうか?
言いたい事を言える芸人が何人いるだろうか?
本当の芸人とは何なのか?

同調圧力、不透明な政治、強者と弱者などなど考えてこなかった事や目推そらしてきた事が松本ヒロの言葉で心に刺さりました。

全ての事に白黒つけないといけないほど潔癖ではないけれど、正直でいることは大切だと思いました。

ドキュメンタリー映画として面白かったけれど、少し残念だったのは会話の途中で音声がカットされてる点が多かった事ですね。
見ていて気になるほどカットや音声が無くなるシーンが多く、他意はないのだろうけれど、もろに編集してるな~って感じた。
使えないシーンだとかテンポが悪くなるからの編集なのだろうけれど、それこそ忖度や都合の悪い言動があったのかもとちょっとだけ思ってしまった。この作品が取り上げているテーマ上、疑念を感じてしまうような編集にならない様もっと丁寧にしたほうがよかったかも。
ドキュメンタリー作品は製作者の主観がはいるから仕方ないのだけれど、公平さや透明性、ありのままをもっと映してほしかったです。

永六輔さんの「九条を頼む」とか立川談志さんの「俺はお前を芸人と呼ぶ」ってエピソードはカッコよかった。
劇場のお客さんが今の松本さんを作った。
求められ、ソレに答える互いの関係がさらなる芸に磨きをかける。
人間、互いを尊重し切磋琢磨することの大事なんですね。
いい映画でした。
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劇中セリフより

「水さしますよ」

仲良く、楽しくやってる連中に空気を読まない人が入るのは難しいし勇気がいる。
馴れ合いも大事だけれど苦言を発する人がいないとウクライナに進行してる国みたいに日本もなちゃうかも知れない。

フリント