四畳半タイムマシンブルースのレビュー・感想・評価
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空前絶後の悪魔合体!!!
Disney+で鑑賞(連続シリーズ版)。
原作は既読。
「四畳半神話大系」の世界観が大好きで、アニメももちろん観ていましたが、まさかこれまた私の大好きな「サマータイムマシン・ブルース」とコラボしてしまうなんて。しかもこの組み合わせがこんなにしっくり来るだなんて!
主な筋書きは「サマー~」とほぼ同じですが、四畳半の登場人物たちがその中で躍動して見事な化学反応を引き起こし、奇天烈に事態を掻き乱していくのが面白くてたまらない。
「サマー~」からのゲストであるもっさりくんが、四畳半の世界観に違和感無くハマっているのもいい。声優を務めているのが映画の「サマー~」で同役を演じた方なのも最高でした。
[鑑賞記録]
2024/01/25:episode1
2024/01/31:episode2~4
2024/02/07:episode5~6(最終話)
割と平凡じゃない?
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主人公は貧乏学生。酷暑の中でエアコンのリモコンがつぶれた。
そんな折、25年後の未来から別の学生がタイムマシンで来る。
主人公らはそのタイムマシンで前日のリモコンを取りに行く。
でもよく考えたら、過去を変えると世界が消滅するかも知れない。
ということで何とか変えないよう辻褄を合わせながら行動していく。
でよく考えたら前日は、変な出来事や噛み合わない会話が頻発してた。
それらは未来の自分達が来てたからということで、順次伏線回収。
で最後は「未来の自分が誘った」ことと辻褄を合わせるために、
主人公がヒロインをデートに誘う。こうして成功する。
未来から来てた学生は、彼らの子供だった。ちゃんちゃん。
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ここの評価がいいから見に行ったが、割と平凡に感じた。
今の自分と過去の自分が同時に存在するせいで矛盾が生じるパターンも、
辻褄を合わせるため、未来に起きる事実に合わせて行動するパターンも、
ドラえもんで何度か見てるパターンそのものなんよな。
物語としては辻褄が合ってるし、シナリオもまとまってると思う。
でもドラえもん効果で既視感ありまくりやったのが残念。
未来人が2人の子供だった、ってオチもほぼ読めてしまってたわ。
夏は短し誘えよ青年
『夜は短し歩けよ乙女』『ペンギン・ハイウェイ』の森見登美彦の小説をTVアニメ化した『四畳半神話大系』。
映画化もされた劇団“ヨーロッパ企画”の舞台『サマータイムマシン・ブルース』。
この2つが奇跡の…いや、禁断のコラボ!?
『サマータイムマシン・ブルース』は昔見た事あり。大学生たちがタイムマシンに乗って壊れる前のエアコンのリモコンを取りに昨日へタイムトラベルする…というおバカな設定ながら巧みな伏線や展開が見事なSF青春コメディであった。
『四畳半神話大系』は未見。が、作風もキャラデザインも『夜は短し歩けよ乙女』まんまなので、この独特の世界観は抵抗なく受け入れられた。見ていく内にクセになっていく。
全く別の作品なのに、これが驚くくらい何の違和感もなく合わさっている。タイトルもズバリ。
森見世界にあのタイムマシンがやって来たような、あのタイムマシンは森見キャラを乗せる日を待っていたような…。
開幕20分くらいは初見の人の為にこの世界観やキャラの紹介。
廃墟寸前の“下鴨幽水荘”に集う一癖も二癖も三癖もありすぎの面々。“一刻荘”なんて比じゃない…?
主人公“私”の悶々憂鬱さも分かる。“私”の一人称で語られる。この言い回しが落語を聞いているようで面白い。
そんな彼らの前に現れた、誰がどう見たって“アレ”。
実動したら、どうやら本物。
定番の未来へ恐竜時代へ行こうと議論になる中、安全パイとして“昨日”へ。壊れる前のエアコンのリモコンを取りに行こうとするのだが…。
過去を変えたら宇宙滅亡の危機…!
たかがリモコン一つで…? 『ザ・フラッシュ』だってトマト缶一つで全マルチバース滅亡の危機。
小スケールなのに大宇宙の大ピンチ…!
このおバカさ緩さが最高。
メインストーリーは『サマータイムマシン・ブルース』まんまなのだが、それでも大変面白く見れる。
自主映画撮影中に映った“もう一人”の小津。
噛み合わない会話。
銭湯の3人の客。
消えた樋口氏のヴィダルサスーン。
誰…? 謎の田村くん。
河童の石像は何故あの人そっくり…?(←ここ、一番笑った)
そもそもリモコンは“何処から”やって来た…?
明石さんを誘った馬骨野郎とは…?
“私”は一体どうやって…?
これら伏線と回収も巧み。分かった上でまた見てもまた違った面白さがある。
昨今のアニメのような実写みたいなリアル映像ではないが、夏の京都の雰囲気が風情感じさせ、ノスタルジーくすぐる。
ドタバタだけど、しっかり思い出深い青春してる。
明石さんに淡い想い抱く“私”。だけど不甲斐ない…。
ところが最後も最後に。明石さんを誘った馬骨野郎は実は…。初めて明石さんと話した時彼女が持っていたゆるキャラアクセサリー。“彼”も持っていた。ひょっとしたら“父親”は…そう想像してしまう。
成就を予感させ、実はラブストーリーとしても素敵。
いや~面白かった!
困ったのはレビュータイトル。
“時をかけるリモコン”にしようと思ってたんだけど、明石さんに先に言われてしまったので、このタイトルにしました。
森見節
森見作品を最初に見たのはアニメ映画「夜は短し歩けよ乙女」だった。
事前に情報を入れずに見たので、その時は「なんだこの変ちくりんな作品は」と思っていた。
ところがその後、夜は短しの舞台版を見て映画を見て理解できなかったことが腑に落ちた。
そういうのを経ているので、今作品は冒頭から「夜は短しのあのキャラが出てる!!」と興奮したり、森見節全開のナレーションや台詞回しに酔いしれることができた。
とはいえ森見作品初心者がこの作品を見て楽しめないのかと聞かれるとそんなわけでもなく。
「夜は短し〜」の場合は1年間の物語を映画の尺に収めるため長い不思議な一夜の出来事のように描いたのが余計混乱をきたしていたが、今回はアパートで起こるある2日間の出来事に絞っているため至極わかりやすい。
最後の方のリモコンループ談義は理解するのに時間がかかったし、なんなら今でも理解できてるかどうかは怪しいが、作品全体を楽しめなくなるほど引っかかるわけではないと思う。
何より最後の終わり方がかなりスカッとする終わり方でちょっとエクスタシーを感じるほどだった。
又、声優さんが上手い。
浅沼さんはあの森見節を心地よい声でわかりやすくリズミカルにそれでいて「私」の葛藤や心の動きを込めて読んでくださるのですんなり入りやすかった。
楽しい、面白い、最高
是非TVシリーズを観てから鑑賞して欲しい。
事前に人間関係を把握しておくと、より味わいが増すこと請け合い。牛丼と温玉牛丼くらい違う。
コメンタリー含めて三回観たもんで感想が遅れてしまった。
タイムマシン系としては、「STEINS;GATE」
「BACK TO THE FUTURE2」並に面白い。
「銀魂 完結編」に少し負けるくらい。
規模は限り無く小さいが。
良かった点を挙げるとただのあらすじ語りになってしまう程にずっと面白い。
このシーン要らねぇなぁと思う事が一秒もない。
星の王子様の言う完璧な設計状態。
それでも敢えて列挙すると
明石さん可愛い。可愛すぎる。真綾史上最強に可愛い。
小津マイベストフレンド。俺(わたし)なりの愛だ。
羽貫さんが完全なキチに…。素面で無い事を祈るばかりだ。
藤原啓治は一年若返ると中井和哉になるのか…。幼少期は三瓶由布子だから、BORUTOは疾風伝で中井和哉になって、劇場版で藤原啓治になるって事か…。不謹慎だったか。
総評:やるな、Disney+。
「どこかの馬骨野郎」
この小説及び、アニメは一定数のファンが付いていて、作風、画風、そして"サイエンスさる"制作という技術力も上乗せされ、鉄板なクオリティを提供を維持できていることに敬服する。
京都大学という、西の最高学府を舞台にしながら、しかしだからこそその天才秀才達が右往左往をする様が微笑ましいプロットは良く出来ていると感心させられる。小難しい台詞もまるで漫談を聞かされているようだ。
そして恋愛要素は、『成就した恋程語る価値がない』というパンチラインの通り、野暮は言わぬが華という
"粋"を表現するのもニクい作りである。
今作では、タイムパラドックスという使い古されたテーマを使用することで、限られた人数でのこじんまりとしたまとまりが却って鑑賞しやすかったと感じた。アニメの技法も高い水準で、"ジャパニーズアニメ"の健在感を強く表現している作劇であった。
めちゃくちゃ出来の良い二次創作って感じ
これまで観てきたアニメの中で一番好きな作品を聞かれれば、迷わず『四畳半神話大系』と答えるくらい、本作の元となった『四畳半神話大系』は私にとって特別な作品です。森見登美彦先生の原作と湯浅政明監督の独創的な映像の絶妙なマリアージュが魅力的で、これまで数多くの映画やアニメに触れてきた私が、自信を持って人に勧められる名作だと思っています。
しかしながら本作『四畳半タイムマシンブルース』は、四畳半神話大系のキャラクター達を主軸にしつつも、ヨーロッパ企画の名作演劇『サマータイムマシンブルース』のストーリーラインをなぞるという異色の作品です。そのため原案がヨーロッパ企画の上田誠さんですし、本作の監督は湯浅監督ではなく夏目真悟監督です。森見登美彦先生や湯浅政明監督は関りが薄く、私が好きな雰囲気が薄れてしまっているんじゃないかと心配になりながら、Disney+にて鑑賞いたしました。
四畳半神話大系はアニメ・原作小説ともに鑑賞済み。
サマータイムマシンブルースは映画も演劇も未鑑賞です。
結論ですが、事前の心配は完全に杞憂でしたね。
四畳半っぽさはしっかり残しつつ、しっかり面白い作品になっているように感じました。キャラクター同士の軽妙な語り口や独特の空気感が魅力的で、過去・現在・未来を行き来する展開は非常に面白かったと思います。
後半の伏線回収が若干強引に感じてしまってそこが唯一の不満点でした。
ヨーロッパ企画さんの伏線回収はやはり演劇向きなんでしょうか。映像作品で見るとイマイチ驚きが無いし、伏線回収のスッキリ感が薄いように感じます。「見事な伏線回収」「誰もが騙されるどんでん返し」みたいなのを期待して観ると肩透かし食らうかもしれないですね。
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京都府左京区にある下鴨幽水荘というボロ下宿に住む私(浅沼晋太郎)。その中で唯一エアコンが設置されている部屋に引っ越しすることができ、快適な夏を送っていたが、悪友の小津(吉野裕行)がエアコンのリモコンにコーラをこぼして故障させてしまい、エアコンが使えなくなってしまった。翌日、暑さに苦しむ下宿の住人たちの元に、25年後の下鴨幽水荘の住人と名乗る田村(本多力)が現れる。住人たちは、彼が乗ってきたタイムマシンを使って、エアコンのリモコンが壊れる前に回収できないだろうかと画策する。
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私はDisney+で先行配信されている本作を鑑賞しました。90分の映画ですが、Disney+では5話に分割されて順次配信されるという形式でしたので、映画館で鑑賞した方とはもしかしたら作品の印象が異なっているかもしれません。実際、本作を劇場で鑑賞した某映画レビュアーさんは、「映画館で一気に観た方が良い」というオススメをされていました。
本作の世間的評価が知りたくてYouTubeの映画レビューを見てみると、大絶賛されている方が多いです。中には「今年一番」とおっしゃる方もちらほらいらっしゃいます。どの映画レビューサイトでも軒並み高評価で、このレビューを書いている時点で映画ドットコムでの評価は☆4.1とかなり高いです。
一方の私は、もちろん本作は楽しめましたが、周りの方ほど熱量を持つことができなかったというのが正直なところでしょうか。これは四畳半神話大系のファンだからなのか、単純に自分の好みに合わなかっただけなのか、Disney+という媒体で鑑賞してしまったからなのかは分かりませんが、「確かに面白かったけどそこまでだろうか」という感じです。
単純に、劇団ヨーロッパ企画の伏線回収劇が苦手なだけかもしれません。
これを「見事な伏線回収」と言いたくない自分がいます。「伏線とは元々機能していた設定が後から別の機能を持つこと」「最初から違和感として挿入される設定に後から実はこうでしたとネタバラしするのは伏線じゃなくて説明の後付け」とは、ライムスター宇多丸さんがよく仰っていることですが、本作で「伏線回収」として登場する設定の全てが、違和感を解消するための後付けにしかなっていないように感じます。
細かい不満点はありますが、全体的に見れば非常に楽しむことができました。間もなく上映も終わってしまいますが、Disney+ではオマケのアニメも観ることができますので、オススメです。
とびっきり面白い。人気戯曲と、奇抜な作風のアニメーションとの融合が...
とびっきり面白い。人気戯曲と、奇抜な作風のアニメーションとの融合が見事にハマった文学的エンタテインメント。脚本も秀逸である。日本独特の「下手に笑わせる」要素を一掃して、「巧みに笑わせる」作りも見事。
城ヶ崎先輩の顔芸
自分をアニメの沼に引き摺り込んだ作品のひとつ、『四畳半神話大系』。
森見登美彦氏の文体を、見事なまでの映像表現で魅せるのみならず、オリジナル部分にもその雰囲気を引き継ぎ、原作への理解と愛の強さに感動したものです。
今作は『サマータイムマシンブルース』と『四畳半神話大系』の悪魔的融合の果てに生まれた小説の映画化。
原作はもちろん『サマータイムマシンブルース』も映画のみながら視聴済のため、話の筋は分かりきっている。
それなのに、何故にここまで面白いのか!
アニメーションの楽しさに溢れた映像、早口に詰め込まれた台詞の中でも機微に富んだ演技、違和感なくシーンに添う音、メリハリのある色遣いetcetc...
変わらぬ原作愛と映像センスに、何も言うことがない。
占い婆さんが大家さんで出てきたのも、そうきたかと思った。
また、モノクロの中に明石さんの赤いコートが映えるシーンは、初期の中村佑介へのリスペクトにも感じて嬉しくなる。
『四畳半神話大系』を知っているかどうかで、小津の印象が大きく変わるであろう、その塩梅も見事。
あるシーンでの城ヶ崎先輩の顔が今回一番のツボです。
難しい言葉を格式張った言い回しで、その実くだらないことしか言っていない、初期の森見テイストがやはり好きだ。
語りだすとキリがなくなりそうなので、とりあえず最高だったという雑な言葉で締めさせていただきます。
公開があとひと月早ければ、より良い余韻を感じられたであろうことだけが少し残念。
初見でも楽しめる作りにはなっているので、是非そこから両原作まで辿ってみてほしい。
出町柳パラレルユニバース
Disney+で各話配信されていますが、我慢できずに劇場へ。
超面白かったです!久々に声を出して笑えた作品でした。92分という時間にコンパクトにまとめられていながら、目まぐるしく駆け回る展開に、マシマシの情報量、それらが大きな危機に繋がる、上田誠さん脚本の「ドロステのはてで僕ら」と同じ様に一つ一つのギミックが終盤に一気に回収されていく気持ちよさを再び味わえて最高でした。
エアコンのリモコンにコーラをこぼしてしまい、そこからたまたま見つけたタイムマシンでリモコンを取り戻しにいくというスケールは小さめな感じですが、話が噛み合わない展開が面白さを引き立たせていました。
タイムマシンに乗る乗らないでシュールなショートコントの様な面白さを醸し出していますし、何気ないシーンが後半に回収され、不意を突かれて爆笑でした。カッパ像、ここ掘れワンワン、不自然な物音etc…これらが何気ないシーンとシーンを繋げて疑問点を解決していってくれます。ハイスピードで物語は進みますが、混乱せずナレーションの巧みさも相まって内容がスッと入り込んでくるのはもうお見事としか言いようがないです。
タイムマシンのシステムはとてもシンプルで、最大で99年前か後、日付の設定の変更は可能、基本的には同時刻に帰る、もしくは行くことができる、という感じでこの辺りもドラえもんのタイムマシンに近しいものがありました。タイムマシンを持ってきた田村くんがまたいいキーマンで、程よく掻き乱してくれるのも良かったです。
「私」役の浅沼晋太郎さんの超早口のプロローグに魅了されました。「生徒会役員共!」の津田タカトシでのキレキレのツッコミも好きですが、今作の止まらないセリフ量にニヤけが止まりませんでした。明石さんは無表情ながら行動量が凄まじいですし、自然と可愛らしさが出ているのも好きだなぁと思えるキャラクターでした。時々慌てる描写もまた良いです。小津をはじめ、周りのキャラクターも個性強めで、1発で覚えられる我の強さでした。本田力さんも1発で分かる声で、キャラにもマッチしているのでベストキャスティングでした。一人一人に何かしら大きい役割を与えて無駄にしていないのも好感を持てます。
小さいながら壮大なスケールになっていった物語の締めはとてもカッコいいセリフで締められるという熱いシークエンスがそこにはありました。ゆるゆるっとしていた展開からは想像できないスタイリッシュさでした。まるで田村くんのように…。
劇場のスクリーンを活かした演出も好きでした。枠に押し付けている感じとか好みの塊です。
主題歌はアジカンの「出町柳パラレルワールド」
アジカンサウンドがこの映画を彩ってくれてとても良かったです。近いうちにライブに行くのでこの曲が聞けることを楽しみにしながら生活できます。
今年ベスト候補です。悪魔合体は心震わせてくれるな〜と。もう一度劇場で観るのもありですし、配信限定の話を含めて一気見もありだなーと。いや〜素晴らしかった!
鑑賞日 10/4
鑑賞時間 13:05〜14:45
座席 H-1
舞台演出とアニメの好相性
正直最近これは観ねばという作品が
なかなか無く
とりあえず観とくかという感じで
何かの用事のついでに観賞しましたが
面 白 か っ た
予備知識は
「サマータイムマシン・ブルース」
は聞いたことがある程度でした
このストーリーを森見登美彦の小説
をもとにしたアニメーション
「四畳半神話大系」で再構築
というあんまり聞いた事がない
コラボ作品
京都は高野川と鴨川に囲まれた
下鴨の超が付くボロアパート
「下鴨幽水荘」に暮らす大学生達
キャンパスライフをしくじり
ボロアパートで陰鬱な日々を過ごすも
後輩の明石さんが気になっている「私」
大学の映画サークルみそぎで
早撮りに定評があるもほぼ全てが
ポンコツ映画だが一昔前の
サブカルファッションがかわいい「明石さん」
他人の不幸が大好きで
私の学生生活を台無しにすることに
心血を注ぐ悪魔のような顔立ちの「小津」
デカアゴが特徴で
下鴨幽水荘のヌシを名乗り
明石さんや小津がなぜか弟子入り
している年齢不詳の「樋口氏」
映画サークルみそぎの代表で
わかりやすくウェーイ系の無神経
キャラなもののよくよく聞くと
一番常識人に見える「城ケ崎」
城ケ崎の旧知の仲の様で
面白い事が好きなだけの
近所の医院の美人歯科衛生士「羽貫」
小津が壊したリモコンで涼を
取れなくなった一同がふとアパートの
奥から出てきたタイムマシンで
リモコンを取り戻そうとしますが
自分達の時空を変えてしまう
ことで消滅を招いてしまう
過ちに途中で気が付き奮闘します
お話自体は前述通りサマータイムブルース
を踏襲していますが四畳半~の
独特のアニメーション表現と
舞台演出のような演技が絶妙に
ハマっています
実写って色々写り込んでしまって
画面がうるさくなってしまう
(うるさくしてしまう)ところを
舞台はスポットライト
アニメは描かないと画面に出ない
から絞れてて噛み合うんでしょうね
岡田斗司夫氏が
「アニメの描写は全部意味がある
(意味がないとそこに描かない)」
ってかつて言ってましたけど
確かにそう思います
こんなしょーもない話なのですが
90分くらいの尺をしっかり見せて
スッキリ終わっていました
「好きな人」しか来てない感じ
でしたが自分みたいな初見でも
十分面白いと思います
ドラえもんの大人版
予備知識なしで、このサイトの評価が高いこともあって鑑賞しました。
大学生の「私」たちが壊れたクーラーのリモコンをタイムマシンを使って、壊れる前に戻そうとする話。
最初の方は寝落ちしそうになりました。全体的には、時間軸の移り変わりがあり、ややこしく感じました。
リモコンのループは、なる程と思いましたが、未来から来た田村くんの両親は、早い段階で分かってしまいました。
ドラえもんの大人版という感じです。
グリコのようなキャラクターは、正直好みではありません。普通程度の映画かなと思います。
【”時を駆けるクーラーのリモコン・・。”脳内フル回転で鑑賞した、京都青春タイムループラヴストーリー。”私”の苗字は、絶対に”田村”である、と私は確信しながら劇場を後にした。懐かしいなあ、京都・・。】
ー 京都の夏は、暑い。灼熱地獄と言って良い。そんな中、出町柳付近にあるオンボロ下鴨幽水荘にたった一台だけあったクーラーのリモコンが、飲みかけのコーラに浸り故障した・・。
”私”は突如現れたヘンテコなタイムマシン(形状が、畳上の上に座椅子が設置されているという気の抜けた代物・・。)に乗って、前日に戻り壊れる前のリモコンを持ってくることを思いつくが・・。-
◆感想
・キャラクターの独特なデザイン(特に、小津と、樋口)が、「夜は短し歩けよ乙女」を彷彿とさせる。
・特異な設定にも関わらず、クーラーのリモコンを追って、タイムマシンに乗って右往左往する”私”達の姿が面白く・・。
ー この辺り、脳内フル回転で面白く鑑賞する。そうか、あの辺りって大正時代は沼だったんだ・・。という事は、下鴨幽水荘は下賀茂神社より北部にあるんだな・・、などと関係ない事まで考える私。-
・そこに現れた25年後からやってきた、田村くん・・。彼がタイムマシンを持ってきた事が判明する。
ー 何故にやって来た?-
・そして、”私”が突き止めホワイトボードに書いた、クーラーのリモコンの行き来の図。
ー 成程ねえ、論理破綻してないね・・。-
<そして、”私”は念願だった映画研究会の明石さんに、”五山の送り火”を一緒に観る事を了解してもらう・・。
で、恋の行く末は・・。
”私”の苗字は、絶対に”田村”である、と私は確信しながら劇場を後にしたよ。
面白かったなあ。>
予想を裏切らない良作
”サマータイムマシン・ブルース”を四畳半神話大系のキャストでやるとこうなるのか・・笑
という作品でした。もちろん両方の作品を知らなくても楽しめます。
慎重なメンバーと、おまえ碌なことしないな!といったメンバーの比率が絶妙でした。
唯一にして最大の謎(矛盾?)は明石さんをデートに誘った起点がどこにあるのかということですね。
タイムマシンによる歪みが力になって”決められた枠”に滑り込ませたといったところでしょうか。
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