「どうあがいても運命は変えられないが、あがかなければ運命は拓けない」四畳半タイムマシンブルース tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
どうあがいても運命は変えられないが、あがかなければ運命は拓けない
「サマータイムマシン・ブルース」のくだらなくて、ドタバタしていて、しかも124年に及ぶ壮大な物語が、「四畳半神話体系」のユニークな世界観に見事にマッチしている。
「サマータイムマシン・ブルース」のストーリーを使って「四畳半神話体系」の特別編を作ったという趣きではあるが、タイムマシンをさんざん無駄遣いした挙げ句の、明石さんの「過去や未来は始めから決まっている。」という台詞が心に響く。
それは「運命」と言い換えることができるかもしれないが、「運命が決まっているから、何もせずに惰性に流されてもよい」ということでは決してないだろう。
「私」が明石さんをデートに誘うことができたように、目の前にぶら下がっているチャンスを逃さずに未来を切り拓くことも、また、運命であったということなのではないだろうか?
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