「怪人のキャラが濃い。」怪人現る masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
怪人のキャラが濃い。
今回の上映作品の中では一番新しい1928年作品。
29年は世界恐慌だ。
かなり騒ついた世相に、ストップモーション、簡易合成を多用したスラップスティックな馬鹿騒ぎ作品をぶっ込んでます。
スコットランドヤードや相棒の謎生物マック(小文字のcが入るアイルランド系の名前)
なんかちょっと違う感のあるキルト着用主人公。
スコットランドディスりなのか?
イギリスディスりなのか?
物のストップモーションではなく本作は屋敷内での捕物、人間のストップモーションにこだわって制作されてます。様々な仕掛けとの併用で怪人とキルト着用警部の追っかけっこが楽しいです。
今回の上映作品、実写4本とペン画の2Dアニメ短編も数本併映されてます。びっくりバワーズの絵のうまさ、男性はかなりデフォルメされてるのに、女性の顔だけみょうに色っぽくて艶っぽい。こんなに才能溢れる人間で様々な実験的な技術を盛り込んだ楽しい作品なのにどうして今まで忘れられていたのか不思議です。作品の権利や管理が悪かったんでしょうか?
あと今回後付けされた音楽、個人的には実験的で面白かったんですが、おそらくMixが悪くバランスがバラバラで耳に痛かったです。
コメントする