劇場公開日 2023年3月31日

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「完全ローティーン向けのため、突っ込んではいけない」らくだい魔女 フウカと闇の魔女 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0完全ローティーン向けのため、突っ込んではいけない

2023年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

ここのところ劇場版アニメの上映作品が少ないため、チョッと観るだけ観てみた作品です。鑑賞料金が一般1,600円だったり、レイトの時間帯の上映がなかったりと当初疑問に思ったのですが、本作品を鑑賞してその辺りに関しては納得です(ファーストディ料金で鑑賞したため、一般料金が割引だったのには後で気づいた)。

最近はキッズ向けの劇場版アニメでも、普通に大人も楽しめる作品がイロイロ上映されてきました。若女将は小学生・ぼくらの7日間戦争・峠のマヨイガ・神無月のこども・雨を告げる漂流団地・ぼくらのよあけ・かがみの孤城、等々鑑賞してきましたが、どれも大人が観ても遜色ない普通に観られる作品でした。ただし、本作は完全キッズ向けです。

内容はコレまたキッズ作品には有りがちな王道ネタで、白黒明暗がハッキリしたハイコントラストで極力贅肉を落としたシンプルで解りやすい作品です。ただ若干強引なご都合展開があったり、子供向けだけにサスガに子供目線でしか成立しない様な箇所も見受けられ、大人が鑑賞してどうかな?とも思いました。
また、詳細はネタバレなので避けますが、今日から新年度で『こども家庭庁』なるお役所が開庁し、ソコから目線ですとイロイロ突っ込みが寄せられそうなシーンや掛合いが見受けられます。「イヤに大人げない闇の魔女だなぁ‥‥」とか「お姫様らしくないアンダースロー」「子供カンケーないやん!」「ナゼに日本語表記?しかもルビまで振ってあるし」などと突っ込んでしまいそうなシーンも‥‥

ただ上記の通り、それらは鑑賞する心構えが間違っていたせいでその様に感じたに過ぎないとも言えます。チョッと引っかかるところがあるにせよ、お話としては普通に成立していますし。
それに制作首脳陣はイイトコ揃えていて、テニスの王子様やゾンビランドサガR、攻殻機動隊などの錚々たる作品に関わったスタッフが手掛けています。ソレもその筈、動画は比較的イケてますし、シナリオもテンポや間のとり方も巧く出来てるしで、作品としての出来は申し分ないものです。

と言う訳で鑑賞するにあたり、クレしんやコナン、ワンピやドラえもん等を鑑賞するノリで観れば楽しめるかも知れません。自分はもう子供と言う立場から云十年も経過してしまったため、率直に楽しめなくなっただけでしょうw
それに自分はアニヲタとは言え鬼滅やスラダン止まりで、クレしんやコナン、ワンピやドラえもん等のガチ勢は全く観ないので‥‥

Geso_de_Nyoro