映画　神ミタイナ時間のレビュー・感想・評価

声が張ってて、動きもあり、完全に舞台の芝居って感じ。
ああいう大げさな感じは、普通の映画じゃないもんね。
ストーリーは、ちょっと入りこめなかったかな。

元中堅お笑いコンビで若手と組んで2年のお笑い芸人が、末期の胃癌を告げられたことで過去の遺恨と向き合って行く話。

一応ミステリーなんですかね？
現在から始まって早々に3週間前の様子…そして物語が進み現在のことに3年前の出来事を挟みつつ進行して行くけれど、とりあえずそこまでに登場していない人物の名前を挙げて後からエピソードをみせて、とか、説明ゼリフの連続だけど遠回り＆遠回し、という流れの連続で、順番いじくりまくってそれっぽくしているだけだし、そのやり口がみえみえ過ぎて、登場人物が出揃わないうちに、オチが読めてしまったんですけど…。

題材が芸能の業界の話だから書いた人の感情が甘くなっているんですかね？何でそれがそこまで責められること？とも思うし、後出しでエピソードを語って行くしで感情移入出来ないんですが。

舞台の作品を映像に変えたということで、それ自体は悪くないけれど、もうちょっと映像作品向きに演技演出や構成を練っていただけたら、もっと面白くなりそうな感じがするけれど、兎に角色々狙い過ぎという印象。