「この時代にこういう映画が見られることが貴重。」東洋の魔女 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
この時代にこういう映画が見られることが貴重。
今年6本目(合計283本目/今月6本目)。
大阪市では3週間遅れ。
他の方も書かれている通りバレーボールがテーマ。かつ、あの有名なバレーアニメを重ね合わせたというある意味斬新な作り(日本では作らなさそう…)。一方で日本では世代の方も世でない方も多くのことは知っていることで、特に新しい発見は多くはないと思うので(連勝記録の件は私も知らなかった)、そこをどう取るかな、と思います。
バレーボールの競技そのものについてはルールの初歩くらいは把握していないと詰まりますが、現在(2021~2022)と当時とではルールが違っていたようで(特に「サーブ権(の移動)」に関しては知らないと確実に理解が詰まりそう)、そこは要事前知識かな、と思います。
今週はスパイダーマンやマークスマン等大作が多い一方できらりと光るドキュメンタリー映画で、この手のドキュメンタリー映画が好きな方にはお勧めかな、というところです。
採点は下記のみ気になったのですが、大きな傷ではないのでフルスコアにしています。
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(減点0.1)この映画はフランス映画です。ドキュメンタリー映画かつ日本が舞台なので、会話は日本語で、彼女たちの活躍の流れの途中途中にまとめ的な文章がフランス語で入ります(フランス語はほぼ話されず、字幕のみ出てくる)。
問題はこの字幕の日本語が妙にこなれていない点で、何を言いたいのかわからない(が、かなり固めの国語表現が多用されている)点で、「バレーボール部の女子中学生・高校生」の方がいくと若干きついかな…」という点はあります(センター試験の現代文レベルの国語の語彙がバンバン出てきます/もっとも、そういう層を想定しているかも謎)。
すると、フランス語を知っていればそれ、知らなければ英語から類推することしかできないのですが、それもなかなか問屋がおろしてくれないので、「要国語力」といったところは確かにあります(意味としては理解できても、なぜそこまで硬い表現をするんだろう?という部分は多いです)。
※ 英語から類推が利く語(カッコ内、英語)
exploiter(exploit)→「利用する」「使用する」、あるいは「(鉱山などを)経営する」の意味ですが、この語は英語でもフランス語でも「搾取する」の意味があります(通常はこの「搾取する」の意味で使用するのが普通)。映画内では「利用する」のほう。
provoquer(provoke)→「(感情などを)引き起こす」の意味で使用されていますが、「挑発する」の意味で用いられるほうが多いです(英仏共通)。
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