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3022のレビュー・感想・評価
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不安だけ煽るスリラー映画
3022年のSFかと思ったら2190年に宇宙ステーションに赴任してから3022日(約8年)の出来事ということらしい。人間が宇宙空間で長期に暮らすなど心身ともにおかしくなって当然でしょう、おまけに還るべき地球も音沙汰なし酸素も食料も尽きてゆくから平常心でいられない状況をネチネチ描いた不安だけ煽るスリラー映画。
最初の5年は何事も無く歓談の様子にテロップを出すだけで数分で過ぎてゆく。これでは3022でなく実質残り1197でしょう、妙な数字タイトルです。
宇宙ステーションと言っても中は倉庫の様、セットの粗隠しなのか終始画面は暗く映像もブレまくるので眼に辛い。
登場人物は少ないのだが予測のつかない行動ばかり、行動結果でしか人物を評価できないので始めから誰が誰やら何をやっているのか戸惑いまくり。どうやら黒人のキャプテンとエンジニアのジャッキーがキーパーソンらしいのだが後半になるまで定かでない、ベッドを共にするし二人はクルー以上の関係らしい。
往復の時間も入れたら15年近い宇宙ステーション勤務に幼子を残して母親ジャッキーが赴任するというのも解せないシチュエーション、それだけ仕事が大事と言い放っておきながら地球がおかしいと聞くと娘のことが気がかりで取り乱すなどブレまくり。彼女だけでなく知性が取り柄の筈のドクターまで発狂とお先真っ暗。そもそも生身の人間にこんな過酷な任務はあり得ないでしょう。
どうも地球は核戦争で壊滅したらしいのだがステーションにやってきたシャトルの乗組員が食料独占を謀って人殺し、人類最後の生き残りが殺し合いとは救い難い体たらく、だめだこりゃー。人類が滅亡するのも宿命と言うテーマでしたか・・。
人物描写とシチュエーションがさっぱりで画面の暗さと併せて苦痛の90分でした。
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