「不安定なキャリアの中でも尚も夢を追う決意表明した、故ジョナサン・ラーソンの胸熱自伝ミュージカル。」tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン! Y.タッカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0不安定なキャリアの中でも尚も夢を追う決意表明した、故ジョナサン・ラーソンの胸熱自伝ミュージカル。

2023年3月2日
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鑑賞方法:VOD

興奮

萌える

自身のキャリアへの不安と鬱屈をぶつけたミュージカルを情感たっぷりに見事に映画にしている。この作品を作った時には、ラーソンはまだ水面下で動いていた「Rent」が大当たりする事は当然解らない。そんな不安定なキャリアの中でも、作品を作り続ける決意表明をこの作品でしてみせたのだ。その夢を追う葛藤を、タイトルにもなっている焦燥感を滾らせて演じたガーフィールドの情熱的な演技がお見事!。ボブ・フォッシーの「キャバレー」を彷彿とさせるパスティーシュで作品を構築していくリン=マニュエル・ミランダの演出センスもパワーがあって好印象。
それにしても作品で描かれるこの頃からラーソンを買っていた、ミュージカル界の大家ソンドハイムの慧眼には感心した。

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Y.タッカー