「日本の入管法は非情である」マイスモールランド アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
日本の入管法は非情である
世界に4600万人いるクルド人には故郷がない。日本にいるクルド人は2000人おり、その殆どはこの映画の舞台である川口と蕨に集中している。多くはクルド人最大の居住地であるトルコでの内紛の際、逃れてきた人たちである。この映画で描かれている「難民申請」は親日であるトルコ側にたつ日本政府がクルド人を難民とは認めていないので許可されることはほぼない。従って難民と認められず「仮放免者」になったクルド人は行動範囲を限定され、就労もできない。生きる為に仕事をしたら不法就労者として拘束される。だからトルコに戻り捕らえられか、日本で野垂れ死するかしかない。難民申請が認められる国は多々あるだろうに、実に不平等な日本の法律である。
映画に関しては、主演の嵐莉菜とその家族(本物の家族。オーディションも受けたとか)がとにかく素晴らしかった。
2022年の公開当時は観れなかったが、当時観てたら、私の年間ベスト10の上位は確実でした。良作です。
コメントする