劇場公開日 2022年5月6日

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「国ガチャ&親ガチャ(国を持たないクルド人の悲劇)」マイスモールランド 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0国ガチャ&親ガチャ(国を持たないクルド人の悲劇)

2024年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この映画は観てるだけで逃げ場のない閉塞感に、
心が潰れました。
まず第一に国ガチャ。
クルド人に生まれたこと。
次に親ガチャ。
良い人だけれどこのお父さん、こんなに子供をたくさん
作っちゃダメだよ。
育てられる範囲で生みなさいよ!!
現実的な話しです。
サーシャの状況をみても、この幼い弟ロビン君。
可愛い盛りだけれど、この子が足枷になっています。
もう贅沢の言ってる場合ではないの。
気に入らない“いいなずけ“と結婚する。
聡太(奥平大兼)が一人前になるまで繋ぎ止めて結婚する。
この2つしかないですね。
本人(サーシャ)が、能力があって生活力が無ければ、
水商売で稼ぐか、
結婚して在留資格を取るか?
それしかないと思います。
日本人の貧しい人だって、サーシャと同じ苦労をしている。

この映画は難民問題をテーマとして、一人の真面目で、
一生懸命に働く一家を襲う悲劇を描いています。

クルド人は【国を持たない最大の民族】と呼ばれる。
遠くオスマントルコ時代(約2000年前)の戦いで、
トルコを追われたクルド人たち。
全世界に4500万人存在すると言われる。
国を追われたクルド人の多くはヨーロッパに住むが、
遠く日本の埼玉県川口市には1990年(約30年は前から)頃から
住み始めて2000人が住んでいる。
その中の一人がサーシャでありサーシャの家族である。

在留資格を持たない場合。
やはりそれなりの覚悟と危機管理能力が必要です。

日本も、もう少し移民を歓迎する国に変わる必要はあるとは思います。

琥珀糖