「国ガチャ&親ガチャ(国を持たないクルド人の悲劇)」マイスモールランド 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
国ガチャ&親ガチャ(国を持たないクルド人の悲劇)
この映画は観てるだけで逃げ場のない閉塞感に、
心が潰れました。
まず第一に国ガチャ。
クルド人に生まれたこと。
次に親ガチャ。
良い人だけれどこのお父さん、こんなに子供をたくさん
作っちゃダメだよ。
育てられる範囲で生みなさいよ!!
現実的な話しです。
サーシャの状況をみても、この幼い弟ロビン君。
可愛い盛りだけれど、この子が足枷になっています。
もう贅沢の言ってる場合ではないの。
気に入らない“いいなずけ“と結婚する。
聡太(奥平大兼)が一人前になるまで繋ぎ止めて結婚する。
この2つしかないですね。
本人(サーシャ)が、能力があって生活力が無ければ、
水商売で稼ぐか、
結婚して在留資格を取るか?
それしかないと思います。
日本人の貧しい人だって、サーシャと同じ苦労をしている。
この映画は難民問題をテーマとして、一人の真面目で、
一生懸命に働く一家を襲う悲劇を描いています。
クルド人は【国を持たない最大の民族】と呼ばれる。
遠くオスマントルコ時代(約2000年前)の戦いで、
トルコを追われたクルド人たち。
全世界に4500万人存在すると言われる。
国を追われたクルド人の多くはヨーロッパに住むが、
遠く日本の埼玉県川口市には1990年(約30年は前から)頃から
住み始めて2000人が住んでいる。
その中の一人がサーシャでありサーシャの家族である。
在留資格を持たない場合。
やはりそれなりの覚悟と危機管理能力が必要です。
日本も、もう少し移民を歓迎する国に変わる必要はあるとは思います。
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