「タイトルなし」スワンソング yukarinさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
正直、やっかいなじいさん
でもなぜか憎めない
そんな彼が、わだかまりを残したまま、疎遠になり、亡くなった親友の頼みを聞き、彼女の旅立ちのためのヘアメイクを施しに出かける話
パットが施設にいるあいだに、街も時代も変わっていった、そんな街にかつての思い出を見つけながら彼の旅は続いていく
少しずつ、少しずつ、指輪の数が増え、少しずつ、少しずつ、かつてのミスターパットがよみがえる
友人たちも、愛した人も、家も、思い出も失い、その時、遺された者に残るものはなんなんだろうか
当たり前だが、許すことは、当人以外誰にも出来ない
端から見て、それが些細な、こだわるほどでないとしても
そして、許さないこともつらい
許さないことは時間を止めること
許すことは、止めた時間を再び動かすこと
エンドロール前の最後のシーンにクスッとしながら、エンドロール後のワンシーンに微笑んだ
come and see me sometime
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