サイキッカーZのレビュー・感想・評価

昔、スプーン曲げでブームになったユリゲラーをモチーフに日本でも超能力に目覚める者が出現という設定、ユリゲラー自体が手品師まがいで超能力者と言うのには如何わしかったから彼を持ち出したのは軽率な便乗、脚本の失敗でしょう。
アキラを中心とする社会貢献を目指すサイキッカーZという善意のグループと自由闊達な活動を目論むダークネスという超能力者たちのいざこざをダラダラと描きます。ただ、人より優れた能力を持ったとしてもすべての者が正義や社会貢献に活かすとは限らない、そもそも人の生き方、価値観は様々という本質をついているところは評価できます。
冒頭からメディアの取材に応えるようなアキラのサイキッカーZ結成の背景説明の様な独白から不自然で、出てくる超能力者の設定も単能でバラバラで能力取得の説明もなく、能力を見せるシーンはまるで稚拙な紙芝居。クラウドファンディングで自主製作したらしいがXmenなどのハリウッドの超能力映画と比べると全てがチープなB級映画でした。

数日前Twitterのタイムラインで、フォロワーさんのツイートで映画サイキッカーZを知りました。サイキッカーZ予告編を見て面白そうで、ここ数日気になって気になって仕方がなくて、仕事帰りに観に行きました。

しかし予告編は良かったのに、本編にはガッカリしました。予告編を見て、かなり期待して楽しみに映画館へ行った分、ガッカリしました。ワクワクして楽しみに映画を観に行った私の期待と時間を返して欲しいくらいです。

他の方も書いていましたが、情熱大陸の密着VTRみたいな構成でした。前半の30～40分くらいはサイキッカーZのメンバーの自己紹介や日常、YouTube撮影の模様がダラダラ続き眠気に襲われました。｢寝てはダメだ。1,800円が無駄になる。｣と思い、目薬を差して頑張りました。
後半のサイキッカーZと悪の超能力者の戦いで、眠気から立ち直り、しっかり観ました。
超能力者達の自己紹介や日常より、超能力者同士の戦いのほうをもう少し時間を長くしっかり描いていたら面白かったのに。悪の超能力者達がサイキッカーZに戦いを挑む理由が子供っぽい。コメディ映画とはいえ、もう少し深い理由があっても良かったような気がしました。

私的に1,800円は高いと思いました。前売り1,300円なら納得できる内容です。半券を出せば1,000円で再度観ることが出来るそうですが、それはちょっと┅。